5月10日(火)晴のち雨
今週は雨が多いようです。台風1号も日本列島に接近してくるようです。僕の記憶では台風1号から日本に接近することはなかったと思うのですが最近は想定外ばかりですからいろいろあるのでしょうね。地球と言う惑星に乗っかっているだけなのですから地球の変動に対して我々は為す術がなくて当然です。自然は人智を超えた存在であると改めて思います。
この地球では約6500万年前までは恐竜の時代だったと言われています。我々はその化石から怪獣を想定したわけですけど、化石しか手がかりがない以上色もわからなければ、その生態も実はほとんどが想像でしかありません。ひょっとしたら言葉を話す恐竜もいたかもしれないし、道具を使い社会生活を営んだ恐竜もいたのかもしれません。それがメキシコ、ユカタン半島に落ちた巨大隕石が引き金となって地上の生物はほとんどが絶滅したと言われています。
それから気の遠くなるような長い年月を経て、およそ700万年前に人類の祖とも言われる二足歩行の猿人が現れます。それからまた長い年月を経て約200万年前にホモ属と呼ばれる人間の祖先が登場します。ホモ属には初期のホモ・エレクトス、約100万年前にはホモ・ハイデルベルゲンシスがヨーロッパに出現し、30万年前にはホモ・ネアンデルタ―レンシス(ネアンデルタール人)、そして現在の人類の祖ホモ・サピエンスが約20万年前に出現し世界中を制覇することになったと言われています。ネアンデルタール人は約3万年前に絶滅したと言われていますが、ホモ・サピエンスと共存していた10万年以上の間にどんなことがあったのかまったくわかりませんが、想像して行くとおもしろいですね。僕はネアンデルタール人と現世人類(ホモ・サピエンス)の関係と縄文人と弥生人の関係が良く似ているんじゃないかと思ってしまいます。いずれにしても20万年の間に最も進化したホモ・サピエンスがいろいろな種類の人類を席巻してしまったようです。人類の辿ってきた長い長い歴史からみると我々の知識の歴史は高々数千年、科学の歴史は高々200年とほんの一瞬の出来事です。いずれ人類が滅んで数百万年後の知的生物は我々のことをどう考えるかと言う視点で想像して見るのもおもしろいですね。きっと我々人類のことを野蛮な生物として見ているのかもしれません。我々が恐竜は図体だけがでかくて野蛮な生物と見ているように。
我々は地球で一番高等な生物だと誰もが思っていますが、地球は何億年もの間にいろいろな生物の栄枯盛衰を見て来たに違いありません。そう言う意味で我々は目先の科学技術に奢ることなく謙虚な姿勢で物事を見て行く必要があるのではないでしょうか。
SFの世界に引き込んでしまいましたね。失礼しました。