めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

紙のピアノ(新堂 冬樹)

2017-08-19 21:57:52 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

むむむむむ…
モノの見事に… 嵌められた~~~~~~
  (。´Д⊂)
こちら

まぁ…
小説的にはどうなのか…というと、ちょっと…
ツッコミどころもアリなのですが、いいじゃぁ あーりませんか。

登場人物にドキドキしたり、
展開にハラハラしたり、
(こーするんかい ?)と度胆を抜かれて、なおも続きが気になったり、
わかっちゃぁ いるけど、胸ときめかせてみたり…
いいじゃぁ、あーりませんか!

読書の本筋からは多少外れるかもしれませんが、電車降りるのを忘れそうになるほど惹き込まれ、
2回ほど “泣けた~~” となった本、なんだか久々で、
わかっちゃぁ いるけど、こういう充足感もいいもんだなぁ~♪ と。(笑)

まーー、 アレですねぇ…
個人的には「エースをねらえ!」によく似ているなぁ… と。
あれにも 泣かされた…  マンガにも テレビにも。
大好きだったな~~、宗方コーチとひろみの師弟の絆。
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嫌な女(桂 望実)

2016-11-27 21:28:17 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

いやはや、
どーして、こーして!
さほど(し、、失礼…)期待もせずに読んだら、どんどん惹き込まれての一気読み。

映画 にもなった、こちら
そして、検索しているうちに思い出したんですが、映画は 黒木カントクの作品だったんですね…。
と、思いきや、カントク自ら 当該作品の ドラマ にて主演をされていたことに、すごくビックリ!! (驚)
 三( ゜Д゜)

… とまぁ、・・ それはそれとして、本のほうですよ。
単なる 遠戚の同年代ではあるが、中身も外見も正反対な、テツ子(弁護士)と夏子(詐欺師)にまつわる因縁のストーリーかと思いきや、違う。 違う!
或いは、テツ子の弁護士成長記ならぬ… お仕事小説 ? っぽいかと読み進めて行くと、これまた 違う!!

と、あれよあれよと読み進めるうちに、話の中の登場人物達は歳を重ねていき、それぞれの加齢や時代の移り変わりに添って展開していく面白みに気付かされる。(笑)
が、これだけではないのだ!
テツ子の上司である、荻島弁護士の言葉を借りるならば、どうやら この作品のヒロインは 徹子でも夏子でもなく…
みゆき ? なのかとうっすら気付かされつつ、胸を打つエピソード(= ご主人を想って退職を打ち明けるシーン)にも妙に共感させられ、ジーン…ときたり・・

それでもって、クライマックスには まさか泣かされるなんて、
  ───。゚(゚うェ´゚)゚
いやはや、読み始めたころには予想だにしなかっただよ 。。。

これは、ヒット本だった。
当たりだった。
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希望の海 仙河海叙景(熊谷 達也)

2016-06-19 20:49:43 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

大好きな熊谷作品、
すっかりご無沙汰で 久々に、読んだ こちら

もぅ、 もう、 もぅぅ~~~~
度胆を抜かれました…
 o(;△;)o

リレー形式に登場人物達が関連し合いながら進行していくので、そのあたりも楽しみながら、
“熊谷センセイって、やっぱりお上手だな~。 やっぱり大好き !!”
などと、読書の歓びに浸りながら ルンルルーン♪と、読み進めていたのですが…

まさか まさか、こんな仕掛けになっていたとは !!
  ↓
※『ラッツォクの灯』

もーーーーーー、 (/TДT)/
熊谷センセイったら、
これって 反則です(!) ってば !!
てば! (;へ:)
てばーーーー !!  。・゜゜・o(iДi)o・゜゜・。

この本を読み終わりたくなくて、思わず いったん本を閉じました。
そして、もっともっと、熊谷節の余韻に浸っていたくて、最後の2章は ゆっくりゆっくり… 超スローペースで 活字を追いました。

