いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

使いやすいと犬が心地よいとは一致しない

2019-10-20 | 動物福祉・推進員活動

最近お散歩時のリードとして使われている
伸縮リード(フレキシブルリード)です。

犬が走り出してもコードを伸ばせば
自分は走らなくていいし、
戻ってきたらまた縮めればいいし、
なにより片手でボタン操作するだけで
とても簡単…って思っているはず。

犬にとってはどうでしょうか?
皆さんは、フレキシがどのように伸縮しているかわかりますか?
伸びるときは、犬が引っ張るからその力で伸びます。
そして短くするときには巻き取るために今度は犬を引っ張るわけです。
つまり、伸びるときも巻き取られるときも犬にはリードの力が加わります。
犬のリードは緩めているのがいいのに…です。

普通のリードならどうかと言えば、飼い主さんがついて歩けば
リードはゆるめたままで歩けるはずですし、
私たちが使っている3mリードは張らないでスルスルっと離れることができますので
犬は自分が心地よいスペースを確保することができます。
犬が飼い主さんの所に戻ってくるときにもテンションもかからずに
自分のペースで戻ってくることができます。
だから離れた先でも近づいてそこにいるときでも
落ち着いていられるんです。

日々のお散歩で、常に体が引っ張られている感じって
どうでしょうか?
きっと気持ちいいものではないでしょう?
気持ちが悪いことで犬をイラつかせたりすることもありますからね。

フレキシブルリードの事故も多いですよね。
コードがからまったり、シュッとこすれてやけどしたり、
伸びたまま戻らなくなったり、
夕方薄暗いところでは、コードが見えなくて歩行者や自転車などが
引っかかって事故になることもあります。
普通のリードなら手から放してしまえばなんとかなることもありますが、
落とせばグリップが大きな音を立てながら追いかけてくるなんて
犬にとって怖いですよね。

リードは普通のリードで。
できれば少し長めのもの(3m)を手繰った状態で持ち、
飼い主さんが歩きながら臨機応変に少し伸ばして犬の引っ張る力を逃し、
距離を取れるようにし、フラットな歩様で歩けるように、
そして、止めるときにはその場で止まるように、リードをギュッとするだけ。
引っ張る必要は全くありません。
そうやって犬が心地よく歩けるようにサポートしてあげることが大事です。

日本では、自分の敷地の外ではどこでもリードをつけていなければなりません。
犬が引っ張ったり、反対に動かなかったりというのは
犬にとってついているリードの居心地が悪いからということもあります。
CDSでは、「犬と手をつなぐようにリードを扱おう!」です。
そのために、お散歩トレーニングでもリードワークのレクチャーを受けながら
リードを意識して歩くように心がけています。

リードはただ伸ばしていては、決して犬は歩きやすいわけではありません。
歩くときには飼い主さんの近く(ピッタリそばでなくても)をルンルン歩くことを目指しましょう!

まずは、フレキシブルリードからふつうのリードに持ち替えてみませんか?
きっと犬の歩き方も変わるはずです。

これ、私が講師をする愛犬教室のチラシです。
このシルエットの飼い主さんが持っているのはフレキシブルリード!
犬に引っ張られて歩いているところです( ̄∇ ̄)

チラシを作ってくれるのはありがたいですが、
写真やイラストから受ける印象は強いです。
今さら言ってもしょうがないけど、
当日はこういう歩き方はしませんからね。



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