女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

人の振り見て我が振り直せ!?

2010-05-31 | インポート

 今回のマンション購入で、複数の金融機関と関わる機会があった。そのうちの一行、いわゆるメガバンクに管理費引き落とし用口座開設のために訪れた時のこと。

 案内係の男性に「口座開設したい」旨伝え「税金の支払い」「預け入れ・引き出し」を扱う一般窓口の奥にある「口座開設」「資産運用やローンのご相談」スペースに案内された。ここは時間をかけてお客様の話しをじっくり聞き、自社の金融商品を理解してもらう(最終的には購入!)重要なスペース。当然窓口担当者はベテランか若手ならコミュニケーション能力の高い社内のエースが担当するものだと思っていた。

 し か ~ っ し!

 このメガバンクは違った。「口座を開設したいのですが?」という私に「ありがとうございます!」よかったのはここまで。

 ここから、50歳代と思われる女性担当者の怒涛の説明撃が始まった。正直私は新しいサービスもクレジットカ-ドもいらない。むしろこの機会に整理しようと思っているぐらいだ。今回も、マンションの管理費をこの銀行から引き落とす必要がないのなら口座開設などする気はなかった。

 その気もないのにいろいろ説明されるのが、申し訳なくもありうっとうしいので、

 「あくまでも、管理費を引き落とすだけの口座ですから!!!」

と最初に言っているにも関わらず、「○○クラブ」なる自行のお得意様対象のサービスを

 手順どお~りていね~いに説明してくれる  ⇒  「はい、はい わかってますって  」 

 ◇こちらからの質問には的を得ない返答   ⇒  「そんなこと聞いてへんっちゅうねん  」

 こちらが「へぇ~」とか「ふぅ~ん」と気のない返答をしても全く気にするそぶりも見せない   ⇒  「せ   やから興味ないって言うてるやん 」

 

 途中から腹が立ってきた

 

 最後は不機嫌に支店をあとにした。私の用件は「口座開設」。この窓口で扱う案件としては最もシンプルなはず。こんな状態で資産運用やローンの相談にこの担当者はどのように対応するんだろう?とおせっかいながら心配になった。

 私なら、絶対に この人には相談しない!!

 担当者=会社 ということを考えると、このメガバンク自体の信用にも関わってくる。人の振り見て我が振り直せ!お客様とのスムーズなキャッチボール(言葉や想いの)の大切さを再認識した一件だった。

 


優秀な営業マン

2010-05-29 | インポート

 突然ですが、中村マンションを購入しました

このマンション購入に際して、不動産の営業担当2名と出会った。A不動産の営業担当は真面目で誠実なタイプ。実際何件か物件を案内してもらったが、それぞれの物件のメリットデメリット、特にデメリットを「実際に入居してから『こんなはずじゃなかった』とがっかりさせたくないから」と丁寧にきっちり説明してくれ人間的に信頼できた。もう1人B不動産の営業担当は、ぽっちゃりした体型でいつも汗をかきかき全力投球!フットワークが軽く、面倒がらずに小まめに動いてくれる。親切な表情の裏で営業マンとしての鋭い眼差しをちらちらさせながらぐいぐい飛び込んでくるタイプ。2名の営業担当からそれぞれいくつかの物件を案内しもらった。

 で、結局どちらの営業担当から購入したか?

 答えは「B」

今回のマンション購入に際して最初に問い合わせしたのはA不動産。実際購入したマンションはそのA不動産に最初に案内してもらった物件だった。

 が、その時は「ヨッシャ!決めた(購入する)!」と決断できなかった。最終的に同じ物件を再度B不動産に案内してもらい購入することになった。

 

  その決め手は?

マンションという高額商品の購入なので、決め手はもちろん一つではない。タイミング、周りの人の助言やサポートなどいろんな要素をトータル的に判断して決めたのだが、大きかったのは「営業担当」=人 

 A不動産の担当者も誠実で人間的には信用できる人だった。ただ、今ひとつ「私に決断させる一押し」がなかった。問い合わせにはいつもきちんと応えてくれ寄り添ってもらってる感はあったが、「よし!この物件にしよう!」「この人から買おう!」と気持ちが動くには「何か」が足りなかった。

 一方、B不動産の担当者は、ただ単に問い合わせに応えるだけではない 「 +α 」 が常にあった。物件を見に行った際の私の何気ない一言にただ返答するだけでなく、「僕、○○しておきますわ」とか「僕、交渉してみますわ」「がんばってみますわ」など自分がどうするか(私の立場からすると『私のために何をしてくれるか』)があった

