”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話

2011年06月16日 21時04分09秒 | Weblog

6月16日(木)曇のち雨

雨降りが多くなってくると心までうっとおしくなるので、この時期はあまり元気がでません。もう充分に降ったでしょうから早く梅雨が明けてほしいものです。たまには7月に入ったら良い天気になる年があっても良いような気がしますがどうなのでしょうか。

ところで最近わかったような、わからないようなことばかり書いていますが今日も同じようなことになりそうです。数年前からCSRなどと言う言葉がさかんに言われるようになってきましたが、その背景について少し考えていることを書いてみたいと思います。最初にCSRとは企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)を求める動きのことです。エンロン社やワールドコム社の経営破たんをきっかけに先進国で取り組まれてきました。

どうして1つの会社の不正に伴う経営破たんが大きな問題になったのか考えてみると、資本主義経済が従来ベースの政府が介入して意図的に市場をコントロールできると言った経済ではなくなってきたことが一番の原因でしょう。それにはインターネットによる情報化の進展やグローバル化に伴いもはや一国の経済政策ではどうにもならないところまで進んでしまった状況に現代があると言う事です。それでは現代の経済を支配している原則は何なのかと言えば、複雑系の動きをすると考えられます。と言うとますます混迷を深めてしまうかもしれませんが、複雑系の動きはまさに生命の動きです。昔SF映画で宇宙に作られたコンピュータが自分自身で考えるようになって人の言う事を聞かなくなった話に良く似ています。今の経済は自己増殖し、相互に進化しています。そして時にバタフライ効果を生み出します。実はこのバタフライ効果なるものがくせもので昨今のリーマンショックやらサブプライムの問題に該当します。バタフライ効果と言うのは北京でちょうちょが飛ぶとニューヨークで株価が暴落すると言ったような、まったく関係ないところで起こった小さなことが別の場所で大きな経済不況を引き起こすようなことです。

すなわち現代における複雑系の社会ではどこかの小さな不正が世界中を巻き込んだ大問題に発展する可能性が非常に高くなったと言うことなのでしょう。そうするともう規制緩和だ規制強化だなどと言う前に、企業や個人の自己規律が非常に重要になってきます。それぞれがきちんとした道徳感で行動することが現代の経済では求められていることになります。そんな背景からCSRを考えるとすっきりすると思ったのですが、どうなのでしょうか?

機械がどんどん発達して、まるで生命を持ったかのように独り歩きを始めた社会において、人間が人間らしくあり続けるには自己規律の道徳がこれから益々大事になってくるのではないかと言う事を言いたかっただけでした。
それにつけてテクニックばかりを重視する今の学校教育ってどうなのでしょうか。歴史や道徳と言った人間としての修練が必要のような気がする昨今です。もっとも自分もそんな修練がまだまだの途上国なのですが。

ここまで読んでいただき大変ありがとうございます。こんな長い戯言に付き合っていただけるなんてありがたいことです。それではまた。