中村です。
今日『週刊現代』という週刊誌を購入した。
はっきり言ってこの週刊誌、ヌード写真や艶めかしい記事も多く、昼間カフェで堂々と
読むには少々勇気がいる。
そのためどちらかと言うと購読者は女性というより男性。
それも若者ではなく「おやじ」が好んで読む雑誌。
誤解がないように付け加えるが、さすがの中村もこの週刊誌を定期購読するほど
おっさん比率は高くない。
朝、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた時、
曽野綾子の特別寄稿。
私の違和感
「何でも会社のせいにする甘ったれ女子社員達へ」
今日発売の週刊現代の広告に、私の問題意識のアンテナが反応した。
財布を手に早速近くのコンビニへ・・・。
※余談ですが・・・
表紙に「中島知子 衝撃のフルヌード」というキャッチコピーがあり恥ずかしかったの
でカゴに裏向きに入れてレジに出したのに、大きな声で
「こちらの雑誌別にしますか?」
と聞かれたそっとしておいてほしかったのに・・・
特に欲しいわけでもなかったけど、雑誌だけ買うのがはずかしくて一緒に買った野菜
ジュースをのみながら記事を読む。
セクハラ・マタハラなど、女性全般、妊娠・出産した女性社員に対する嫌がら
せやいじめを指す言葉を耳にするが、
この寄稿記事では
「女だからと自分達を特別扱いすることを要求し、思い通りにいかなけれ
ばセクハラだマタハラだと騒ぎ立てる風潮」に警鐘を鳴らしている。
本文では
支えられていることに感謝せず自分で戦うこともせずに権利だけ主張する女性社員
は未熟だ。女性は赤ちゃんが生まれたら一旦退職し、子供が大きくなったら再就職
できる道を確保すればいい。と手厳しい。
私は曽野綾子という作家に特別な思い入れはない。彼女の作品を読んだこともない
し、読んでみたいと思ったこともない。
彼女に対しては、最近では東電の問題や桜ノ宮高校のいじめの問題に評論し、その
ことの是非が取り上げられているのを見て、「主張のはっきりした女性作家」というイ
メージしかない。
が、今回の投稿記事には概ね賛成。
世の中には家庭の事情などで子育てをしながら働き続けなければならない女性達も
たくさんいる。そのことを論じているのではない。
「仕事」と「子育て」の両立は可能か?
以前から議論されてきたテーマ・・・。
ちょうど今、自社のオフィスワーク職の採用をしている。
「長く働きたいのですが、育児休暇はありますか?」「子育てをしながら働いている
女子社員の方は何人いますか?」
説明会や面接の場面で必ず聞かれる質問
今年も、昨年も、一昨年も同じような質問を受け、そのたびにこのように話している。
「子育ても会社勤めもどちらも大切な『仕事』。
子供ができたからと言って、身体が2つに。一日が24時間ではなく30時間にでも
ならない以上、子育てと会社勤めという大切な2つの『仕事』を両方やる(=両立)
なんてできない。それができるほど2つの仕事は簡単ではないし、自分のペースが
通用するほど社会は甘くない。
母親の代わりは誰にもできない。長い人生の中で何年か母親として子育てに専念
する時期があっていい。むしろ専念してこの時期にしか学べないものをしっかりと学
んでほしいと思う。子育てが一段落し、会社と本人双方が望めば、復帰したらいい」
こう返答すると、女子学生たちの表情は二分される。
顔が曇る学生と輝く学生
どちらがいい、悪いの問題ではなく考え方(=価値観)の問題。
少なくとも、ウチの会社で働く女子社員には、
「仕事」も「遊び」も「恋愛」も「子育て」も中途半端ではなく、
思いっきり、本気で取り組み、大切な『何か』を手に入れたらそれと引き
換えに『何か』を捨てる勇気(=潔さ)を持ってほしい。
この捨てる勇気(=潔さ)を持てるのは、それまでを精一杯やった感
があるから。仕事に精一杯取り組んできたから、子育てに精一杯取り組むためにスパッ
と仕事を辞められる。
そんな人だからこそ、また戻ってきて一緒に働きたいと思えるのではないか・・・。
少なくとも私はそんな男前な女性と一緒に働きたい。