こんにちは、辛島です。
、
先日、東京の人材紹介会社「株式会社アンゼロ」の土井明美社長にお話を聞く機会を頂いた。
皆さんは世の中に存在する「社長」という存在に対して、こんな風に思ったことはないだろうか。
「『社長』になる人はもとから社長気質なんじゃないの?」
最初から成り上がり志向で「社長になる!」という考えを学生時代や新人の頃から持っていたのではないか、と。
少なくとも私はそこが一番気になっていた。
当日お会いし、名刺交換を済ませて開口一番、「土井社長はどんな新人だったんですか?」と質問してみた。
「私はねぇ、大学は女子大だったんだけど何にも一生懸命じゃなかったのね。
金魚のフンみたいに友達の後を付いていくだけだったし。
「それはアカンよなぁ」という意識は頭のどこかにあったから、社会人に
なる時に「ちゃんとやろう」とは思ったな。
それでも『バリバリのキャリアウーマンになりたい!』なんて思ってなかったし、
子供できたら辞めようとか、子供が小学校に上ったら辞めようとか思ってた。
10年くらいは『何のために働くのか』、その答えが見つかってなかった。」
辛島心の声:あれ?これは「『社長』はもとから社長気質」の定義には当てはまらない・・・。
「社会人2年目とか3年目の時は、『出された指示はきちんとやる!』
『同じミスはしない!』この2つだけは徹底しようと思ってやってたくらいやね。」
辛島心の声:その2つは私も2年目や3年目で特に思っていたことや!!
「じゃ社長、出産された時とか何で辞めなかったんですか?なんで考え変わったんですか?」
「その時いた会社の社長に認められているという実感、会社に必要とされている
という実感やね。その当時は、その会社も女性は結婚・出産で辞めるのが普通で、
社長もそれまでそういう女性社員を引き止めたり復帰を促したりしたことなかった。
そんな社長が出産前の私に「いつ復帰するのか」と聞いたのね。他の女性社員には
聞いたこともないのに。だから、当時は育児休暇なんて制度がない時代っていうのも
あるけど、子供産んで2ヶ月休んで3ヶ月目には出社したから。」
「2ヶ月ですか!?」
「うん。そんなこと言うと私は『社長から若くして認められる秀でた実力を
持った人間、特別な人間』と思うかもしれないけど、本当にそんなことない。
ただただ目の前のことはきっちりやろう、と思って取り組んでいただけだし。
それにその社長は結果だけで判断する社長ではなく、「こいつやったらやる
かもしれん。」っていうポテンシャルを評価する社長だったから、それに応え
たいと思ってた。それが大きかったかな。」
ここで私は「そうなんです!」と心の中で思う。
私自身現在、営業が受注した案件の実務を担当している。取ってきてもらった仕事を「きっちりやる」のは実務担当として重要なことだと思っているが、自分が受注し、直接会社に売り上げをもたらしているわけではない。
でも会社はいろいろ新しいことに挑戦させてくれ、任せてもくれる。
だから応えたい、という気持ちで取り組んでいる。
まさに土井社長のお話に「そうなんです!」と思った。
、
終盤に「女子学生や女子社員にメッセージを送るなら、なんと送りますか?」と聞いてみた。
「すべて経験値だから。経験は薄い層として積み上っている。
その時辛くてもその瞬間だけを捉えて「何で自分だけ」と思うんじゃなくて、
それも層になって積み上がっていくから。点で捉えずに、すべての経験が自分
を構成する層となって積み上がっていくんだ、と捉えて欲しいかな。」
辛いっと思っている時に「でもこれも私をつくる層になる」と思うのは難しいかもしれない。でも「何で私だけ」「私が悪いん!?」と「私」「私」の考えをするのは女性特有であり、社会に女性が敬遠される理由の一つだ。
でも「周りに応えるため」を力にできるのは女性の魅力の一つかもしれない。
最後に挨拶をし、この日のインタビューは終了した。
この後土井社長は、中村と一緒にお客さんのところに行く予定になっていた。
中村 「じゃぁ行ってくるわ。」
辛島 「はい、いってらっしゃい!社長ありがとうございました!」
土井社長 「いってっきまぁ~す!!!」
明るく元気な土井社長を見て、女社長のパワーを感じた。
「社会で活躍するには何をおいてもまずはパワーや・・・」そう思った。
、
社長、お忙しいところありがとうございました
次回は1月25日に更新します。
お楽しみに