女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

職人技

2010-08-31 | インポート

 突然ですが、↓この写真にあるサンダルは今まで私が購入した靴の中で最も「お気に入り」かつ値段の高いもの。いつもなら衝動買いをする私が、ショップの前で一目ぼれし、何度もウインドゥの前を行き来し、思い切ってショップに入り、その値段を見てびっくりし、それでも諦めきれずに迷いに迷った上購入したもの。購入してもう7年ぐらいになる。お気に入りであわせやすいので活躍度も高く、足先の編みこみのところがほつれてきてしまった。ショップに持って行って修理することも考えたが、海外製品なので、何ヶ月もかかって海外に送りかつ修理代が半端でないことが予測できて二の足を踏んでいた。

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で、よく見かける靴の修理店で相談してみることにした。仕事柄パンプスをはいて動き回ることが多くヒールはすぐにヤラらるため、修理屋にはいつもお世話になっている。しかし、ヒールとつま先の補強以外にこれらの店を利用したことはなく、私の中ではあくまでも緊急時の修理という位置づけだった。(これも一種の思い込み

 一ヶ月ほど前の休日、サンダル持参で修理店を訪れた。対応に出てくれたのはいつも笑顔でヒールとつま先の補強をしてくれる真面目そうな男性スタッフ。その日も、「いらっしゃいませ」と笑顔で対応してくれた。

 「すいません・・・、このサンダルなんですが、足先の編みこみ部分って修理できますか?」

恐る恐る差し出す私の手からサンダルを受け取った瞬間、その男性スタッフの顔が笑顔のサービススタッフから職人の顔に変わった。じっくりと細部に至るまでサンダルをチェックし、修理が困難な商品だが、できうる修理方法をいろいろと説明しながら、できる限り手を尽くす旨丁寧に説明してくれた。見積もりも、値段を提示した上で修理の過程で(靴底をはがしたり皮を切ったり編みこみをはずしたりする)思いがけず手の込んだ作業が必要になったとしても追加の費用はかからない旨力強く宣言。安心感がもてたので、当初はダメもとで相談だけでも思っていたが、サンダルを彼に託して修理を待つことにした。

 それから約3週間。「お修理ができあがりましたので、いつでも取りに来てください」という連絡をもらって引き取りにいくと、誇らしげな彼の手に綺麗に修理済みの「大好きな私のサンダル」があった。彼は、修理箇所を説明し、「編みこみ部分を修理するために少し皮を切ったため幅が狭く感じることがあるかもしれない。その際は遠慮なくおっしゃってください。」といつもの笑顔でサンダルを手渡してくれた。手にとって見てみると、ぼろぼろになりかけていたのがウソのように綺麗になっていた。靴の周りに施されたステッチも一旦ほどいて手作業でやり直してあり、修理部分が直っただけでなく全体的に綺麗になって戻ってきた。

  大満足!まさに職人技!

「ありがとう 正直あきらめかけてたのでむちゃくちゃうれしいです」と言う私に、

「喜んでもらえて光栄です。また何か困ったことがあったら遠慮なくおっしゃってください」彼の姿に職人としての誇りを感じた。カッコよかった

 自分の仕事に誇りを持ってやりきっている人っていい顔してる


走る・・・

2010-08-30 | インポート

 週に2~3日。大阪城公園を中心にジョギングをしている。本当は10キロを余裕で(涼しげに)走りたいが、日頃運動不足状態では体がいうことをきくはずがない。今は、5キロ程度を走りあとは早歩きで1時間程度汗を流すのが精一杯。11月に開催予定の都祁(奈良県)高原マラソンを前回よりもいいタイムで完走するために徐々に距離とスピードアップをはかりたい

 もともと運動は嫌いな方ではない。が、「走る」しかも独走は自分との戦い。明日は走るぞ!今日の夜は走るぞ!と決めても、前の日遅かったから、寝不足で体がダルイから、またまた暑いから(やめようぜ)と自分の中の悪魔がささやく・・・。この悪魔のささやきに負けずにランニングウエアに着替えてジョギングシューズを履いて外に出る。

