女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

ひまわりは「努力」という名の肥料で咲く

2012-03-30 | インポート

アイプラスが仕事を一緒に行う外部講師の一人に

下方さんという方がいる。

元CAという経歴を持ち、現在男の子のお母さんでもある。

今までに私も何度か見かけたことはあったのだが、ちゃんと話をしたのは初めて。

川村さんの時と同様(詳しくは、3/19掲載「人生は上書きOKよ」にて)、

下方さんについての簡単な経歴を中村に事前に聞いている。

その中でこんな表現があった。

「下方さんは私の中では『ひまわり』のイメージやねん。」

いつもイキイキと、笑顔で、周りも元気にするような明るさを持っているから、

という話だった。

そしていざ当日。

私の第一印象は、「ホンマや

めっちゃ笑顔しかもさすが元CA。スラッとして背が高い。顔も小さい

話しやすそうな人だなぁ、と思いながら自己紹介した。

就職活動中たまたま乗った飛行機でCAを見て、その女性が輝いて見えたことで

CAになりたいと思い、そこから英会話に通ったりと努力してCAになった。

結婚し、CAを辞めたが、CA繋がりで「研修講師をやらないか」と声をかけてもらい

研修講師をするようになった、というのが下方さんの経歴。

そんな話をしている間も、下方さんは笑顔で、明るい

だから「すごい人見知りで、人前で話すのもすっごい苦手」と聞いた時は、正直びっくり(◎△◎)

またまた、ご冗談を。謙遜ですか?という心境だった。

しかし聞いていくと、「これは嘘じゃない」という確信に変わっていった。

例えば、研修は毎回非常に緊張するので、必ず会場近くに開始一時間前には行って、

近くの喫茶店などで、その日の流れを再度見直す。

それを講師の仕事をするようになって数年たった今でも毎回行っている。

さらには今までの成功体験を思い出せっと自分に言い聞かせて臨む。

とにかく人前は緊張する。苦手だ。というのだ。

このことを後に中村に伝えると、「えぇ~~まったくそうは見えない

それくらい意外なのだ。

ここで私は「プロ根性」という言葉が頭に浮かんだ。

私のイメージする「プロ」や「プロ根性」は、どんな時でも平気な顔をしてしっかり任務を遂行する人(こと)

彼氏に振られようが、体調が悪かろうが、足が震えるくらい緊張してようが、

「私」のことなんて相手には関係ないのだから、平気な顔をして任務をしっかり遂行する。

それが「プロ」。

っと言うより、そんなことは当たり前。甘いくらい!

タレントは「目の前にお客さんがいたら、親の死に目にも会えない」というが

何があっても、やらねばならない時は、やらねばならない。

下方さんは「自分には厳しく」を常にモットーとしているのだという。

緊張しまくっていることが表に出ることはプロではないとも言っていた。

プロとして振る舞うための、努力は怠らない。

下方さんが企業に属しているのではなく、個人で研修講師として仕事を依頼される

立場にあることも理由かもしれない。

自分以外に責任を取れる人間はいない、という気持ちが「プロとして」の意識を高める

原動力になっているのだろう。

ただ、そうやって努力しまくって作られた「ひまわり」はしっかり輝き、それを見た人の心を動かす

努力しまくって作られた土壌はしっかりと強く、ちょっとやそっとの事じゃ倒れない。

逆を言えば「私なんか・・・」と自分に自信のない人でも、努力によって、

人の心を動かすような人間になることは十分可能といえる。

ただ、努力をしなければひまわりは咲かないし、輝かない。

並々ならぬ努力があってはじめて、人よりも輝けるのではないかと思う。

でもそれは、誰にでもできる

私にもあなたにも

Img_2111 下方さん

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次回は4月4日の更新です

お楽しみに


やさしい気持ち

2012-03-24 | インポート

中村です。

昨日

15時に、あるお客様のところに行くために地下鉄堺筋線北浜駅から

京阪北浜駅に向けて階段をダッシュして登ろうとしてした時のこと。

階段の中ぐらいに、

左手でしっかり手すりをつかみ、右手に折りたたみ式の乳母車を持っ

て階段を登っている足の不自由なおばあちゃんが目に

入った。80代だろうか?後ろから見るといかにもあぶなっかしい。

よろめいて階段を転げ落ちてきそう・・・

危ないでぇ~おばあちゃん

乳母車を持ってあげよう!と思い、急いで階段を駆け上がろうとした.

と、その時

階段の上から、就職活動らしき女性があわてて下りてきた

ゴールはおばあちゃん。私と彼女どっちが早い???