これは、(これからお読みになるかたに)決してネタを明かしたくない、人間ドラマです。

これからお読みになるかたにには、是非、ワタクシめ同様、
腰を抜かさんばかりの衝撃に襲われて、熊谷センセイの仕掛けに “そりゃ、ないよーー!!”と 抗議の声をあげていただきたい。(笑)
  w( ▽o▽ )w

(¬w¬*) ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ…
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よこまち余話(木内 昇)

2016-04-15 22:06:12 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

なんというか… 
琴線が震える… というのが、まさに ピッタリ当てはまる! 作品 に出会ってしまい、本気で“この本(*図書館所蔵: ちなみに返却期限まだ10日程先) 返したくない!!” と思って 慈しみ中です・・・

惚れたっっ !!
木内 昇(ノボリ)センセイ !
・゜・(゜うェ´゜)・゜・    くぅ~~~(感涙)

私め、てんで カンの鈍い人ですけど、予言します!
この作品、今年(2016年)の 自分の中の BEST 1 ☆ に成り得る! (かもしれません…。)
なんというか、この本に対する想い を 上手く表現できないのが。もどかしいーー!!

そこで、あの(!)大作家センセイ の“お手本”たる 書評 を 畏れ多くもこの場にお借りして、この本に出会えた幸運を噛みしめましょう 。。。

いやーーぁ…
ほんとに 本当に、泣けました・・・
いや、 表立って涙を流すのではなく、心で泣けるんです…  (ノω;`)
だから、ほんと(!) ワタシ、胸が痛くなりました…
なんというか、渋い(故. 高倉ケンさん風と言ってふさわしいかどうか…)感動が 読み進めるほどに、こう、ジワジワ~と来るんです。

もう、たまりません…  (´;ω;`)

だってだって、 この作品って、前半部も ただでさえ(すっごく!)イイのに、
後半部ですよ、 後半!
どうしてどうして、こんなにも奥ゆかしくて 清らかな 「純愛ストーリー」になっちゃうんですか… ?!

木内センセイ、
どうしてどうして、こんなにも胸に染み入る ゼツミョーな仕掛けが いとも自然に用意されているんですか… ??

ワタシ、結局 2回読んだのですが、2回目は一層のこと、登場人物達の相関関係と“木内流”の演出がもたらす繋がりがわかり、深く深く 心に沁みました…
(゜うェ´゜)
そして、またしても 胸が痛くなってしまった ・・

この作品、大好きです。
ありがとう、木内センセイ。
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紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている(佐々 涼子)

2014-09-26 22:49:14 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

こ、、、、 これ はっっ・・・
良かった!! 。・゜・(つД`)・゜・。 感動した!!

お書きになったのは、ノンフィクションライターとして 脂が乗りに乗っている佐々涼子さん。
そうです!
『あれ』 をお書きになった、ライターさんです。 (*≧∪≦)

超・美人でいながら、鋭い視点から 人に“伝える”ことに最適な、わかりやすい文章をお書きになる
ものすごく賢い 佐々センセイ。
エンジェル… で、一発で “こ、… このライターさんは… !! ” と、その話術…(じゃなかった)
筆術で 一発でファンになってしまいました。 (人ω≦)

やはり、あの、“3.11” の石巻を書く使命が、佐々センセイに下ったのは、読んで 全てを納得しました。
駅伝のタスキの如く、社員の想いをつないだ 日本製紙さん…
キレイ事だけではなく、幾人もの社員さん達の生ルポが 心に突き刺さります…。

何度、グっと (´д⊂) 来たことか…。
何度も何度も、日本製紙の社員さん達のエピソードや 裏側の思いに…
社員さんの口を通して聞いた、石巻の「パルプさん」への思いに…
ひとくちに「復興」という二文字にしてしまうには、あまりにいろいろなことがあり過ぎて…
従業員さん達の流した涙の数が あまりに多すぎて…
ちょっと、これ は、泣けてしまいます・・・。

