滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

還暦祝いに60本のバラの花

2007年12月11日 | 独り言
私が建築設計の業界にはいって間もない頃から、ずっと私のことを可愛がってくれている人にシバタ建築設計事務所の柴田所長がいます。もう20年近くの付き合いで、私が独立した時も気をつかって一番最初に仕事をまわしてくれました。とても嬉しかった事を今でもよく憶えています・・・。

シバタ建築設計事務所は、私の自宅兼事務所から徒歩で7~8分の場所にあるので、仕事をし過ぎて息抜きがしたい時やイヤになった時は、テクテクと歩いて行って「散歩のついでにコーヒータイムに来ました・・!!」ってな感じで、愚痴やら何やら喋るだけ喋って、とっと帰ってまた仕事を続けるというパターンも結構あります・・。柴田所長も息抜きがしたい時などには、「どうや~、コーヒータイムでもしに来るかぁ~?」とたまに電話をして来ます。二人とも仕事に気がはいらない時などは、深夜まで喋り続けている事もときどきあります。(こんな事を公表してもいいのかなぁ・・・)

柴田所長からは、仕事のことだけでなく公私にわたり色々なことを教えてもらいました。最近でも、何か仕事で問題が発生したり、現場でトラブルが起こると柴田所長に相談に行って適切なアドバイスをしてもらう事もしばしばです・・。その度に、「しょうがない後輩やなぁ~、いつも大先輩を困らせよって・・・」と笑いながら相談に応じてくれます。(柴田所長曰く、30,40代はハナタレ小僧、50になって一人前、60になってやっと味がでるそうですから・・・)

前置きが長くなりましたが、その柴田所長も先日、還暦を迎えられました。(60になったので、これから味がでるのでしょうね・・)
という事で、私の同級生で同じく柴田所長にお世話になっているTさん(建設会社の営業)と、私の大学の後輩でもありシバタ建築設計事務所の所員でもあるI君と三人で何かお祝いをしようということになり、私が「そりゃ、60本のバラの花束でしょ・・!」と言ったら全員がOKだったので、これで柴田所長も感動してくれるだろうと思って誕生日に贈りました。

当日は柴田所長からお礼の電話があり、後日所員のI君に「どうや、感動してたか・・?」と聞いてみると、「奥さんがめちゃくちゃ感激したはりました、柴田所長は・・・ってな感じでした」という事でした。
うう~ん、まぁ内心は感動しているという事にしておこう・・・!!







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(財)膳所焼美術館 新世庵

2007年12月09日 | 建築
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(財)膳所焼美術館 新世庵」をHPに掲載しました。
膳所焼は茶器を多く造っているので、その茶器を使ったお茶会などの催しが開かれます。「新世庵」は、その催しをするための建物で、今回の建物が三代目になります。(初代・二代目は木造でしたが、今回は耐震性を考慮して鉄骨造となっています。)

新世庵の完成イベントとして、11月の3日、11日の2日間で全国各地より約400人を招いて大茶会が盛大に開かれたそうです・・。また、そのお茶会では膳所焼美術館所蔵のお宝(名器)が惜しげもなく、実際の道具として使われたそうです・・。(そういう名器は、鑑賞用としてはよく出されるそうですが、実際の道具として使うのはかなりめずらしい事だそうです。)
画像は、大茶会で副席として使われた新世庵の茶席で、表千家の家元の稽古場として使われている茶席を参考に造らせて貰いました。

実は、「新世庵」というのは正式な名称ではありません。後世に大津(膳所)の文化を伝えたいという想いから、企画のみならず資金面においても多大な熱意をもって、この建物の建設にあたられた(財)膳所焼美術館理事長夫妻にたいして、私たち関係者が敬意を込めて、夫妻のそれぞれの一字を使って「新世庵」と呼ばせて頂いている名称なのです・・・。

私も「新世庵」の設計を通じて、理事長夫妻と接する機会を多くいただき膳所の文化(日本の伝統)にふれられ、学べたことをとても大切にしたいと思っています・・・。
[Photo : 辰巳和良]







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2日連続の共弥寿し・・!