勝者は彼女

でも、その時私は心の中でこう思っていた。

「急いでるみたいやし、きっとそのまま通り過ぎるんだろう」

、実際は違った。おばあちゃんの位置まで降りてくると、

彼女は急に優しい笑顔になり、目線をおばあちゃんに合わせ

てそっと右手の乳母車に手を差し伸べ、

「上までお持ちしますね」

と優しく声をかけた。

おばあちゃんは、え~らい恐縮して

「あ~ぁ、すいません。有難い有難い」と何度も頭を下げている。

彼女は、軽やかな足取りで階段を駆け上がり、折りたたんであった

乳母車を広げて、またとんとんと階段を下りてきた。途中でおばあ

ちゃんとすれ違う時、

「上に置いておきましたんで・・・。急いでいるので

これで失礼します

優しく微笑んでペコリと頭を下げ、足早に階段を降りきった。

おばあさんは、何度も何度も「有難い有難い」と言いながら彼女の姿を

見送っていた。

気持ちがあったか~くなった。

頑張れ~就職活動。貴女のやさし~い気持ちを必要とする企業がきっと

ある。特別にアピールしなくても、自分に備わっている「素」が咄嗟の場面

で自然に出る。どんなに繕っても付け焼刃な「な~んちゃって(=うわべだ

けの偽物)」では対応できない。

どっかで神様見てるでぇ~

次回の更新は29日。お楽しみに


「人生は上書きOKよ」

2012-03-19 | インポート

こんにちは、辛島です

東京に本社、大阪に関西事務所がある株式会社ネットワーク21という会社がある。

「研修」や「顧客満足度調査」などを通じて、「人」の成長をバックアップする会社。

その代表を務めるのは川村 敦子さん

先日川村さんにお話しを伺ったので、そこから今日はお伝えしたい。

お話を聞く前日、中村に「川村さんについて」簡単な経歴を聞いた。

元ホテルマンであり、今は研修講師でありネットワークの代表をされている、と。

「講師で代表・・・」

なんとなく「堅い」「教科書のような丁寧さをイメージしながら、当日、待ってもらっている部屋へ入った。

第一印象(自己紹介と名刺交換あたり)は「やっぱり」。

すごく丁寧。ゆっくりと落ち着いた雰囲気で、スラッとしていて「イメージしていた通り」だ。

これは本音を聞き出すのは難しいかもしれない。

綺麗な言葉が並ぶだけで終わってしまうかもしれない。

でもぶつかっていくしかないな・・・。

など、あれこれと考えながら、まずは今に至る経緯や、研修はどんな人が対象なのか、などを聞いていく。

全日空ホテル時代の上司の友人が立ち上げたのが「ネットワーク21」であり、

自分のホテル時代のスキルが活かせると思って始めたのが最初だった。

ゆくゆくは経営者になることを前提に入社し、今に至る。

当時の経営者は厳しい人だった。

研修対象は幅広い・・・など。

東京で生活をしていたこともあるためか、割と標準語での話し方。

普段標準語の人と話す機会がほぼないので、それだけでも丁寧でかしこまった印象を受ける。

しかし、話を聞くにつれて、あれ?

なんか、ちょっと印象が違う・・・

例えるなら、綺麗に掃除された一面「白」の部屋の中にいたのが、だんだん土まみれの牧場になっていった、

という感じ(印象の変化が)。

なぜか。

例えばこんな会話があった。

「こういうところが合わない」といつも感じて苦手に思っていた上司がいた。

辛島:「そのことをきちんと伝えたり、話し合ったり、『合わないので辞めます』みたいなことを

言ったりしなかったんですか?」

川村さん:「そうねぇ・・・」

辛島心の中:(それでも感謝してたから、とかそんな綺麗な感じで返ってくるのかな・・・)

川村さん「私、勇気がなかったのよ。」

辛島心の声:(勇気がなかったってあっさり認めてる・・・!

他にも、

なぜホテルを辞めたんですか?という質問に対して

辛島心の声:(もっと自分を成長させたかった、とかそんな感じで答えられるのかな・・・)

川村さん:「飽きちゃったのかもしれないわね」

辛島心の声:(飽きたって、言っちゃった・・・!