ヘタな小説読むよりも、何十倍もの価値のある1冊でした。(涙)

最後の最後に、あのエピローグ(運転手の菅澤さんのお話)、、、
そりゃ、ないよね…  佐々センセイってば!
(/□≦、)
やられた…(涙)
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エンジェルフライト 国際霊柩送還士(佐々 涼子)

2013-04-29 23:51:17 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

今年のゴールデンウィークは、とてつもなく すごい作品に出会ってしまった・・・。
ちょっと…  これ は…
ノンフィクションと言えど、とてつもなく深い人間ドラマです。

偶然にも、ここ最近、死生観を考えさせられる本に触れる機会が続いておりますが、
あくまでも 予約本の順番が回ってきたという、偶然中の偶然です。

概ね、速読派のワタシですが、これは 1ページ1ページ…、
ともすると、1行単位や エアハース社 の 利惠社長をはじめとする おひとりおひとりのセリフ毎を
噛みしめながら、じっくりと大切に拝読せずにはいられない・・展開となりました。

海外間のご遺体の搬送に係る 修復・ご家族のバックアップなどを行う事業内容、
と 一言で済ますことの到底できない、計り知れない想像を超えた 本物のドラマが
この本に 存在しています。

佐々涼子さんの ナチュラルな描写と文章が、生々しさを浄化させつつ、より一層 心に響きます…。

創業者の山科会長,まだ50代になったばかりの利惠社長,社長のお子さんの利幸さんと桃さん,
そして、霊柩車運転手の古箭さん,まだ有名大学新卒ホヤホヤのルーキー 慎太郎くん,
一人一人のエピソードが、各自が携わった あまりに貴くて切迫したご遺体処置の様子と共に
綴られている構成です。

ここに出てくる お一人お一人のプロ意識(という、ごく一般的な広義の単語に置き換えるのは、あまりに短絡的で恥ずかしいのですが…)
や、普段何気なく発する一言一言が、本当にすごい!!
こちら にも 書かれていますが、本当に 何か所も涙ぐまずにはいられない本です。

この本を読みながら、私は一体、何回唸ったことか…
涼子さんの筆力と 素直な物の捉え方で、一層 エアフォース社の職人魂が胸に沁みると申しますか…。
ここに書かれている事実も 驚きの連続ですが、それ以上に、慎太郎くんのご両親の人間性とか
若干29歳にして、自分の運命を受け留めて レッキとしたプロの送還士の使命を果たす 利幸さんとか
とにかく、この本を読み終えて 私は“あらゆる概念が変わる!”と 感想を友人にメールしたのでした。

これは、余談ですが ↓
昨日の朝、たまたまダンナが観ていたTVに登場していた 齢32歳で某大学の准教授という
偉~いおかた(←皮肉!)が 上から目線で日本経済(?)を論じていなすったのです。
(↑ 思わず、ダンナと「なんか、この人気持ち悪い…」と感想一致(爆))
‘アナタ様こそが、ぜひ、エアフォース社で研修を受けてくれ!’(← 大胆にも 命令口調ですが…(笑))
と、謹んで苦言を呈したい(いの一番に昨日のTVの様子が浮かんでしまった・・)
という あさはかな感想も…。

ま、
もっとも、利惠社長が「断固、お断り!」と おっしゃいますね…(笑)。
ぬわーーっはっはっは。
…と、今日は かなり真面目に しめやかに、敬虔な気持ちで綴ってきたのに、
最後にボロが出てしまいました。
とってもムシの好かない、あの お偉い准教授とやら(& あのヒトを番組コメンテーターに招いたマスコミの感覚)
の軌道修正を図らねば、いよいよニッポンの未来が危うくなる…と マジな危機感を抱いたもので…(汗)