2007年12月07日 | 建築
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今日は、今年の6月に店舗改装の設計監理をさして頂いた共弥寿しに行って来ました。先日からお話している整骨院の先生が購入する住宅の一部を診療室にリフォームする件で、お施主さん(先生夫妻)といっしょに共弥寿しの座敷で昼食をとるためです・・・。

先日、私が診療室と待合室を、「和風ぽっいけども和風ではなくて、アジアン風ぽっい感じの雰囲気にしてはどうでしょう・・、整骨院はどちらかというと東洋医学的なイメージがあるので、治療してもらう人も(私も患者の一人ですが)そういう雰囲気のほうが落着くと思うのですが・・」と提案したところ、お施主さんが「口で和風ぽっいとかアジアン風とか言われてもピンとこないなぁ~。」と言われたので、「実は今年改装さして頂いたお寿司屋さんの座敷が、そういう雰囲気をねらって造ったんですよ・・、よかったら一度行ってみませんか・・」という事で今日の次第となったわけです。

画像は、その共弥寿しの座敷です。安価な材料を使い、それら材料の質感のコントラストをねらって造っています・・。具体的には、壁はラワン合板(知り合いの材木屋さんで赤身だけを取り揃えてもらいました)を市松状に貼っていて、天井は木毛セメント板を素地のまま取り付けています。(床は既製品の縁ナシ畳です)
質感のコントラストがきれいでいい雰囲気でしょ・・!、お施主さんもたいへん気に入ってくれましたので、この雰囲気の方向で計画してみようと思っています・・。

ところで、私は昨日の夜も共弥寿しに行っていました。共弥寿しの改装の設計を紹介してもらった知人と前々から二人で共弥寿しで忘年会をしようと約束していて、その日が昨日だったのです・・。たまたまですが2日連続の共弥寿しとなってしまいました。(さらに、来週も友人たちと共弥寿しに行く話が出ているのですが・・・!?)
[Photo : 西岡千春]






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2008 年賀状です・・!

2007年12月05日 | 独り言
2008

ひと足早いようですが、2008年の年賀状が出来上がりました。どうです・・、カッコイイでしょ・・!、数年前から写真家の西岡千春さんに毎年つくってもらっています。昨日、資料を西岡さんのスタジオに届けに行って来たのですが、さっそく確認のためメールで画像を送ってきてくれました。

数年前までは、年賀状に設計事例(私は自身が設計した建物を作品という呼び方をする事をできるだけしない様にしています。)の写真などは載せていませんでした・・。なぜなら、自身が設計した建物の写真とかを載せていると、いかにも、「何か案件があれば自分に設計させてくれ・・!」と言わんばかりの物欲しげさが出ているような気がしてならなかったので載せていませんでした。もちろん、本心は何か案件があれば設計させてほしいのですが、それを全面に出す事が私の求めている設計業務とは違うような違和感があったのです・・・。
近年、私もホームページを作り自身の設計事例などをネット上で紹介するようになり(いやな言い方をすれば、ある意味私も俗世間に流されているのでしょうけど・・)、前述したようなカタ意地を張っている事が矛盾してきたので、この際少しでも多くの人に自身の設計事例を知って頂こうと開き直って、年賀状にも載せる様になりました・・・。

話が少し戻りますが、私がなぜ自身の設計した建物を作品と呼ばないようにしているかと言うと、私の思い込みかも知れませんが、作品と言うと何か自分のために建物を造っているような気がして、お施主さんに対して失礼だと思うからです。建物はあくまでお施主さんのもの(財産)であり、お施主さんのために建てるのですから・・・、(まぁ、普通に当たり前の話なんですけどね・・!)



