今日もらった卵のパックは文字もイラストも可愛い。
数か月前に、私がいつも買うマルクトの鶏卵ショップに、
「オスのひよこの殺処分をしない生産方法で飼育していくので、
卵が5セント値上がりします。
その5セントは、Bruderhahn(オスのひよこ)の為の設備投資などに使われます。」
という内容の張り紙がありました。
それを見つけた数日前のニュースで、ドイツは、2022年からオスのひよこの
殺処分を禁止する法案が通ったということを聞いていたので、納得した私。
日本では、卵は比較的安い食品ですがドイツではそんなに安くありません。
ここ20年くらいはマルクトの卵を買っているので、
Mでもひとつ35セントとかしています。
ちょうど、ドイツでこの法案の話が出ていた時に、
散歩中に聞いている(笑)
日本の野党ヒアリングで、
大手鶏卵会社の元代表から、農林水産大臣が収賄罪で在宅起訴されたことが流れてきていました。
その賄賂を渡したという背景には、
日本が「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の国際水準に全く追いついていなくて、
策定中の採卵鶏に関する国際基準案を鶏卵業界として、
阻止する意図があったんだとか。
「アニマルウェルフェア」とは、家畜の動物としての幸せや人道的な扱いを実現するために、ストレスのない環境や方法で飼育することを意味するそうです。
日本では、9割がバタリーケージと言われる、
金網で作られた、止まり木のないケージの中に閉じこめられているそうです、
因みにドイツでは、2010年からなくなりました。
- 0= Ökologische Erzeugung („Bio-Eier“) (放し飼いでビオ)
- 1= Freilandhaltung („Freilandeier“)(放し飼い)
- 2= Bodenhaltung (平飼い)
卵に、数字のスタンプが付いているので消費者は
どこの国でどのような環境で育てられためんどりが産んだ卵かということが分かります。
マルクトの卵屋さんの卵は、数年前までは平飼い卵もあったのですが、
今はFreilandhaltungと呼ばれる放し飼いのみとなりました。
昔、学校で卵は戦後から今日まで、価格が変わらず物価の優等生といわれている。
って習ったことがあります。今でも、日本養鶏協会のHPにはそう書かれているようです。
スーパーで卵の特売とかあったよな・・・
数か月前にこのことを知ってから、
調べたりしながらショックを受けていました。
日本の環境がよくないだろうとは知っていたけれど、ここまでとは・・・
実は小さい頃、ひよこを飼っていたことがありました。
お祭りの屋台で売っていた、ひよこ。そう、きっと殺処分される子達。
大きくなるまでの10か月私の大事な大事な相棒でした。
その後、農家の平飼いをして
殺処分しないところに引き取ってもらうことが出来ましたが、
それ以来、ひよこについてはふっと考えることがあったんです。
日本の鶏卵業者は、EUだったら9割が違法業者になっているんでは??
と言われていることなどを聞くと、軽くショックを受けてしまいました。
安いには理由がある・・・
ここ最近本当に考えさせられているテーマなので、
少し高くなっても、良い環境で育ったものを買いたいなって思いました。
卵1つ35セントを高いと思う??
いいえ、思いません!!!(笑)