あと、最後にもう一言だけ。
この本は、ロシアご訪問中の現.総理や官房長官はじめ 我が国を背負うお立場のみなさまに、
ぜひとも お読みいただきたい!!
そして、何かを感じていただき、もしも 人間として生きていく上で 重大な事として
受け留めてくださったなら、
ぜひ、『国民栄誉賞の団体賞』を エアフォース社にお授けください!
真面目に お願い申し上げます。
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ステップ(重松 清)

2010-12-30 22:08:32 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

重松作品を片っ端から読んでいるワタシの中で、1・2を争うほど、好きな作品です。
(大好きなこちらと どちらがナンバー1か、めちゃくちゃ悩みます。。)
ストーリーは、まさにまさしく 表紙と裏表紙!
美紀ちゃんの成長ぶりを見て、自分の子どもの事のように嬉しいです(泣)。

ふと思ったのですが、
重松さんって、「美紀」という名前に思い入れがおありなんでしょうかね…。
あ、そーだ、
「あすなろ…」のお父さん(大介さん)のお嬢さんが、確か美紀chanでした…。
はい。

さて、本題ですが、
美紀ちゃんを産んで すぐに天に召された妻の代わりに、お父さんは 周りの多くの人々に支えながら、必死で美紀ちゃんを育てます。
美紀ちゃんの成長にあわせた、それぞれの短編からなっている構成なのですが、
それぞれのストーリの登場人物ごとに ちゃぁんと ドラマが用意されていて (しかも、泣ける…)
お父さん自身も悩んだり 葛藤を乗り越えながら、いろんなことを学んでいきます。

亡くなったお母さんとのエピソードも出てきたり、
お父さんの会社のこぼれ話もあったりと
短編と言いかし、深いっっ・・・ (しかも、泣ける…)

また、義理のお父さんのキャラが、いい! 実にいい!
娘婿への思い・・
孫への深~~い愛情・・
だけど、ちょっぴり不器用な部分もあったりして、
これがまた、重松さんが乗り移っちゃった?って思う位、実にリアルなんです。
そして、運命・・・展開・・・
(な・泣ける…
 どうしよ…、思い出しただけで泣ける…)

おっと…、
気が付けば、「泣」の字が多くなってしまいましたが、
それ以上に 心には、暖かい余韻が残ります。
これが、“重松マジック”です!
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きみの友だち(重松 清)

2010-12-24 20:45:44 | 本(泣けた~) か・さ行の作者

重松さんは、なんで こんなにも次から次へと作品を生み出せるのでしょう…。
しかも、出版するたびに バラエティーに富んだ作品を、よくもまぁ・・・
と、本当にすごい力をお持ちの作家さんだと 心の底から思います。

重松さんの作品は、どれもみな大変読みやすいので、ほぼ全て読んでいますが、
数多くの重松作品の中で、ワタシが最も好きなのが、
この作品と「ステップ」なのです!!
(ま、ステップについては、また後ほど…。)
だから、カテゴリーは、もちろん 『よかった!』 も兼ねております。

それにしても…、
重松さんて、大人なのに どうして思春期や学童期の子ども達の心情を、こんなにピタリとリアルに表現できるのでしょう…。
しかも、人が誰でも持っている弱い部分の心を わかり過ぎ!

だから、読んでて、思わず自分の子どもの頃に登場人物たちを重ねては (ドキっ…)と しちゃったりします。
恵美ちゃんの、成長と共に移ろいゆく心情の変化に思わず引き込まれ・・・
それだけに、由香ちゃんの顛末には(まぁ、ある程度 予想をしつつも)号泣・・・
それでもって、ラストがいい!  めちゃんこ いい!!(泣)

あーーー
え~と、
この本は、家で読んで大正解かと思います。
人前では、涙が止まらなくなるので 読まない方がいいです。
はい。

人によっては、(特に思春期の悩み多き 若者諸君!)もしかすると この本は、一生の宝物になるかもしれません…。
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