 考えてみれば彼はいつも行動の主体が「自分」だった。「どうですか?」と相手(お客様)に判断をゆだねるのだけではなく、お客様に「決めますわ!」を言わせるために自分が何をするかが起点になっていた。その姿勢に、物件を購入するかどうかを決めるのは最終的にはお客様だけど、営業マンとして自分ができる限りのことをやる という「意志」を感じ、最終的にはその意志の力に心動かされたように思う。

 それは営業マンとして営業成績を上げるための行動であって、別に心底お客様のことを思ってやったことではなかったもしれない。でも、結果として私はマンション購入を決断することができ、今は大いに満足している

 

 優秀な営業マンと出会うとお客様も幸せになれる・・・・。どの業界も同じだと実感した一件だった

   

 

 


それは、たった一言の投げかけから始まった・・・

2010-05-23 | インポート

 昨日会社のメンバーでゴルフに行った。帰りの車の中で後部座席に座っていた入社5年目の社員(男)が、突然こんな質問を投げかけてきた。

 「女の人ってなんのために働くんですかねぇ」

企業の採用活動のサポートをしている我社は今ちょうど採用活動の大詰めの時期。企業のほしい学生に「御社でお世話になります!」と言わせるかどうか?という正念場を迎えている。これは、彼が自分の担当している会社の採用をサポートする中で、「大勢の学生と会い」「面接で話しを聞き」「企業の経営者と一緒に学生をくどいていく」過程で感じた女子学生に対する素朴な疑問だと言う。

 この質問を彼が投げかけて以降、その日の夕食場所「銀閣」(京都のラーメン屋でむっちゃおいしくておすすめです)に到着するまで、ず~っとこの話題で盛り上がった。

 私は、「女子学生だったころ何を考えて就職活動をしたか?」「転職を繰り返していた頃何を考えていたか」「もともと職業意識そのものが低かった自分が今に至るまで」など『女』という当事者の経験から発言。

 採用事業部の責任者である役員(男)は、採用担当者として「女子学生」の特徴を知った上でどのように対処するかという業務上のテクニック論や、彼の人生の中で知り合った女性から見聞きして得た教訓を。

 質問を投げかけた本人は、「個人的には、男によっかかって生きる女性ではなく自立した女性が好み」という自身の女性観から・・・。など、それぞれがそれぞれの立場で思うことを言い合いながらの楽しい時間だった。

 結論らしい結論は出なかったが、女性の職業観はつきあう男(好きになった男性、結婚した相手など)によって変わる。だからと言って仕事に対してええ加減なわけではなく、その時、その瞬間全力投球する傾向が女子には強い(だから「これや!」というものが見つかった時の女の集中力はすごい。特に「これや!」という対象が尊敬する人や好きな人の場合、ものすご~い力を出す。これが『THE女』なのだと私は思う。( )内は中村の私心)。こんな感じに話がおちつきかけたころ目的地の「銀閣」に到着した。

 たった一言の投げかけによって脳細胞が活性化され、早起きと日中の運動で襲ってきていた眠気が一気にどこかにいってしまった。今回やり取りをしていていくつか気づきがあった。「自立した女性が好き」と言った社員にすかさず「自立した女は言うこと聞かへんでぇ~」と突っ込みをいれたら、間髪いれずに「でも、それは男しだいだと思います」と毅然とした表情で返答が・・・。最近社内でも若手リーダーとしての自覚が感じられる彼の堂々とした発言にちょっと頼もしさを感じた。また、20代、40代男性の女性観、彼らから見た女性の職業観を知ることによって、6月に依頼を受けている講演で話す内容が明確になった。「女性の積極的な活用」テーマの90分の講演なのだが、正直何を話そうか決めかねてもやもやしているところがあった。それが明確になった。

 ディスカッションの効果を実感した出来事だった。ディスカッションすることによって、「脳が程よく刺激されて楽しい」「その場にいる人間の価値観や考え方など表面的な会話ではわからないものが理解できる」「意見をぶつけ合っているうちに、新しいアイデアや発想が次々沸いてくる」

 それもこれも、最初は誰かの何気ない投げかけの言葉からはじまる・・・。

まずは、「ねぇねぇ、僕(私)○○と思うんだけど、どう思う?」と口に出すことから始めよう!全てはそこからスタートする!!

 

  

  

 


研修屋でなく教育者でありたい

2010-05-20 | インポート

 「中村さんどんな仕事してるんですか?」と聞かれることがある。久しぶりに学生時代の友人に会ったり、苦手な異業種交流会や研究会で名刺交換した際には必ずと言っていいほど聞かれる。

「中小企業さんに採用した人材の教育、人が育ちやすい環境を作るためのお手伝いをしている」と返答すると、ほとんどのケースで、

「ああ~っ!講師ね

という反応。「まあっ・・・、そんな感じの仕事かなっ・・・」と返答するが、ちょっと複雑な気分になる。

仕事で講師として研修をすることも多いのは事実。でも、私の仕事=『研修をすること』なんだろうか?