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設計を依頼するルートがわからない・・!?

2007年12月04日 | 建築
私の事務室で建築雑誌が山積み状態(海外の雑誌も含めて6種類を定期購読しているので、油断するとすぐあちこちに雑誌の山が出現します・・)になっていたので、パラパラと簡単に再読しながら整理していると3ヶ月前のある雑誌に、新築の戸建住宅を購入する予定がある25歳以上の人に聞いた「住宅の設計を個人設計事務所に依頼しない理由は?」というネット上でのアンケート結果が掲載されていました・・・。

その結果はというと、1位が「設計費が高そう」で71.7%、2位が「依頼するルートがわからない」で45.1%、3位が「竣工後のメンテナンスがきちんとしてそうもない」で23.0%だったそうです。
自由記入で聞いた「建築家に住宅設計を依頼することに対するイメージ」では、「設計料が高くて手が出ない」とか「自分たちの希望に柔軟に対応してくれそうだが、設計料の相場がわからないので不安」という高額イメージが多いようです。ぎりぎりの設計費(赤字になるケースも少なくない・・)でいいものを造ろうと頑張り、ハウスメーカーと違って宣伝費も載せず、割安で質の高い建材選びにも力を入れているのに・・・、さらに、お施主さんの負担を少しでも軽くしようと、複数の工務店から工事見積りをとり、質を落とさずに安く工事を請け負ってくれる工務店はないかと奔走している設計事務所も少なくないはずなのに・・・などなど・・言いたい事、伝えたい事がいっぱいありますよね・・・。
それより深刻なのが「依頼するルートがわからない」(45.1%)で、二人に一人です。自由記入でも「どのように調べて、評価して、依頼したらよいのかわからない」という感じだそうです。確かに、一般の人には設計事務所は敷居が高いというイメージがあるので、HPやブログを見て興味があったり、気に入った設計事務所があっても気軽にコンタクトをとりにくいのかも知れませんが、私も含め周りの設計事務所は依頼者の相談や問い合わせ(冷やかしはダメですよ・・)対して誠実にまた親身に接してくれるはずです・・。

もし、興味があったり、気になる設計事務所があるのなら、一度勇気を出して声をかけてみて下さい・・、一般の人が思っているようなイメージや心配はすぐに払拭されるはずです・・・。





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続・スゴイ偶然です・・!

2007年12月02日 | 建築
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先日、私の通う整骨院の先生から購入予定の中古住宅のリフォームを頼まれ、その住宅が私の友人のKさんが6年前に設計した住宅だったというお話をしました。

昨日、その物件(まだ、購入されていません)が現在どのような状態になっているかを知るために現況調査に行ってきました。木造2階建の在来工法で、内部もさる事ながら外部を念入りに調べてみたのですが、外壁[ラスモルタルに吹付け]の収縮目地コーキング劣化によるひび割れや木造バルコニーの一部腐食など気になる箇所が何点かありました。今すぐ深刻な問題が発生する可能性は少ないのですが、将来的に補修やメンテナンスをしていく事が必要であるとお施主さん(整骨院の先生)に説明をしました。
さらに、友人のKさんはデザイン性の重視や新しい空間の提案をしていく設計スタイル(私も共通する点はあるのですが・・)なので、デザインを重視する事や新しい空間を取り入れる事のリスク、具体的には手入れや掃除のやり難さ、メンテナンスの重要性なども説明し、よく理解のうえ購入するようにアドバイスしました。(新築なら、設計段階でデザインを重視する事や新しいものを取り入れていく事のいい面とそのリスクについて、十分説明し了解してもらってから進めていくのですが、今回は中古物件を購入されるので、Kさんの代わりに私がきちんと説明する必要があると思ったので・・・)

お施主さんは、私の説明を十分理解したうえで、それでもデザインや立地条件が気に入っているので、逆にそれだけ説明してもらえれば安心して購入できると言って下さいました・・・。





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