ニッコウキスゲの咲く大江湿原から尾瀬ヶ原と至仏山
gooブログに引っ越してなかなか慣れず、写真の掲載方法がわからないままでしたがやっと掲載に辿り着きました。
上記のタイトルの尾瀬の写真を掲載します。
◉2022年7月25日 沼山峠バス停→沼山峠展望台→大江湿原(ニッコウキスゲ群生地)→長蔵小屋泊
尾瀬ヶ原には鳩待峠、大清水、御池からは入ったことがあるが、沼山峠から入ったのは今回が初めてのことだった。京都からのこのコースはかなり遠回りになる。なのにどうしてこのコースを選んだかというと尾瀬といえば水芭蕉かニッコウキスゲが有名である。計画している日程がちょうどニッコウキスゲの時期なので、同行の花好きの友人に大江湿原のニッコウキスゲの群生を見せたかった。それはかなり昔にニッコウキスゲの黄色に染まった大江湿原を私は既に見ていたから、最初に尾瀬でその時の感動を味わって欲しいと思ったからだった。私には今回の尾瀬は、前に記憶していた風景から見たら少し寂しい感じがしたが、彼女は感動して大喜びだった。
沼山峠バス停を降りると休憩場がある。この日の天気予報はあまり良くなかったが、長蔵小屋までは曇り空だったが雨は降らなかった。しばらく樹林帯を登ると沼山峠なのだが、峠の表示は見つけることはできず、下りになり広々とした大江湿原だった。この日は天気予報とコロナが増え始めたのとでか、かなり空いていた。小屋もこの時期にしては、がらんとした感じだった。
◉26日 長蔵小屋→三平下→南岸分岐→沼尻→見晴(下田代十字路)→竜宮小屋→牛首分岐→山ノ鼻小屋泊
早起きして朝食前に長蔵小屋の周辺を散策した。私はここの早朝の幻想的な風景がお気に入り。尾瀬沼の向こうの燧ヶ岳がだんだん明るくなってくるののを見ていると、まるで墨絵のようで美しい。サンカヨウ、エンレイソウなどが既に実になっていた。もう一週間早く来たら、大江湿原のニッコウキスゲもたくさん咲いていたのだろうか。今回は三平下から尾瀬沼を周遊して沼尻に至るコースで、今回初めて通るルートだった。このルートは尾瀬沼を挟んで燧ヶ岳が見え、期待以上に良かった。今回驚いたのは、数年前に行った時には立派な休憩場になっていた沼尻の休憩場が火事で消失してしまっていたことだ。借りの小さな小屋があったがトイレも使えず様変わりしていた(ここにあったはずの売店で冷たいジュース飲みたかった)。見晴では2件お店が開いていて、ここで食べた昼食の冷麺がとても美味しかった。ここからは次の日に登る至仏山を前方に見ながら山ノ鼻に向買った。ちょうど竜宮小屋の手前で雨が降り出し、慌てて竜宮小屋に駆け込んだところしばらくの間豪雨となった。小雨になったので、雨具を着て山ノ鼻に向かった。山ノ鼻小屋はとても夕食が素晴らしくいい小屋だった。この辺りで最近クマが出るということなので「尾瀬植物研究見本園」は立ち入り禁止になっていた。夕方至仏山の登山道の入り口付近で、子熊らしいものが歩いているのを見かけたが遠目なので定かでない、がのっそり進んでいたので犬や猫でもないだろう。
◉27日 山ノ鼻小屋→至仏山→鳩待峠→尾瀬戸倉温泉泊
到着した山ノ鼻小屋の受付では、明日は天気予報が雨なので無理して登らないように注意を受けた。しかし雨は降ってないので出発した。もうだいぶ昔になるが至仏山に登った時は鳩待峠から登り山ノ鼻へ下山したが、最近ではこのルートは蛇紋岩という岩が滑りやすく、降りは禁止されていて山ノ鼻からは登りしかできない。沼山峠から歩いてきて最後に至仏山はちょっときついかなと心配していたが、やはり山慣れしていない友人には大変だったようでかなり時間がかかってしまった(尾瀬保護財団のHPの至仏山登山コースの山ノ鼻コースを見たら難易度3でした)。ちょっと無理させてしまったようだ。しかし尾瀬に来て至仏山の頂上に立てたことは「一生の宝物」「冥土の土産」などと言って喜んでくれた。高山植物も結構咲いていたが、以前に登った時よりはやはり少ないようにも思ったし、木道の整備も行き届いていないようだった。下山をしはじめたら雷が鳴り出し、大雨となった。木道も滑りやすくなっていて、緊張しながらモクモクと下山した。鳩待峠についた時はびしょ濡れで、甘いお汁粉にホッとした。もう一泊急遽予約しておいて本当に良かったとつくづく思った。
◉28日 尾瀬戸倉温泉→吹き割りの滝→上毛高原→京都
尾瀬戸倉温泉(ホテル玉城屋)はとてもリーズナブルで山小屋よりもお安い。おまけに羽毛のふかふか布団で食事も美味しい。尾瀬に何回も行っているが、戸倉で温泉には入るが宿泊したいとは今まで思ったことがなかったが、これからは温泉入ってゆっくりして帰るのもいいもんだなと思った。ここに予約していなかったら、至仏山の登山にこんなにも時間がかったり雷雨に合うとは思っていなかったので、帰りの時間が気になって焦って事故につながることも考えられる。
「ビスターリ」(ネパール語でゆっくり ゆっくりの意味)な登山もこれからは大切だと反省した。(まだ行くつもりかな、、、)
3年ぶりの尾瀬行きで今回張られていたネットが目に付き気になった。高山植物の動物の食害がここでも多いのかとふと気になる。
山と渓谷社の「ビスターリ」という中高年むきの登山雑誌があった。1989年夏(季刊)号から1995年冬号で休刊してしまった。綺麗な写真満載の本でしたが残念です。
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