女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

母の背中

2010-07-19 | インポート

 三重に住んでいる母が久しぶりに泊まりがけで出てきた。「せっかく出てきはったんやから、よかったら行っておいでや!」とウチの社長から紹介してもらった東大阪の温泉に行って、これまた久しぶりに一緒にお風呂にはいった

 「お母さん、背中流そか?」と声をかけ、久しぶりに向き合った母の背中。もともと色白でいわゆる「もち肌」の母。70歳を過ぎても相変わらずきめ細かくて綺麗な背中・・・でも、一回り以上小さくなった小さく弱々しい背中がそこにあった。私が就職した頃は、洋服のサイズは13号。アパレル会社のLサイズ事業部に配属された私が社員価格で購入した13号の洋服がぴったりだった豪快で張りのある背中は歳を重ねすっかり小さくなった。

 「背中の真ん中のところは自分では手が届かへんから気持ちええわ・・・。ありがとう」という母に、「いいえ、どういたしまして」と言いながら、不覚にも泣きそうになった。

 思えば今の私の歳に旦那を肺がんで亡くして未亡人となり、嫁入り前の娘2人抱えて心細い思いをしながら生きてきた母。いろいろ苦労や心配かけたなぁ・・・。

 これからできる限りの親孝行をしようと誓った一日だった


まぁええっか・・・は成長の妨げ!

2010-07-15 | インポート

 「まぁええっか・・・」というセルフトークの多い人いますか?同様のものに「こんなもんにしとこか・・・」「なんとかなるやろ・・・」などがある。考えることは全て考えた!根回しすべきことは全てやった!!悩みに悩みぬいた上で、あとは野となれ山となれの心境でつぶやくのは問題ない。

 しかしこれらのセルフトークは、ほとんどの場合「困難から逃れたい」という弱気な自分から発せられる。

これらのセルフトークには必ずその前に、

本当はいいとは思わへんけど・・・「まぁ、ええっか」

□「本当はもっとできる」あるいは「もっとやったほうがいい」と思うけど・・・「こんなもんにしとこか」

□「うまくいかへん」あるいは「なんかよくないことが起こりそう」な気がするけど・・・「なんとかなるやろ・・・」

など妥協の「前置き」がつく。「いいと思わへんのならやらんかったらええやん」「もっとできるんならやりゃええやん」「うまくいかへんような気がするんなら、その要因を取り除いたらええやん」

そのほうが絶対に結果は HAPPY なはず。そのほうが絶対に 自己成長できる はず。

でも、そうするにはもれなく困難や努力など「苦手なことを克服する」というしんどいプロセスがついてくる。

だから、ついつい低きに流れてしまう。

考えてみると私自身、学生時代のクラブ活動やアルバイト先の選択、就職先選びから、自己開発や「仕事」そのものに至るまで、このあるまじきセルフトークをつぶやき低きに流れている時がある。ええ歳になりなまじっか経験があることがこれに拍車をかけている・・・。

 ダメダメ

自己開発宣言!「まっええっか」というセルフトークを撲滅する!


笑顔に出会えてよかった・・・

2010-07-14 | インポート

昨日研修の報告のためにある会社を訪問した。受付でベルを鳴らしたら、

パタパタと急いで受付に走ってくる足音とともに

「いらっしゃいませ

ととびっきりの笑顔で迎えられた。受付をしてくれたのは私と同年代。お世辞にも「若い女性」とは言えない。それでも、笑顔って美しいな感じいいなうれしいなと思う。

 実は彼女は先月実施した一般職社員のビジネスマナー研修の受講者。「いらっしゃいませ」のあと、「笑顔で頑張ってますよ~」と言いながら打ち合わせブースにし、感じよく冷たいお茶を出してくれた。

 この会社は居心地がいいからか女性社員の社歴はかなり長い。いわゆるベテランさんばっかり。こういう企業に対してビジネスマナー系の研修をすると、「なんで私ら女ばっかりやらされるねん」とか「今更なに?全部わかってるっちゅうねん」という態度がありあり。講師側からすると極めてやりにくい。またこれらのベテランさんは社内事情や担当業務に精通し、ちゃきちゃきと仕事もこなすが弁も立つ人が多く、それゆえ上司ですら彼女たちに毅然とものを言えず、「もうちょっと愛想よくできへんかぁ・・・?」と心の中で思いながら気をつかって言えない会社が多い。この会社も例外ではない。

 このような状況で研修をする場合にポイントにしているのは2点。

一点は、ベテランであるがゆえに周り(上司でさえも)が気をつかって言えない彼女達の表情や態度の問題点をできるだけズバっと指摘すること。表情が硬い、話を聞く態度が良くない、腕組みや足組などを指摘し、「ベテランさんになったら自分ではそんな気はなくても周りは気を遣うもの。周りに気をつかわせないように気をつかう可愛いおばちゃんを目指そう」というメッセージ。

