お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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<富士スバルラインを登る>から続きます

●月日 06年8月7日(日)
●天気 晴れ
●ルート 富士吉田~スバルライン~富士山五合目~スバルライン~(R139)~道の駅鳴沢~(県71)~富士ケ嶺~人穴~(県72)~(R469)~富士サファリ~御殿場~(R138)~乙女峠~宮ノ下~(R1)~箱根湯本~(R1)~(R129)~門沢橋~海老名~自宅

◆サイコンによる記録
       距離 213.68km
       平均時速 19.3km/h
       走行時間 11時間02分04秒
       最高速度 56.5km/h
       ※06年の通算 5721.18km
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 スバルラインから降りてきて、R138と合流したのが午前11時前後。この時点でもうお尻がかなり痛くなっていた。輪行袋があったら右折して御殿場へ向かっていたかもしれない。
 
 しかし、輪行袋は男らしく(?)、置いてきた(悩んだ末ですが・・・)。こうすりゃ自走するしかないのだ。お尻の痛みに耐えて左折する。
 
 
 午前11時16分。鳴沢村に入る
 緩い上りのR139。ペダルを回して時速30km/h以上が出るのは、この日初めてかもしれない。
 
 車の通行量が結構多い。日差しもきついが、このあたりでも標高800メートル以上ある。炎天下というほどではない。やがて鳴沢村の標識を通り過ぎる。

 
 午前11時45分。道の駅鳴沢
 五合目から休憩してなかったので、ここでひと息つく。お尻は相変わらず痛い。
 
 はるかに富士山が臨める。あそこに登ってきたんだと思うと、ちょっと感慨深いものがある。これも自転車で登ったからこそ味わえる感動だ。
 
  
 午前11時55分。県71号線は樹海の中の道
 痛むお尻にむち打って出発。R139から「ひばりが丘」交差点を富士ケ嶺方面へ左折し、県道71号線に入る。曲がった途端、登り坂が見えてきた。
 
 交差点から入ったところに自販機があったので、ボトルに補給する。
 
 樹海に囲まれた道をゆっくりと上り始める。両側が樹木なので道は木陰の部分が多い。たまにひやっととする所もあり、登り坂でなければ気持ちのいい道だ。
 
 道はそれほど広くないが、車の通行量は国道に比べてぐっと減る。雰囲気としては林道。舗装がたまに悪くなるが、自転車にとっては走りにくい道ではない。
 
 途中、ふじてんスノーリゾートへの分岐があった。ここへは2度ほど、同じマンションの数家族とマイクロバスを借りてスキーに来ている。運転は、一緒に行った家族のなかでバスの運転手をしているお父さんがおり、当然その人に任せっきり。私は乗っているだけ。ふじてんがどこにあるかも知らなかったのだが、ここにあったんだ。ついに、スキー場まで自転車で来ちゃったぞ。
 
  
 午前12時15分。大室山近くの本栖湖の絶景ポイント
 約6キロぐらいの上り坂を登り切り、工事中の片側通行を抜けると駐車場が見えた。ここがピークらしい。そして、そこからの眺めは、絶景! はるか先に本栖湖が静かに横たわっている。疲れも吹き飛ぶこの景色。本栖みちを登ってトンネルを出たときに本栖湖越しに見た富士山の、その麓からの逆の風景だ。(写真ではよく分かりませんね。すいません)
 
 このあたりの標高は1100メートル以上ある。そして、ここから白糸の滝までの約20キロ弱の下りが始まる。

  
 午前12時37分。富士宮市
 お尻の痛みもなにもかも吹き飛ぶような気持ちのいい道だった。
 
 ほぼ直線の下り。ペダルを回さないでも時速40km/h以上が出る。それがずっとずっと続く。いやぁ、来て良かった。この道、最高!
 
 ただし、ちょっと臭う。近くで家畜が飼育されているようだった。
 
 やがて静岡県富士宮市に入る。おぉ! 静岡県だ! ここまで自転車で来たぞ。
 
  
 午前12時42分。富士裾野
 富士ケ嶺から富士裾野へと下り降りる。回りはまるで北海道(走ったことはないが、きっとこんな感じに違いない)のような風景が続く。広いぞぉ! 緑がいっぱいだぁ! 天気もいいし、気持ちいいぞーーー!!

