開場15分位前に会場の京葉銀行文化プラザに着いたのですが、すごい人出で、3、4階のホールの入口から、階段を5、6階位上まで行列が出来ていました。
お客さんは皆さん私と同じか、上くらいのシニアの方がほとんどで、階段をのぼらせるのは気の毒な感じの方もいらっしゃいました。
開演まで45分もあるのにびっくりです。 開場になって、会場内に入るとあっという間に満席になってしまいました。はじめから、すごい熱気です。圧倒されました。
プログラムは3部構成で、盛り沢山でした。
第1部はクラシックの曲ばかりを集めたもので、「ラデツキー行進曲」に始まり「美しく青きドナウ」で終わるウィーンフィルのニューイヤーコンサートを意識した曲の配列でした。
司会者にそれを紹介されると、指揮者の笹森先生はしきりと恐縮されていました。
演奏はかなり練習をされたと思われる成果が表れていて、なかなか素晴らしい見事なものでした。
最初の曲はとかく緊張するものですが、「ラデツキー行進曲」はクラシック5曲の中では一番の出来だったのではないでしょうか。
ただ「シチリアーナ」の弦の響きがもっと透明感のあるものだったらと思いました。
「ジュピター」の有名なメロディーは堂々としていてとても良かったです。
最後の「美しく青きドナウ」はかなりの難曲だろうと思います。
バイオリンがはだかになるフレーズが綺麗に揃えば、もっと良かったと思います。
そしてワルツですから、もう少し楽しそうに弾いて欲しかったです。 一生懸命さが目立ってしまっていました。
第2部はポピュラーな曲で構成され、それもタンゴあり、アメリカンポップスあり、映画音楽ありで楽しかったです。
世界民謡めぐりの曲は我がこすもすでも演奏しましたが、楽器編成の違いでずいぶん雰囲気が違うものです。ドラムの存在は大きいですね。
「エルチョクロ」はこすもすでやったものより長くなっていました。 以前から、短くて物足りないと思っていたので、大満足です。
最後はバイオリンがメロディーをピチカートでなくアルコで気持ち良く弾いていたので、嬉しくなりました。
第2部の最後を飾ったアメリカンポップスメドレーは最高でした。 選曲も良かったし、編曲も良かったし、サックスのソロは圧巻でした。
ブラボーです。
第3部は日本の歌謡曲でした。
「見上げてごらん夜の星を」はアンサンブルで聴かせてくれました。 途中バランスがくずれたところもありましたが、ご愛嬌でしょう。
美空ひばりメロディーはみんなで歌いました。 リードの歌手がフルバンドをバックに朗々と歌われているのを見て、気持ち良さそうだなと思いました。
少し独唱会のようにも思えたので、マイクの音をもう少ししぼれば、会場のお客さんの歌声がもっと聞こえたかなと思いました。
最後の「ふるさと」を歌う前に岡村氏の引退挨拶がありました。
シニアアンサンブル設立に尽力された方で、さらなるシニアアンサンブルの普及のために演奏活動を少しセーブされるのだそうです。
岡村氏のような方がいらして、我々は毎週アンサンブルを楽しむ機会に巡り会えたのだと思うと感謝、感謝です。
「ふるさと」をみんなでしんみり歌い、派手なアンコールで演奏会はお開きになりました。
大成功の演奏会で大いに盛り上がって、とても楽しかったです。
hiroko