滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

ブルーノ・ムナーリ展

2008年06月02日 | アート・文化
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昨日は午後から、ちょっと調べたい事があって県立図書館に行っていました・・・。(先日も言いましたが、計画中の建物のプランがどうも上手くまとまらないので、何かいいヒントはないものかと・・。)、それで、図書館の帰りに同じ文化ゾーン内にある滋賀県立近代美術館で開催されていた「ブルーノ・ムナーリ展」に行って来ました。

ブルーノ・ムナーリは、絵本の製作、グラフィックやプロダクトのデザイン、絵画や彫刻、実験映像から子どものための美術教育までと・・、多岐にわたる分野で活躍したイタリアのアーティストです。
私も建築設計をしているので、グラフィックデザインや絵画や彫刻にはとても興味があります・・。最近では設計の段階から、その空間のどの場所に、どのような絵画や装飾品を配置するかまで、できるだけトータル的に考えるようにしています。(当然、建物用途やお施主さんによってであって、すべてのケースではありませんが・・。)

話をブルーノ・ムナーリ展に戻します・・。いくつかのブロックに分けて、絵本、絵画や彫刻、映像作品、プロダクトデザインなどが展示されているのですが、特に私が興味を持ったのは、文字の書かれていない「読めない本」と携帯用の折りたたみ式彫刻「旅行用彫刻」です。
「読めない本」は、文字ではなく色とページの形(構成)だけで、どのようなコミュニケーションがとれるのか・・?という実験で製作されたものなのですが、その本を見て私なりに色々と想像してみると、意外と伝わってくるものが多くあって(と言っても、私が勝手に想像しているだけなのですが・・)、色と形だけの本でもコミュニケーションはとれるのかも・・と思ってしまいました。
「旅行用彫刻」は、旅先の殺風景なホテルの一室で過ごすより、厚紙を切り抜いて作られた折りたたみ式彫刻をひろげて置いておくだけでも、ワンポイントの装飾になって少し豊かな時を過ごせるというものです・・。折りたたみ式の彫刻という発想が面白いでしょ・・、でも旅先の殺風景なホテルで過ごすひと時まで豊かな空間を求める精神に、そこまで追求しなければいけないんだ・・と思い知らされたような気がしたのも事実です。

あと・・、グラフィックデザインとその配色などは、とても参考になりましたね。(ああいうのを見ると、いつもワクワクします・・。)
「ブルーノ・ムナーリ展」は、7月6日まで滋賀県立近代美術館にて開催されていますので、興味のある方は是非ご覧になってみては・・。

それで結局、県立図書館でヒントが見つかったのか・・?と言うと、「うっう~ん・・ヒントは無かったです。」もう少し悩む事にします・・・。










コメント (2)
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