 止まりたくはないが、でもこんな風景は、じっくり眺めたい。
 
  
 午前12時42分。富士裾野
 上の写真の逆方向。
 
 ここで休んでいたら、やっとローディーに出会った。彼は反対方向を進んでいる。ということは、これから10数キロの上りが待っているわけだ。頑張れ! 
 
  
 午前12時50分
 下りはまだまだ続く。ノーペダルの心地よさ。途中、右手の道沿いに「まきばの駅」富士ミルクランドが見えてきた。大規模な牧場のようだが、下りの途中のここで止まるのもねぇ。それに時間は押している。できれば午後3時には御殿場に着きたい。次回(はあるのか?)ということで、通り過ぎる。
 
  
 午前12時55分。人穴交差点手前。
 やがて人穴のT字路にぶつかる。白糸の滝方向へ左折し、人穴小学校の前を過ぎる。まだ下り坂は続く。
 
 R139との立体交差を過ぎ、ようやく信号にぶつかる。鳴沢の先のひばりケ丘交差点を左折してから2つ目の信号だ。標高は約500メートル。
 
 右は白糸の滝方面。左は県道72号線。白糸の滝はぜひ見たかったのだが、見ると上り坂。時間もなかったし、これも次回として左折し県道72号線に入る。
 
 下りはここで終わり。さぁ、今度は上るか。
 
 <富士山一周 その2>へ続きます

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 <富士山一周 その1>から続きます
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 午後1時12分。県72号線
 白糸の滝に背を向けて、県道72号線を走る。R139との交差点を越えると、また樹木に囲まれた道となる。上り基調のアップダウン。お尻の痛さを思い出した。

 車の姿はなく、自転車乗りの姿もない。孤独に坂を上り続ける。

 ボトルの水が切れかかっている。県道71号線に入るときに補給したきり。県道71号線はコンビニはおろか自販機さえない。白糸の滝近くにコンビニがあったのだが、県道72号線の先はR469に出る。国道だから自販機ぐらいはあるだろうと、補給は先に延ばしていた。

 しかし、このアップダインがきつい。補給しなかったことが悔やまれた。
 
  
 午後1時28分。富士スカイライン分岐
 富士スカイラインとの分岐点にさしかかった。左折して県道180号線から県道152号線を上っていくと新五合目にたどりつく。

 富士山一周としては、本来ならここを上らなければならないのだろうが、そんな余裕はもうない。スバルラインを上ったから、今日はもう十分だ。というか、これで許して! 第一、こんなところを上ったら、今日中に帰れないだろう。ここも次回だ次回! 来るとすれば、御殿場へ輪行で来たときかな。

   
 午後1時37分。R469
 ようやくR469にたどり着く。最近作られたような感じの新しい道で、路肩も広かった。それにしては車の通行が少なかった。

 ただ、遮蔽物がなく、太陽がまともに照りつける。暑い。おまけに上り坂。これが延々と続く。

 国道だから何かあるだろうと思ったが、何もない。自販機すらない。ボトルの水も底をついてきた。まずい! 死んじゃうよ・・・。
 
  
 午後1時41分。富士市
 ふらふらのヘロヘロで富士市に入る。いつまで続くんだよ、この坂は。って、富士サファリまでだ。現実を直視したくないので地図は見ない。あと10キロ続くと知ったら、どうしたろう。

 ところが! 緑しか見えなかった道の先に、何か自販機らしきものが見えた。こんな人のいない所にあるはずがないのだが。あれは幻か? 近寄って見ると、富士○○という工場の看板。自販機のように見えたのは車? いや、やっぱり自販機だ!

 たぶん、周囲に何もないその工場の従業員用の自販機だろう。わざわざここまで来て買う人がいるとは思えない。しかし、私にとっては砂漠のオアシスだった。3本買って、1本はその場で飲み干し、2本はボトルに補給。助かった。生き返ったよ。よくもまあこんな所に工場を建ててくれたもんだ。感謝!
 
