今年のゴールデンウィークは、とてつもなく すごい作品に出会ってしまった・・・。
ちょっと…
これ は…
ノンフィクションと言えど、とてつもなく深い人間ドラマです。
偶然にも、ここ最近、死生観を考えさせられる本に触れる機会が続いておりますが、
あくまでも 予約本の順番が回ってきたという、偶然中の偶然です。
概ね、速読派のワタシですが、これは 1ページ1ページ…、
ともすると、1行単位や
エアハース社 の 利惠社長をはじめとする おひとりおひとりのセリフ毎を
噛みしめながら、じっくりと大切に拝読せずにはいられない・・展開となりました。
海外間のご遺体の搬送に係る 修復・ご家族のバックアップなどを行う事業内容、
と 一言で済ますことの到底できない、計り知れない想像を超えた 本物のドラマが
この本に 存在しています。
佐々涼子さんの ナチュラルな描写と文章が、生々しさを浄化させつつ、より一層 心に響きます…。
創業者の山科会長,まだ50代になったばかりの利惠社長,社長のお子さんの利幸さんと桃さん,
そして、霊柩車運転手の古箭さん,まだ有名大学新卒ホヤホヤのルーキー 慎太郎くん,
一人一人のエピソードが、各自が携わった あまりに貴くて切迫したご遺体処置の様子と共に
綴られている構成です。
ここに出てくる お一人お一人のプロ意識(という、ごく一般的な広義の単語に置き換えるのは、あまりに短絡的で恥ずかしいのですが…)
や、普段何気なく発する一言一言が、本当にすごい!!
こちら にも 書かれていますが、本当に 何か所も涙ぐまずにはいられない本です。
この本を読みながら、私は一体、何回唸ったことか…
涼子さんの筆力と 素直な物の捉え方で、一層 エアフォース社の職人魂が胸に沁みると申しますか…。
ここに書かれている事実も 驚きの連続ですが、それ以上に、慎太郎くんのご両親の人間性とか
若干29歳にして、自分の運命を受け留めて レッキとしたプロの送還士の使命を果たす 利幸さんとか
とにかく、この本を読み終えて 私は“あらゆる概念が変わる!”と 感想を友人にメールしたのでした。
これは、余談ですが ↓
昨日の朝、たまたまダンナが観ていたTVに登場していた 齢32歳で某大学の准教授という
偉~いおかた(←皮肉!)が 上から目線で日本経済(?)を論じていなすったのです。
(↑ 思わず、ダンナと「なんか、この人気持ち悪い…」と感想一致(爆))
‘アナタ様こそが、ぜひ、エアフォース社で研修を受けてくれ!’(← 大胆にも 命令口調ですが…(笑))
と、謹んで苦言を呈したい(いの一番に昨日のTVの様子が浮かんでしまった・・)
という あさはかな感想も…。
ま、
もっとも、利惠社長が「断固、お断り!」と おっしゃいますね…(笑)。
ぬわーーっはっはっは。
…と、今日は かなり真面目に しめやかに、敬虔な気持ちで綴ってきたのに、
最後にボロが出てしまいました。
とってもムシの好かない、あの お偉い准教授とやら(& あのヒトを番組コメンテーターに招いたマスコミの感覚)
の軌道修正を図らねば、いよいよニッポンの未来が危うくなる…と マジな危機感を抱いたもので…(汗)
あと、最後にもう一言だけ。
この本は、ロシアご訪問中の現.総理や官房長官はじめ 我が国を背負うお立場のみなさまに、
ぜひとも お読みいただきたい!!
そして、何かを感じていただき、もしも 人間として生きていく上で 重大な事として
受け留めてくださったなら、
ぜひ、『国民栄誉賞の団体賞』を エアフォース社にお授けください!
真面目に お願い申し上げます。