お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



 ブルベを半年ぶりに走り、1年2ヶ月ぶりに完走(^o^)

 今年は2月の呉200キロ(AJ広島主催)は雨で130キロ地点でリタイア、3月の箱根200(VCRあおば主催)は日にちを間違えてDNS(勝手に走ったけどね)。4月から8月はタイミングが合わずまったく走れなかったので、完走は昨年7月の上越妙高200(AJ千葉主催)以来となった。

 参加したのはAJ神奈川主催の箱根200。鎌倉・由比ヶ浜をスタートし、ひらすら海岸線を走って湯河原まで行き、海抜ほぼ0メートルから標高1011メートルの大観山へ一気に上る。いったん芦ノ湖まで下り、箱根のアップダウンをこなした後は標高921メートルの長尾峠へ。そこから御殿場へ下り、駿河小山、松田町、大井町、中井町(やまゆりライン)を経由して大船へと戻って来る。厳しい坂はないが、大観山は海岸線から約20キロの長い上り、長尾峠も仙石原から約6キロ上り、最後はやまゆりラインが待っている。

 エントリーリストを見ると80人以上が参加するようだったが、リザルトを見ると出走したのは55人。それでも呉も上越妙高も参加者は10人以下と少人数のブルベが続いていたので、久々の大盛況に心が弾む。由比ヶ浜にズラリと並んだバイクは壮観だったね。


スタート地点の由比ヶ浜。ドマーネでは初のブルベ参戦



スタート前。こんなに大勢の参加者を目にするのは久しぶり



ブリーフィング


 朝から気温が高く、暑さが体にまとわりつき、じっとしているだけで汗がどんどん出てくる。スタート前から気持ち悪くて、早くも帰ってシャワーを浴びたい気分だったが、走り出すと、国道134号は防砂林のおかげで西へ向かう車線は日陰が続き、風も心地良い(止まると地獄だけど)。これは助かった。

 これだけの参加者だとトレインもどうしても長くなる。一気に抜いていく猛者もいたが、自分の足では抜いたところで湯河原まではたいして変わらないし、申し訳ないけど風よけにもなるので素直にトレイン後方について走り続ける。65歳なんだから楽してもいいでしょ(^_^;

 ところが25キロ付近からコンビニに吸収される参加者が次々と現れ始め、30キロ地点の国府津を過ぎるあたりでは前に誰もいなくなった。初ブルベという参加者も多くいたようなので早めの補給と休憩だったのかな。暑さもあったしね。上りが遅い自分としては湯河原までの57キロは平たん貯金区間。こんなに早く一人旅になるとは思わなかったが、黙々と走り続けた。その甲斐あってか、PC1の「セブン湯河原宮上店」には午前9時38分に到着。ここまでのグロス平均速度は21.5キロで、貯金は1時間以上と余裕を持ってヒルクライムに臨めることとなった。

 飲料を補給し、塩羊かんを頬張りながらリスタート。ここから大観山への約17キロの長い長い上りが始まる。

 千歳川沿いに上り続け、不動滝を過ぎると奥湯河原温泉。老舗旅館の雰囲気たっぷりの青巒荘(せいらんそう)の先の分岐を右へ行き、椿ラインに入る。ここからクネクネ道となり、本格的な上りが口を開けて待っている。


午前10時3分 奥湯河原温泉手前。この先から本格的な上りが始まる


 序盤は勾配5%前後が続く緩やかな上り。樹木に囲まれた日陰道を淡々と上っていくが、ピークまでは13.5キロ。長いねぇ。

 周囲が開けてくるのは6.5キロほど上った「しとどの窟(いわや)」付近だろうか。源頼朝が1180年に石橋山の戦いに敗れて平氏から身を隠したと言われる洞窟で、夏でも涼しいらしいが寄っているヒマはないのでそのまま上り続ける。何回か椿ラインを上っているが、しとどの窟は中間点なのに、ここを過ぎるとなぜだかあと少しと思ってしまう。そしてこの先に現れる「大観山あと6キロ」の標識にいつも心を砕かれる。こんなに上ったのにまだあと6キロもあるんかい(T_T) そしてこのあたりから日陰はなくなり、勾配もきつくなってくる。ただ、とんでもない勾配ではないので、何とかペダルを回し続けることはできる。

 やがて見えてくるレーダードーム。もうちょとだ。でもこのもうちょっとが遅々として進まない。残り数百メートルが長い。ふぅ〜。上り切った瞬間の達成感はひとしおだねぇ。

 展望台はフォトチェックではないが、ここに来たからには記念写真はお約束。富士山が見えなかったのは残念。


午前11時32分 大観山展望台


 グロス平均時速は17キロ台まで落ち込んでいたが、想定の範囲内。先を急ごうと展望台を出ると、ちょうど上り切った参加者と出会った。こちらが出てきたのを見て「コントロール違いますよね」と大阪弁で聞かれる。そうではないけど、ビュースポットなので行った方がいいですよ、下る途中にも景色がいいところがありますよと地元民としてアドバイスして別れたが、どうしただろうか。

