タイトルにある『アクション5』は、私どもの会社が内定者や新入社員など若手の研修を行う際に、研修でできるだけたくさんの成果を得るため、組織の中で活きるため、できる社員になるためのベース作りのために最低限必要かつ、誰にでもできるシンプルな5つの行動のこと。
具体的には、
- アクション1「見る」・・・周りを見る
- アクション2「感じる」・・・アクション1を実践したらいろんなことを感じるはず
- アクション3「話す」・・・アクション2で感じたことを自分の言葉で伝える
- アクション4「きく」・・・相手の話しを「聞く」。わからないことはそのままにしないで「訊く(質問する)」
- アクション5「やってみる」・・・自分が動く。なんでもやってみる
のことを指す。社会に出るとKYでない(=空気が読める)かどうかが仕事ができるかどうかの境目。いわゆる状況判断ができるかどうかにかかっていると考えるからだ。
自分の殻に閉じこもっていて状況判断なんてできるはずがない
まずは、周りを(状況や人を)しっかりと見、感じたこと、思ったことをどんどん行動で表現していこう!ということを社内でも実践しているし、研修でも繰り返し伝えている。
今日京都の老舗の和菓子メーカーの新入社員研修でのこと。
※当然、この会社でも上記アクション5が大切であることは伝えていた
昼食をその会社の会長、新入社員女性6名、中村の8名でとることになった。食事中、1人の新入社員がスッと席を立ちコップに水を入れて戻ってきた。そして会長の前に笑顔でそっと置いた。それを見た会長が、
「君はよく気がつくね。ちょうど水が欲しいと思ってたんや・・・」
とうれしそうに彼女に声をかけた。声をかけられた彼女も照れながらもうれしそう
あとから彼女に聞いてみると、「先日同じメニューを会長が召し上がっていた時、確か水を手元に置いておられたように思ったんで・・・。水が欲しいと思っておられるのではないかと思ったので、行動しました」ということだった。他の新入社員5名にも聞いてみた。他の社員たちは、「気にはなりましたが・・・(動きませんでした)」という反応。
アクション1とアクション2までは全員がクリア。しかしながら、実際に行動した(アクション5を実践した)のは6人の中でたった一人。おそらく会長の中で彼女の印象は「気がつく子」とインプットされたはず。
思っていても行動しなければ、相手にとってはないのと同じ。アクション5は実践してな・ん・ぼなのだ。