楽器との出会いは、中学でブラバンに入り、与えられたものが、アルト・サックス。最初の練習曲が、マーチ王スーザの[美中の美]。この時は、スーザが考案した楽器が、Sousa+phone(スーザフォン)、アドルフ・サックスが発明した楽器が Saxo+phone(サクソフォン)など、共通項がある事など知る由もなし。
このサックスがポンコツで、支柱の溶接の剥がれをセメダインで接着するという代物、半年もたずにオシャカ!! 学校には、購入予算もなく、空いているクラリネットに回される。
高校で、運よくアルト・サックスを吹けたが、2年目にアルト・サックスを吹いていたというY子ちゃんが入部。そこでやむなくテナー・サックスに。
大学でアルト・サックスをと思い吹奏楽部に入部したが、同期のサックス経験者のH君の方が、音色も良く、やむなくクラリネットを吹く。ある時、横浜伊勢崎町を、パレードする時があり、H君がドラムメジャーとなり、クラリネットより音量、見映えのあるサックスを吹くことができ、内心ワクワクの一日であった。
卒業後、某楽器メーカーに就職するも、楽器を“売る”ことはあれど“吹く”ことは無し。
40数年後、少し生活が落ち着いて、楽器でも吹いてみようかな?と思った時、地元のフリーペーパーに、シニアアンサンブル(SE)会員募集の掲載があり、問い合わせると、3ヶ月後に発足予定という事で入会を決意。さあ、楽器はどうしようと、とりあえず手元にある、米CONN社のメタルのクラリネットをオーバーホールに出すが、いやまてよ、どうせやるなら、何度も振られたアルト・サックスにしようと購入し、練習がスタート。しかしアレンジできない指導者に付いて行けず、半年を待たずに退会。
改めて、近くのSEは? と思い市原SEの練習場へ行って見て、バス・電車で行けることを確認し、入会。初回の練習日に行って驚き……。 市原SEでは、アルト・サックスは初めてのメンバーなのに、殆どの曲のパート譜が用意されていて感激!!
心暖かい仲間と、素晴らしい指導者の下に楽しく練習を重ねながら、3ヶ月も経つと、いつのまにかレパートリーは、30曲を超える。とはいえ各曲の数か所は、タンギングやフィンガリングが追いつかない。昔ならこれ位できたのにという思いが? その時「こんなんできないの? アホッ!」というオレ。一方で「年だよ、年っ! 鏡見りゃ判るだろっ! のんびりやれよっ!」と言うオレ。
そんなある時、サックスのトッププレーヤー須川展也のコンサートを聴く。そう! この音!! ジャズやポップスではない、クラシックのサックスの音に感銘を受けた!! 須川の情感のこもった、クリアーなサックスのサウンド。
とてつもない夢と思いながら、恐れ多くも、いつか自分の音で、ワンフレーズでもいい、アルト・サックスで歌いあげたいっ!! 夢みる酔っぱらいに。“カンパーイ”
Dionysos Myura
Myuraさんの音楽の旅路、サックス放浪記です。Dionysos? ギリシャ神話の酒の神(Bacchs (バッカス)です。写真をクリックでもうちょい拡大しますが、右に見えるチェロ&クラリネットのお方がバッカス仲間!私はバッカスの直ぐ前に陣取ってバイオリンを弾いてます。SAXの名調子が始まると、それにハモラセ、リズムをキザム、するってーとシバレテクルしメクルメク。酔わせてくれますね~ (皆様、コスモス演奏会にぜひどうぞ!) KenM