ある会社で一般職(女性)社員のマナー研修を担当することになった。話しを聞いてみると、

○彼女達のマナーが特別悪いわけではない(が、よくもない)

○今までも外部講師による研修や公開セミナーへの派遣を行っていた

○が、彼女達のその後の社内での意識やマナーが変わったとは思えない

○また、ベテランである彼女達に毅然と指導できる管理職もいない(言わない、言えない、言わせない 状態)

というのが現状。ここで私の仕事=「研修」であれば、6時間というマナー研修をそつなくこなすのがゴール。でも、違う。私の仕事は「彼女たちが社内のマナー向上の当事者としての意識を持つこと。さらには、マナー=女性社員ではなく、社内全体で取り組んでいくための管理職の意識向上も含めた仕組みをつくること」を通じて社内のマナーアップという成果を出すこと。これは最終ゴールなので、限られた予算の中でこれを実現することは困難。でも、与えられた環境の中で最終ゴールの実現に向けて最高のパフォーマンスを発揮することが私の仕事。研修は単なるツール・手段だ。

 マナー研修をすることが仕事=「研修屋」ではなく、マナー研修という機会を利用して社員の意識や態度をあるべき方向に導く「教育者」でありたい。と強く思う。


人を動かす力

2010-05-19 | インポート

 仕事柄異業種交流会や研究会に声をかけてもらう機会は多い。

が、正直異業種交流会や研究会は苦手

ええ~っ

と思う人もいるかもしれないが、こう見えて人見知りするタイプ。それに、「本気」「本音」「本物」が信条の社内環境に慣れると、異業種交流会に漂うある種「仮面の交流」がいたたまれなくなるのがその理由。違和感を感じてすぐに帰りたくなってしまう・・・。

 そのため、現在は大好きかつ尊敬する森山祐輔先生主催の「思いがけないご縁の会」(3ヶ月に1回)か経営合理化協会の高安正美さん主催の「ナレッジ研究会」(毎月1回、半年に1回交流会と称した飲み会)にしか顔を出さない。それも毎回ではなくせいぜい年に1回か2回。

 そんな私が、昨日久しぶりにナレッジ研究会に参加した。

 「なぜか?」

その答えは高安さんが珍しく(高安さんごめんなさい熱心に勧めてくれたから・・・。少なくとも私はそう感じた。いつもはその月のテーマをメールで送付してくるだけの高安さんが、お会いした際「時間があうんなら是非参加を!」。

 テーマに興味がある時にしか参加しなかった私が、さほど興味があるテーマでもないにも関わらず「行ってみよう」と思ったのは、信頼できる高安さんをその気にさせる人(テーマ)に会ってみたくなったから。

で、昨日がその日だった

 昨日のスピーカーは、マザーハウスというソーシャルベンチャーの会社でマーケティングを担当する27歳の女性。マザーハウスは、ボランティアではなくビジネス分野での支援をしたいという想いで「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、アジア最貧国バングラデシュのジュートという生地を使った「途上国発のブランドのバッグ」を製造販売している会社。29歳の女性社長が4年までに立ち上げその様子がTV「情熱大陸」でも取り上げられたことでも有名らしい。(参加するまで私は知らなかったのだが・・・)

 「人前で話すのは今日が初めてなんです」と本人が言うように、喋りは決して上手くない。でも、彼女が会社の理念、商品、仕事に惚れこんで一生懸命「現在(いま)」を活きていることは充分に伝わるスピーチだった。彼女自身の生い立ちや前職での経験もある意味困難・試練の連続だが、それを大げさにでなく、美談にでもなく「あるがまま」に伝えている姿に困難な状況を逃げずに正面突破してきた『強さ』『潔さ』を感じた。美人ではないが、キラキラ輝いて綺麗だった。

 

 清々しく彼女や彼女の会社を応援しようという気持ちになった

こんな気持ちになったのは私だけではなかったはず。帰りのエレベーターで同じ会場にいた男性(1Fで名刺交換したらイベント会社の方でした)と一緒になったが、どちらからともなく話しかけ同じようなコメントをしていた。

 高安さんが私に声をかけたくなった理由がわかった気がする。

 

 「もう一度会いたい」「人にも会わせたい(紹介したい)」と自然に思ってもらえる人間、ショップや会社になりたいものだ