もう一点は、ビジネスマナーアップをはかり応対力をあげることはよりよい人間関係をつくることにつながりそれは自分に返ってくる。会社のために頑張らなくていい。自分のためにやろうというメッセージ。

 笑顔には笑顔が返ってくる・・・。受付に出てくれた彼女の笑顔にこちらもまた笑顔で打ち合わせに臨むことができた。 

 

 


意外な一面

2010-07-11 | インポート

 経験年数だけはいっちょまえ(以上)に長いのに一向に上達しない「ゴルフ」。で、最近遅ればせながらレッスンに通い始めた。私を担当してくれているのは「進藤さん」という男性。同年代で気さくな雰囲気、NGな時は「今のは貧相な打ち方やなぁ。もっと明るいイメージで左上見てにっこりや」とか「 「どやっ、と前にいる人に胸を見せびらかすつもりで胸を出す」「へそみせたれ!」とアドバイス、OKの時は「今のは○(マル)」「よ~っしゃ、今のは綺麗!遠目に見たら『ひょっとしたらうまいんちゃうの・・・』と思われる雰囲気でてるわ!」とうまく気分をのせてくれる。

 個人レッスンの場合、コーチとの相性は大きいが自分にはあっていて楽しくレッスンに通っている。

 あとはレッスンの成果を結果に出すだけ! 

だが、今回はゴルフの腕前の話しではない。この進藤さんと雑談の中でゴルフ以外のことも話をするのだが、先日のレッスンの際に、「最近カウンセリングのセミナーに行ってる」と聞いた。詳しく聞いてみると、日本メンタルヘルス協会衛藤先生の講座に出ているという。衛藤先生の講座は、内容もさることながら衛藤先生の「喋り」が面白く、そのことから「吉本流心理学」として人気が高い。進藤さん曰く「生徒さんとの会話に活かせるし、衛藤先生の喋りが勉強になっている」。

 見えないところで自己研鑽し、さりげなく仕事に活かしている・・・。意外な一面が垣間見れた気がする。

 


セルフトークに耳を傾ける

2010-07-10 | インポート

 セルフトークって知ってますか?

 セルフトークとは心の中の声(つぶやき)=独り言のこと。ここでつぶやかれることは人間の持っている本音。素の気持ちが語られる。

人間はおしゃべりな生き物で一日中喋りっ放し。ただしこの「喋り」は音声のやりとり(=会話)ではなくセルフトークのこと。特に、決断を迫られたり、苦手な人から詰められたり、窮地に追い込まれたり、上手くその場をやり過ごせないかなと逃げ道を模索する場面で活発になされる。

 「本音」で話す・・・。これは相手との信頼関係やよりよい人間関係を構築していく上で必要不可欠なこと。採用や教育という目に見えない商品を売っているウチのような会社では相手の本音を聞きだすこと。そのために自ら本音で相手の懐に飛び込んでいくことが強く求められる。そうでないとお客様の本当の悩みや問題解決なんてできるはずがない。

 だからこそ、社内でも「自分の意志を出す」「本音で会話する」ということを求め、求められる。

「自分の意志を出す」「本音で会話する」というと、「そりゃその通りや」「ええことや!」「思ってることを言うだけでしょ!」「本音で喋れるんだかららいいじゃん!」と思わるかもしれない。しかしながら、社内の年齢や役職など上下関係の下でこれを当たり前のように行うのは容易ではない。

対峙場面で、「きっとこんなこと言ってもわかってもらえないだろうな」「どうせ何言っても聞いてくれへんやん」あるいは「こう言ったらあの人はうんと言うやろ!」「あんたの言うことなんか聞けるかい」という部下側のセルフトーク。「自分も自信がないからこれ以上つっこんでくるなよ!」「どうせ、そんなことよう言わんやろう」「ええから自分の言うとおりにしておけばええねん」という上司側のセルフトーク。本来このセルフトークのやりとりが本音なのに、実際の会話では、「自分が至らなかったので、心を入れかえて頑張りますので見ていてください」という部下に対して、上司は「まあまあ、しっかりやりなさい」。これで本当の問題解決がなされるはずがない。結局同じことを繰り返して成果が上がらない・・・。という悪魔のサイクルに陥ってしまうことが実は多い。

 本音で向き合う。そこには、「ええっ?そんなこと考えてたん?そら甘いわ!!」とか「考えられへん。そんなことにこだわってたんや!!」という驚きや落胆もある。しかしながら、本音でそう思っていた以上そこからスタートしないと根本的な問題解決はできない。

 問題解決の前に、こんな仮面の交流で上司と部下の間に信頼関係なんか生まれるはずがない

社会人として大人として、表現方法は状況や相手に応じて吟味する必要はある。しかしながら、相手と信頼関係を構築し、長~くその関係を維持向上させていくために、まずは自分自身のセルフトークに耳を傾け、自分の本音と正面から向き合うことからスタートしたい。