築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。
ここの住人4名のエピソードが、それぞれ短編形式からなっている作品です。
どこにでもいるような等身大の住人たちですが、
それぞれに事情を抱えていて、
結構、身近に起こりうるような事件(?)に発展してしまったりして、
さりげなく笑えます。
このテの小説をお書きになる作家さんて、実は わりとたくさんいらっしゃるし、
正直、もっと うまい方も たくさんいらっしゃるので、
(まぁ、普通かなぁ・・・)という感想でしょうか。
でも、何回かは、読んでいて 自然と “にんまり” しました。
電車の中で… (汗)
特に、ペットトリマーのミネちゃんと 犬好きのヤクザさん の出会いは、
ほんわかしていて、良かったですねぇ~。
あと、ノゾキにハマってしまった2Fの住人(ごく普通のリーマン)神崎と、
覗かれる階下の住人(女子大生ギャル)光子チャンのやり取りは、
なかなか興味深かったです…。
ぼろアパートならでは のエピソードでした。