昨日の記事でも書きましたが、一昨日、正倉院展とシャガール展に行って来ました。今日は、シャガール展についてお話します・・・。シャガール生誕120年を記念して開催されている今回は、国内外から日本初公開の作品も含め約120点が展示されています。
シャガールは好きな画家の一人で、シャガールの作品の複製を2つ持っているくらいです・・・、(当然、本物など買えるわけないですからね・・、1つは親友の事務所に、もう1つは親父の事務所に飾ってあります。なぜか私の部屋には飾ってないのですが・・?)自伝の「シャガール わが回想」も読みましたしね・・。
私の考えでは、芸術には神秘性(非日常性)がなければいけないと思っています。簡単に言うと、非日常性があるからその作品の魅力に引きつけられ、そのメッセージを感じとる事ができるからです・・・。(私は、この神秘性=非日常性を建築にも取り入れたいと常々思っているのですが・・・)
そういう意味でシャガールの作品には、すごく神秘的で詩的な世界像が感じとれると思います。
シャガールの晩年の作品には、お馴染みの花束や恋人たち、聖書、サーカス、故郷ヴィテブスクの思い出といったモチーフが回想シーンのように登場してきます。その作品は、限りない喜びと美しい色彩の輝きで描かれています。しかし、その喜びと輝きの陰には、迫害と亡命、妻の死といった幾つのも苦しみと悲しみが潜んでいる事を感じとれる時、シャガールの作品はより深みをもって私たちの心に迫ってくるはずです・・・。
ということで、「シャガール 愛と自然の讃歌」は、奈良県立美術館で12月16日(日)まで開催されていますので、ぜひご覧になってください。