入社時、当時の部長から「中村さんには心理学を活かして新商品開発の仕事をしてもらいたい。よって半年後から東京勤務。専門機関での教育も考えている」と言われた。私にとって願ってもない好条件。一からやり直すためには東京勤務も魅力的だった。ところが、入社後しばらくして、会社の状況が変わり、突然の部長交代。当然、私との口約束もなかったことに・・・。せっかく念願の心理学を活かしてスペシャリストとして仕事をするはずだったのに・・・。頭の中の理想がガラガラと音をたててくずれていきました。
ただ、せっかくはいった会社。「何かをつかむまではやめない!」と覚悟を決めて入った業界であり会社だもの。「今回はやめへんでぇ~!!」営業の仕事を通じて一人前になってやろう!!不思議と、前向きに考えることのできる自分がいました。
こうして、人材業界に入り、人材の仕事の面白みを知り、縁あって今の会社に携わるようになるまでの約7年間をこの会社で過ごすことになる。今の私があるのは、間違いなくこの会社との出会いがあったから。
私を採用してくれた当時の部長、いろんな仕事を通じて人材業界のいろはを教えてくれた上司や先輩、生意気な小娘の言うことをいつも受け止めてくれた歴代の部長やお客さん etc...。今携わっている仕事のベースや人的ネットワーク、自分自身の将来イメージや教育に対する基本理念はこの7年間で携わったいろんな人を通じて学び、身につけることができた・・・。そういう意味で本当に感謝しています。
つくづく自分は幸せ者だと思う。
こんなフレーズを人が言っているのを聞くと、空々しくて嫌だった。でも、こうして自分の人生を振り返ってくると、大してとりえのない自分がここまで頑張ってこられたのは、間違いなく周りの人に支えられ、活かされたからこそ・・・。
研修や講演の仕事後の懇親会で、「中村さん、今の仕事天職ですねぇ~」と言われることも多い。私には今の仕事が天職だ!なんて言えないし、もっと言えば、この業界で一生生きていくぞ!と覚悟を決めたわけでもない。
ただ、「40歳」がちらちらしてきた頃から、いろんな人に支えられ、物質的にも精神的にも面倒をみてもらって今の自分があることを考えることが多くなり、そろそろその
「恩」に報いる恩返しをする時期
にきていると思うようになった。
で、「何をすれば?」「私にできることは何か?」と考えた時
・自分が携わっている分野の仕事で社内外問わず、自分が関わっている人達に、想いを伝えていくこと。
・自分がしてもらってうれしかったことを後輩に受け継いでいくこと。
・こうして、先輩から受け取ったバトンを自分で途絶えることなく、後輩に渡し、後輩からその後輩に受け継いでいくよう働きかけること。
ちょっとキザだけど、先輩から受け取ったバトンを後輩につないでいくことが社会における自分のミッションなのではないかと思う今日この頃。で、たまたま自分の携わっている仕事が「教育」という仕事だから、私はこの仕事を通じてこの仕事を通じて知り合った人を通じてこのミッションを果たしていくことが大切なんだと思う。
こんなことを思えるようになったのも、人材という業界に入って、自分も含めた「人」と対峙するようになったからこそ。感謝の気持ちを込めて次回に続く。。。