  
 午後1時57分。
 地獄の果てまで続くような上り坂。きっと逆方向に下れば、道は広いし車はいないし直線だし、さぞかし気持ちがいいことだろう。

 久々の信号に出会った。ちょっとピークみたいな所。先は下り坂だ。富士サファリはその看板さえ見えないが、きっと私の思い違いだ。ここがピークだったんだ。

 そう思って進むが、下りと思っているところでペダルを休めると止まってしまう。下りのように見えて、下りじゃない! 平坦でもない。緩やかだが上っているんだ。おかしい。回りの風景に比べて確かに下っているように見えるのだが、実際はそうではないらしい。暑さで感覚がおかしくなっているのか。
 
 
 午後2時37分。富士山こどもの国
 きつい坂の途中で1度たまらず休憩した。そのときの教訓。休むときはすこしでも傾斜の緩いところで、さらに日陰。でないと休めないし、再発進がつらい。

 その教訓を生かして、坂の途中だが、少し平坦になっている「富士山こどもの国」の従業員用の入り口付近で国道に入って3度目の休憩をした。日陰もあったし、ひと息つく。

 ここで地図を確認した。富士サファリはまだ先だった。
 
  
 午後2時42分。富士山こどもの国
 富士山こどもの国の広大な入り口。駐車場が見えるだけで、こどもの国の影も形も見えない。広い!
 
  
 午後2時48分。裾野市
 おぉ、下がっている!? ついに上りは終わったのか??

 裾野市に入ったところで娘からメールが入った。「お土産買った?」。さて困った。買ってない。って、ヒップバックしかしてないのに、買えるはずもない。

 電話して弁解する。「買っても持って帰れないから、買えないよ」
 「え~~~~!!!」
 仕方ない。「帰ったらマリノスグッズを何か買ってやるから、それで許せ」
 「まあ、いいか。それでいいよ。で、今、どこ?」
 「富士サファリの近くだよ」
 「ふ~ん」
 おい、もうちょっと感動しろ! 自転車で富士サファリだぞ。坂の上だぞ。ちくしょう・・・・。
 おまけに上りはまだ終わらなかった。

 <富士山一周 その3>へ続きます

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 <富士山一周 その2>から続きます。
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 午後3時00分。富士サファリまで500メートル地点
 ついに出てきた。富士サファリの看板。待ってました!

 このあたりの標高が約900メートル。約10キロで400メートル近く上ったことになる。平均4%だが暑さもあってきつかった。

 ここから御殿場までは下り。そういえば、今日走り出してから、上りと下りしかない。平坦な道が恋しい。

 R469をずっと下るが、道幅が段々と狭くなってくる。下り始めて最初の信号を越えると、片側の1車線が乗用車が1台やっと通れるぐらいの道幅になる。路肩はない。白線が引いてあるが、白線の左は溝となってななめに落ちている。つまり、白線から左は走れないということ。おまけに坂は上りたくないほどの急勾配。これはこれできつい。

 カーブで多少道が広くなるので、そこで後続の車をやり過ごすことを繰り返す。

 途中の分岐を間違えないよう、地図で確認しながら下る。一歩間違えれば沼津まで降りてしまう(って、その前に気が付くだろうが)。
 
  
 午後3時20分。裾野市
 降りきったと思われる信号で左折。そこからは平坦な道が続く。ここも周囲が開けて緑が広がり気持ちがいいのだが、路肩が狭い。周囲の景色を楽しむヒマもなく、車を気にしながらの走りとなった。

 左手に富士山があるのだが、雲がかかっていて見えない。
 
   
 午後3時24分。御殿場市
 ようやく御殿場市に入る。予定より遅れている。もう明るいうちには帰れない。

  
 午後3時50分。御殿場駅
 信号待ちでMTBに乗っていた小学生の男の子に聞いてみた。
 「ボク、御殿場駅ってどこ?」
 実は通り過ぎたかも、という不安があったのだ。
 「う~ん、ダイエー知ってる?」
 いきなりマニアックなことを聞かれた。
 「知らないなぁ。駅の近くかい」
 「じゃあ、○○屋は?」
 ますます深みにはまってきた。
 「それも知らないなぁ。とにかく駅はダイエーの近くなんだね。もっと先なんだね」
 「先だけど。遠いよ」
 吹き出しそうなのをこらえながら
 「そうか。遠いか。じゃあ、おじさん頑張って行くから」。

