千葉シニアアンサンブル「それいゆ」の第6回定期演奏会での演奏を聴いて
千葉シニアアンサンブルがこの大変な状況下に、定期コンサートを英断されたことを後押しするように、当日は新緑の清々しい5月最後の日の午後でした。これまでの行き詰った思いを一蹴するかのような素晴らしいコンサートで、大変感動いたしました。アンケート用紙に、「今日よかった曲」というチェック欄には、気が付いたら全部にチェックが入っていました。どの曲も、これまでの渾身の思いと熱情が注がれていて、お一人お一人の表情はとても輝いて見えました。この状況下のために、聴衆の入場制限がされており、ゆったりとした客席でした。多少そのせいもあるのでしょうか、会場の音響もとてもよく身体全体で音を受け止められた体験をしました。
プログラムでは、1年以上に渡る練習がままならない環境下で、「皇帝円舞曲」や「サウンド オブ ミュージック メドレー」のような長く、作り上げるのに時間のかかる作品を、細部に至るまで素敵にまとめられているのには本当に感動しました。そして色々な分野の曲目が第一から第4ステージにきれいに分かれていて、ステージ内の曲ごとに徐々に心がそのモチーフに没頭してくのが感じられました。
どの曲も素敵に演奏されていましたが、私は特に第二ステージの歌謡曲演奏に心打たれました。恐らく演奏者・聴衆の両者が耳慣れているメロディーであることが一因していると思いますが、同時に一曲一曲ごとに、流行当時の各々の経験や思いが彷彿とされたのでしょうか、会場全体が一体化したように思いました。
この状況が完全に収束するにはまだまだ時間がかかりそうですが、音楽から素晴らしい免疫力を与えられているようで、どこのシニアアンサンブルも、これまで以上に音に力が込められ研ぎ澄まされているように思えます。これからも千葉シニアアンサンブルからいただいたエネルギーをもって、積極的に前へ進んでいくことを決心いたしました。本当にありがとうございました。 (文責:こすもす 津田 望)
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望さん!素晴らしい鑑賞報告ありがとうございました。聴きに行けなかった人にも、様子が手に取るように分かりました。TT