 箱根関所付近から歩道に観光客の姿が見え始め、たまに車道へはみ出してくる。車も多く気が抜けない。

 芦ノ湖前の元箱根交差点を右に曲がると、仙石原へ向かっての15キロのアップダウンコースとなる。平たんは全くなく、上るか下るか。こういう道は好きではない。ただ、国道1号を大芝交差点から芦ノ湖沿いの道へ入ると車の通行量は減り、大型バスも頻繁には走らないので、その点では、まあ、許せるかな。アップダウン終盤は桃源台へ豪快に下り、芦ノ湖をかすめて仙石原へと上って行く。そして最後はすすき草原の中を気持ちよくダウンヒル。こういう道は好きだ(^o^)

 仙石原からの上りの前で水分など補給。ダブルボトルで臨んだためか、PC以外でのコンビニストップは結果的にここだけだった。

 長尾峠は仙石原交差点から5.6キロ。国道138号の分岐からは3.3キロ。平均勾配は4.4%だが、緩いところはなく5%前後の坂が延々と続く。足を休める区間がないので、厳しい勾配はないのだが結構辛い。九十九折りの峠道のように強弱があればなんとなく気が紛れるものだが、それがないので精神的にもキツいかな。車が通らず、最後に絶景が待っているので魅力があるのだが、この道もあんまり好きじゃないかな(^_^; この日は日陰も少なかったし。

 終盤に数カ所、展望が開けるところがあり、大涌谷と芦ノ湖、そしてゴルフ場(笑)の絶景が望めたが、ピークでも見えるのでストップせず上り切った。ところが標高921メートルのピークは雑草が生い茂り、絶景は拝めず。しまった、止まれば良かったよ(T_T)

 長尾峠到着は午後1時15分。グロス平均速度は17キロ台だった。ここを15キロ台、いや14キロ台で通過しても残り区間に長い上りはなく、13時間半の制限時間には間に合うと思っていたので、かなり気持ちに余裕ができた。距離はまだ101.8キロで半分ほどだが、このブルベは終わったも同然だ♪


午後1時15分 長尾峠。実際の峠はここから10分上るようだ



雑草の向こうに大涌谷と芦ノ湖の絶景があるのだが…



長尾峠隊道


 10キロの天国のダウンヒルを満喫し、通過チェックの「セブンイレブン御殿場小学校前店」には午後1時49分に到着。貯金は51分。う〜ん、もう30分あればどこかお店に入って食事するのだが、トラブルがあった時のことを考えるとちょっと心配。なのでコンビニ補給だけでいいかな。

 国道246号へ下る途中で足柄を通過。「あおば」だったらここから足柄峠を上らせ、南足柄から小田原の広域農道を行かせるんだろうねぇ、などと思う。「神奈川」は優しい。

 「終わったも同然」と思った今回のブルべだったが、それは大きな間違いだった。下界へ降りると一気に気温が上がり、日陰もない灼熱地獄、そして強烈な南風の向かい風地獄が待っていた。147.5キロのPC2「ミニストップ小田原曽我原店」には午後3時25分に到着。貯金は1時間27分で30分ほどしか増えていなかった。簡単には走らせてくれないよね。

 そして、最後に控えていた小田原から田島峠を越えて中井町へ続く広域農道の「やまゆりライン」。小田原や箱根ライドの際に何度も走っている勝手知ったる道だが、何度も繰り返すアップダウンは短いとはいえ大観山、長尾峠と上ってきた足にはさすがに堪えた。

 実は今回のこのコースだが、由比ヶ浜から174キロ付近の西沖田交差点まではキューシートやナビがなくても走れるお馴染みのコース。残り26キロの平塚〜寒川〜藤沢〜大船だけがほとんど走ったことのない道だった。その区間がまさかの渋滞地獄になるとは予想していなかった。路肩が狭く、日も暮れてきて危険な時間帯となったのでヒヤヒヤ。大観山や長尾峠の辛かった思いは遠い昔のことになり記憶から消えていたので、結果的にこの市街地コースが今回で一番厳しかった区間として強く印象に残った。もうちょっと何とかならないかと思うが、大船へ帰るためには仕方ないかな。まあ、湘南平の頂上ゴールよりはましか。

 渋滞をかわしながらゴールの大船・笠間台公園へは午後6時31分に到着。日は完全に落ちて真っ暗な中、スタッフの方が小さな拍手で迎えてくれた。ちょっと照れくさい(^_^; 走行距離200.4キロ(素晴らしいコース設計!)、グロス平均時速17.4キロ、獲得標高2437メートル、タイムは11時間31分だった。一緒にゴールを目指す仲間がいることも励みになり、自分としては頑張った方かな。もう少し時間を使ってのんびりしても良かったが、どうしても少しでも早くゴールしたいと思ってしまうんだよね。というか、何とか明るいうちに帰りたい(^_^;


午後6時31分 ゴールの大船・笠間台公園



デザインの変わった話題のメダルをやっとゲット


 これで48歳の2007年にブルベを始めて以来、65歳の今年2024年まで17年連続でブルベを最低でも1度は完走したことになった(^o^) もちろん200キロだけど、毎年、元気というわけじゃないからね。体も心も。1年でも長く、細くでもいいから続けていきたいな。

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