ゆうばえの道からささぶねの道へ
小雨が降るなか、10月22日の土曜日に港北ニュータウンをめぐる都筑緑道(神奈川県横浜市都筑区)を走った。加賀原バス亭の裏からスタートし、南部コースの終点の早淵かなりあ公園までが、8.7キロ。早渕川を渡り、中原街道の先のバス停「のちめ不動」の裏の北部スタート地点から山崎公園までが4.1キロ。合わせて約13キロの緑道をひと通り走り抜けた。その後、山崎公園の先の早渕川を渡り、「しらさぎの道」を経由して都筑中央公園を横切り、南部コースを加賀原まで戻った。
石畳やダートの多い遊歩道のため、時速は20キロ以下ののんびりサイクリングのつもりだったが、雨で道が濡れており急坂では「ズルッ」とタイヤを滑せたり、カーブでは転倒寸前になるなど、冷や汗タラタラの走行となった。
都筑緑道周辺の地図です
246号線を市が尾から準ホームコースの鶴見川サイクリングロードへ入る。土手の雑草が伸び放題で、普段でも狭いコースをさらに狭くしている。恩田川との合流手前の千代橋でロードから外れて左折。「貝の坂」交差点を右折し、登って下りたところの「石橋」交差点を左折して登っていく途中にバス停「加賀原」があり、その裏から南部コースは始まっている。

| 加賀原バス亭の裏にある緑道入り口。この日はMTBで走った |
自宅を出発するときはどんよりと曇っていた空だが、そろそろ限界と見えて、雨粒をポツポツと落としてきた。久しぶりのサイクリングだし、多少の雨は我慢することにしよう。
マンションの間の遊歩道を登り切ると「月出末公園」に出た。低い丘になっている小さな公園。「月で待つ」と読むのならロマンチックだなと思っていたが、なんとその通り「つきでまつ」と読むらしい。昔、「みかづき松」と呼ばれる大きな松があったそうだ。春には桜が綺麗だと、300円で都筑区役所で買った「緑道マップ」には書かれている。
公園の前には、「ゆうばえの道」と石に刻まれた案内がある。
ゆうばえの道
鴨池公園、川和富士公園、月出松公園をむすぶ緑道がゆうばえの道です。
四季の変化を表す木立がつづき、川和富士のゆうばえが美しい道です。
橋を渡って都田公園をぐるりと回ると、左手に中学校と小学校が並んである。この日は小学校の運動会だったようで、歓声が聞こえてくる。
道は小学校の先で左右に分かれているが、ここは道なりに左へと進む。しばらくすると「川和富士公園」が左手に見えてくる。公園の中央にはで~んと富士塚がある。後で行った山田冨士公園の富士塚とは違って、非常に分かりやすい。
最初の川名富士は開発によって取り壊され、今は2代目。標高はなんと74メートルもあるというのだが、登って見た感じはそんなにあるようには感じなかった。富士山、ベイブリッジなどが展望できるはずだが、あいにくの天気なので何も見えない。「秋、富士山に沈む夕日は感涙もの」と、「緑道マップ」にはある。
緑道はさらに続く。分岐する場所には必ずといっていいほど案内図があり、南部コースはほとんど迷うことはない。
「かりん公園」に出ると道は直角に右へ曲がる。トンネルを抜け橋を渡って緑の中の道はどこまでも続く。
やがて右手に池が現れる。その先の橋を渡り「鴨池公園」に入る直前に、緑道でたったひとつの車止めがある。このコースは終点まで一般道との交差点も信号もない。走ろうと思えばノンストップで走りきれる。ここ以外で車止めや信号に出会ったら、コースを外れたと思っていいだろう。
「鴨池公園」内には「かもいけランド」と呼ばれるログハウス(第3月曜休館)がある。その前の道を下ると分岐点となる。直進する方向には都筑中央公園があり、ちょっと急な下り坂。右折する方向には茅ケ崎公園があるのだが、どちらも「ささぶねの道」と名付けられている。
ささぶねの道
都筑中央公園、鴨池公園、茅ヶ崎公園をむすぶ緑がささぶねの道です。
谷すじの緑深い林にせせらぎが流れ、寺院や集落などが残るふるさとの風景が続きます。
その名の通り、せせらぎを左手にしながら茅ケ崎公園方面を目指す。ここからは緩やかな上りが続いていて、道もダート部分が多い。
その(2)へ続きます
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