5月19日(木)晴
一日ぶりになりました。昨日は開店当時から一人で飲みに行ける気楽な居酒屋の7周年と言うことでちょっと一杯のつもりがずいぶんになってしまいました。この居酒屋は料理がおいしいのと一人で飲みに来る人が多いので入り易い点で僕のお気に入りの居酒屋です。二人のおばちゃんでやっている店ですが、僕が行くと黙っていても里芋の煮っ転がしが出てきます。実は僕の好物なのですが、スーパーの総菜コーナーにあるものは全然おいしくないのですが、ここの煮っ転がしは柔らかくて昔、子供の頃田舎で食べていた味でおいしいのです。ほとんどが野菜料理なので揚げ物の多い最近の居酒屋とは一味違います。そのせいか僕と同年輩のおじさんが多いのも特徴です。最近は一人で飲みに来る常連さんの飲み会までできてしまいました。昨日もよくいっしょになるK本さんやI村さんがいて次の常連会の話やらヨットの話やらで盛り上がってしまいました。僕が行く時は大概満員になってしまうので「福の神」と言われて二人のおばちゃんには話相手になってもらえません。でも最近は顔見知りが増えて話相手には事欠きません。おもしろいのは相手の名前や趣味は知っているのですが会社名や役職はまったくお互い話したことがないのでよくわかりません。二人のおばちゃんもユニークで僕のお気に入りです。ノッポのK山さんは如才なく、気がきく人で店のブログやはがきに書いてくる花も嵐もK山日記はなかなかの文才を思わせます。一方小さなN越さんは料理が得意でいつもおいしいものを作ります。従ってカウンターの中で独楽鼠のように走り回って料理を作っていてほとんど話をすることもありませんが、人の話は聞いていて時々思わぬ突っ込みが入ってなごませてくれます。
僕はあまりお酒が強くないのでいつもは焼酎の水割り2,3杯で料理を楽しんでいます。そこで今日はお酒の強くない人にためにちょっと爽やかなノンアルコールの話をしましょう。
最近読んだ本の中に第16代アメリカ合衆国大統領だったエイブラハム・リンカーンのあだ名から命名されたカクテルの話がありました。彼はお酒をあまり好まなかったのでノンアルコールのカクテルに彼のあだ名を拝借したのだそうです。そのカクテルとは「レール・スプレッター」と言います。実はレール・スプレッターと言うのはリンカーンのあだ名です。話は長くなってしまいますが、彼が共和党の大統領候補としてホームグランドのイリノイ州の党大会で支持を取り付ける時に母のいとこのジョン・ハンクスと言う男が横木(レール)を持って応援にかけつけました。当時の開拓地では柵を横木でつないで垣根のようにしたのですがリンカーンの子供の頃、二人で丸太を割って(スプリット)作った横木のいきさつを語りいとこの息子を応援してほしいと訴えたことから彼のことをレール・スプリッターと呼ぶようになったのだそうです。
さてその「レール・スプリッター」と言うノンアルコールカクテルですが作り方はいたって簡単です。氷を入れたタンブラーにレモンジュースを20ml注ぎ、上から冷やしたジンジャエールを満たし、軽く混ぜれば出来上がりです。生姜風味に甘みと酸味が加わった爽やかな飲み物です。アメリカで昔から飲まれていたものだそうです。興味ある方は是非ご賞味あれ。それでは今日はこの辺で。