そんな「綺麗に表現しよう」としない開き直っているとも言える“潔さ”が、印象を変えた。

その後は、ストレートに表現する川村さんが好きでどんどんつっこんで聞いてしまった。

人、というか特に女性って「どっちともとれる表現」を好むと思う。

相手がどちらかの反応を示したら、その意見にすぐに乗っかれるように。

よく私自身もそれを注意されるから、人のそれもわかる。

例えば、「辛島はどう思うねん」と言われると「う~~ん・・・」と言って考える。

その間を長くとると、相手はしびれを切らせて「俺はこう思う」と先に言う。

すると「そうですね」と言って乗っかる、といった感じ。

「私はこう」と潔く口にするのは難しい。

だって、それを口にしたら「違うやろ!」と攻撃されるかもしれないし、「それは自分とは違う」と嫌われるかもしれない。

ができてしまうからだ。

“潔く”口にできるのは、川村さんが、それ相応の経験をしてきた自信によるものかもしれないし、

代表という立場があるからかもしれない。

でも私はそのさっぱりした、ある意味開き直ったかのような“潔い”表現が、素敵だと思った。

こんな風に話せるようになりたいなと。

取材の終盤、「人生なんて上書きOKよ」という表現があった。

私はそれが特に好きで印象に残った。

いやな気持をそのまま風化もさせずに抱えて生きるなんて、到底無理。

そこから学ぶもの学んだら、忘れたり、上から嬉しい記憶で上書きしたりしないとやっていけないじゃない。

とのことだった。

飾らない、潔い表現をしたら、バッシングもあるかもしれないけど、響く人にはぐっと響くもんなんだ。

そんな風になりたい。そう思った。

Img_8251_2

株式会社ネットワーク21(http://www.netwrk21.com/

代表取締役?川村?敦子さん

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次回は3月24日の更新です

お楽しみに


チャラい上司と部下の会話

2012-03-14 | インポート

中村です

梅田の地下の商業施設内にちょっと高いがおいしいコーヒーが飲める

専門店がある。

ある日の午後、その香ばしいコーヒーの香りにひかれてその店に入った。

お昼どきでほぼ満席。唯一見つけて座った席の隣に、ちょっとチャラい雰

囲気の男性と、細身の黒色パンツスーツがよく似合う気の強そうな20代

女性のカップルがいた。(少なくともその時はそう見えた)。

女性の方はちょっと涙ぐみ、男性の方は足を組んで上から目線で話をし

ている。

むむむっ・・・っつ

おいおいっ~。ビジネスタイムに別れ話かぁ~

最近の若いのんはこういうとこけじめないよなぁ

せっかくおいしいコーヒー飲もうと思ったのにこんなカップルの隣いややなぁ~

と思いながら席についてコーヒーを注文した。

聞き耳を立てていたわけではない。

でもいやでも聞こえてくる・・・。その会話。

内容は、決して恋人同士のそれではなかった。

彼と彼女の関係は「上司と部下」

権利を主張して義務を果たそうとしない部下(彼女)を一見チャラく見える

上司の彼が指導している場面だった

【彼女の主張】

休日に通信の研修に参加している(実際には行かされているという表現)

②自分としては手当がつくと思っていたがつかないとわかった

③出勤扱いなのに振休もとれず、休日出ているので体もきつい

④手当もつかず、振休もとれないような状況で頑張っているのに上司(前に

 いるチャラい男)は状況をわかってくれない

⑤配慮もない

⑥もう、やってられません

対する彼。彼女の言い分をふんふん聞いたうえで、

「お前(実際には彼女の名前を呼んでました)の言い分はそういうことだね。

俺に配慮がなかったのは認める

⇒最初は自分に配慮が足りなかったことをわびる

「ただ体調のことは自分にしかわからない。子供じゃねぇんだから自分から

言ってこいよ」

⇒ごもっとも

「研修のことは、手当が出るとか出ないとか言ってるけど、正直俺にはその感覚

わかんねぇ。仕事するのに必要なスキル身につけるために研修に参加して、

手当がどうとか振休がどうとかおかしくねぇか?それないと仕事できねぇんだぜ」

とべらんめぇ調の話が続く。

この彼、見た目はチャラいのに言うことは説得力がある。そうなると不思議に

顔つきまでしっかり見えてくるから不思議。

とは言え、彼が特別な人物ではない。

彼は普通彼女はアマチュア

ただ、それだけ。

だから彼は管理職として人のマネジメントに携わり、彼女は一般社員としてマネジメント

される。

会社には休日や勤務時間など規定、あるいは出産・育児休暇などいろんな制度があり

社員はそれを行使する権利がある。

休む権利があり、勤務時間内で仕事をすればいい。出産・育児休暇はどんどん利用

すべきだ。

と同時に果たすべき義務をきちんと果たしているかという視点

もきちんと持っておきたい。

ビジネス社会で認められている女性は権利主張の前に精一杯役割を果たす。

そんな女性は過剰な権利主張しなくても、次の道は開ける。

次回は19日(月)に更新します。お楽しみに