 結局、携帯のGPSで確認しながら御殿場駅前に出た。輪行袋があれば、きっとここで終わりだった。しかし、ない。峠を越えて自走するしかないのだ。

  
 午後3時57分。乙女峠入り口
 最後の峠、標高810メートルの乙女峠へと続くR138に出た。

 「箱根23キロ 小田原32キロ」。神奈川はもうすぐだ。ようやくここまでたどり着いた。予定よりは1時間ほど遅れている。自宅に着くのは午後9時ごろか。

 いきなり登坂車線が始まる。勾配9%。つらいッス。

 何とか上り切ったところの信号が赤。助かった。

 さらに上る。バス停「長尾口」を通り過ぎる。表示を見ると「次は乙女峠」。お、意外と近い?

 そんなわけはない。単に間に何もないだけだ。

 そして来た来た、直線の上り。こいつでいつもくじける。今回もかなぁって思いながら左手を見ると、

  
 午後4時21分。長尾口バス停の先
 おお、富士山!!! 思わず足を止める。御殿場の町の向こうにどっしりとそびえる富士山。美しい。

 休みたかったのも事実だが、この絶景を前にしては仕方ない。このツーリングで富士山を拝めるのもこれが最後かもしれない。ゆっくり休もう。

  
 午後4時42分。乙女峠
 何度も何度もカーブを曲がり、くじけそうになる心を奮い立たせ、痛いお尻も我慢して、その後は休憩なしで上りきった。

 この道は「あじさいの道」と名付けられていた。その名の通り、あじさいが道沿いをずっと彩っていた。

 上りきってバス停からも富士山を見ることができるのだが、もう曇って見えなかった。

 この先は乙女トンネル。1000メートル近くある長いトンネルということだったが、出口が見えている直線的なトンネルで勾配もなく平坦。歩道もなく道幅もそれほど広くないが、そんなに長いとは感じなかった。もちろん車の切れ目を狙ってスタートし、思い切りペダルを回して脱出したことは言うまでもない。
 
   
 午後4時49分。箱根町
 トンネルを出ると箱根町。やっと帰ってきたよ、ふう・・・・。

 ここから早川口までペダルを回す必要はほとんどない。そしてその後のR1は平坦。もう上らなくていい。このツーリングは終わったも同然だ。

 しかし、この最後の下りがつらい。特に宮ノ下からはカーブがきつく、坂は下りもヘタレな私としては、うまくカービングしていくことができない。手も痛い。途中、下りにもかかわらず、塔ノ沢あたりで休憩した。すると、華麗にカービングしていくクロスバイクを見かけた。体を左右に預けながら、後ろから車が来ているにもかかわらず車道も目一杯使って(いいのかな。私は怖くてできませんが)、ハイスピードで降りていく。見ていて、ただ感心。

 R1に出たときは嬉しかった。ようやくの平坦な道。もう坂は上りも下りも見たくなかった。平坦な道を時速30km/h前後で快適に走ったが、それも門沢橋あたりまで。だんだんと暗くなってきたこともあって、時速は20km台の前半。さすがに力尽きた。

 自宅に着いたのは午後8時20分ごろ。疲労困憊とはこういう状態をいうのだろうか。缶ビールを飲みながらもしばし呆然。何をする気も起こらず、風呂入って食事したらそのままベッドへ。泥のように眠った。

 実は御殿場から山中湖の間は走っていない。一番の難関の篭坂峠を上っていないので、正確に言うと富士山一周ではない。でも、スバルライン上ったから、自分の中では富士山一周したと同等な気分。スカイラインと篭坂峠はまた来年でも挑戦してみようか。

 この日は、走行距離213.68km。もちろん自己最長。平均時速は19.3km/h。スバルラインを降りたときが平均13.3km/hだから、よく盛り返したもんだと思う。2日間のトータル走行距離は307.43km。富士山の絶景がそれだけの距離を走らせてくれた。

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