協働意識
中村です。
この間の土曜日。
ある会社の本社・工場合同研修を担当した。
利益を出せる会社にするために、
工場と本社で「問題意識を共有する」のが研修の
ねらい。
初回(今回)のテーマは「お互いをよりよく知る」
問題意識を共有するためには、まずは一緒に働く仲間が
「どんな人」で「どんな仕事」をしていて、「どんな考え方」を持っ
ているかを知らなければ話にならんでしょっ
ということでここからスタート
当日はできるだけさまざまな属性の人がグループになるように
本社の事務の女性から工場長まで属性さまざま。20歳代か
ら60歳越えのベテランまで年齢も幅広いメンバー達をバラン
スよく事務局の人にグルーピングしてもらった。
◆ 普段からよく話しをしている人
◆ 顔は合わせるがあまり話しはしない人
◆ 声だけは聞いたことがある人
◆ 名前も知らない人
◆ ちょっと苦手なタイプの人
等など・・・日頃の関係性も人それぞれ。研修がなければ、
恐らく接点ないな
さて、どうすれば
自分のこと喋ってみようっかなな・・・(と言う気になる)
どんな(考えの)人なんだろう・・・(と興味を持つ)
「人それぞれだから」「どうせ言ったって」・・・(で片づけ
ずに話し合ってみようと言う気になる)
状態に持っていけるか?
同様の研修を何回か経験しているが、何回やっても悩ましい。
土曜日にわざわざ出てきての研修なので「なぜコミュニケーシ
ョンが必要なのか?」「コミュニケーションが円滑になるとどうな
るのか?」は明確にしたい。
だからと言って、小難しいうんちくを語っても現場の人たちは聞
いてはくれない。きれいな言葉では心に響かず言葉が流れてし
まうばかりか私のパンチのない声が子守唄のように眠気を誘う
だけ・・・
「儲ける=社会から必要とされる」ことが企業活動の目的
会社が儲かってないと言うことは、社会から「お宅の会社(人
や製品)はい・ら・ん」と言われているのと同じ。
いらんと言われて困るのは特定の誰かじゃなくて全員
社会から必要とされ続けるためにみんなで知恵絞って、いい
製品作って、しっかり売ろう
これがベース その上で
組織とは目的・目標を同じくして協働する人の集まり
「儲ける=社会から必要とされる」という共通の目標を果たす
ために「製品を作る人=製造部」「売る人=営業部」「企画す
る人=技術部」「働きやすい環境を作る人=管理部」など機
能別に役割分担しているのが所属部署。
どんなに良い製品を作ってもそれを売る人がいなければ儲け
にならない。営業が仕事をとってきても納期に間にあわなけ
れば信用を失うだけ。管理部門が面倒なことを代行して環境
を整えてくれるから安心して担当業務に没頭できる。
どの部署も果たすべき役割があり、(直接か間接かの違いは
あっても)儲けに貢献しなくていい部署・人は(い)ない。
自分(自部門)だけ良ければよいではなく協力し合ってお客様
に喜んでもらえる仕事をしよう
さらにさらに、
製造と営業、工場と本社が対立関係にある組織は多い。
意見の食い違いはあっていい。「作る側」「売る側」「管理す
る側」立場が違うんだから、それぞれの主張やこだわりが
あって然るべき。とは言え、それらは(会社として)「利益を
上げる=お客様に満足してもらう」というゴールにたどりつ
くための議論であって、それぞれのミスをあげつらったり、
正当性を主張して責任を押し付けあうためのものであって
はならない。
現場で生じるミスの多くは、「後工程の人に一声かける」「気
になったことをそのままにせずに念のため確認する」こんな
ちょっとした一言(一声)で結構防げる
仲間として協働する意識を持ち、相手に対する気配りや心
配りを行動や言葉で表現する。
自分(自部門)だけよければよいでは通用しないのが組織。
どんなに優秀な社員が集まっていても、組織力が低ければ
個の持つ力が儲けにつながらない。
このような類のことをできるだけわかりやすい言葉で
伝えました伝わったかなぁ・・・
研修の時間中、何度も繰り返したこのフレーズ
ここには敵は一人もいません。全員仲間ですから
自分がされていやなことは人にしない
相手の立場になって考え行動する
わかってもらって当たり前じゃなく、わかってもらう努力をする
わからなくて当然じゃなく、わかろうとする努力をする
この積み重ねからスタートしよう