 走り始めてしばらくするとしんどくなってくる。すると、また自分の中の悪魔が「しんどいやろ!無理すんなよ!歩けよ!」とささやく・・・。悪魔のささやきを振り切り走り続けると、そのうちしんどさがどこかにいって結構いいペースで走れる。そこまでいかにもっていくかが勝負

 私の場合、シューズをはいて外に出る。という第一関門と、歩かずに走り続けるという第二関門を悪魔に負けずに突破しなければならない。どちらの関門もその悪魔は「自分の中にいる怠け者」。

 この自分の中の悪魔に負けないために、実践していることがある。一つは「有言実行」!「明日走ります」「週に2~3日走る」と周りに宣言すること。宣言した以上実行しなければ嘘つきになる。「な~んや、中村言うだけかい」と言われたくない!言われるわけにはいかないいうプレッシャーが怠けようとする自分を行動に駆り立てる。

 もう一つ、第二関門を突破するために実践しているのが、ただなんとな~く走るのではなく、目標を決めること!走る前に「今日は(スピードは問わず)30分絶対に歩かない!」「(途中歩いてもいいから)何分以内にスタート地点に戻ってくる」「セブンイレブンを10店見つける」など目標を決める。

 しんどくなってきたら、もっと目先の目標を設定する。たとえば、前を走っているおっちゃんに追いつく!ピンクのおばちゃんを抜かす!10人に抜いたら歩いてもいい!など。

 さらにもうあかん、歩きたいと思ったときは、次の信号まで我慢する!あと電信柱5本走ったら歩いてもいい!(結局歩かずに走り続ける・・・)とできるだけ身近で具体的な目標物を設定し続ける。

 本番の時もそうだった。都祁高原マラソンは名前にある通り高原コース。半端でない坂道を何度も上ったり下ったり・・・。その時もあと100歩。100歩足を動かしたら、あと100歩・・・。その積み重ねが結果としてゴールにつながった。不思議なものでゴールにたどり着いた瞬間しんどさは達成感と爽快感に変わる。

 あと3ヶ月で11月がやってくる。今年も達成感と爽快感を味わえるよう完走目指して頑張ろっ!

 

 


箕面ビールの苦さから感じたこと

2010-08-28 | インポート

 昨日ある女性と食事をした。36歳の彼女は化粧品会社の役員。経営状況が厳しいその会社の管理部門担当役員として難局を乗りきるため日々奮闘している。

 「一段落したらぱ~っとビールでも飲みに行きましょね」と言っていたのが2ヶ月近く前。その後、連絡がなく、ビール飲んでる場合じゃないんだろうな・・・と思いながら過ごしていたところ、「少し落ち着いたので、ビールがおいしい季節のうちに・・・」と連絡をもらって、あくまでもビールありきで再会することとなった。

 場所は彼女の会社の近くの小さなイタリア料理の店。そこで「箕面ビール」という箕面の牧落で生産されている地ビールを飲んだ。地ビールとあなどることなかれ!なかなかおしゃれなビンに入ったドイツビールっぽい感じ!

↓コレ

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種類も軽めのものから濃い濃い黒ビールまでさまざま。私は、写真左のWEIZENというフルーティで飲みやすいタイプを、彼女はPALE ALEというフルーティだけどちょっと苦味がある とメニューの説明書に書いてあったもの注文した。

 で、お味は?

 私の注文したWEIZENは、フルーティだけどしっかりコクがあって「おいしい」アルコール度5%だけど実際はそれよりも濃厚に感じる。一杯でほろ酔い!? 彼女の注文したPALE ALEは、アルコール度5.5%とちょっと高め。味は「フルーティでおいしい。ちょっと苦味があるけどいいアクセントになってる」(彼女談)。

 話しをしながらビールもすすみ、2杯目を注文する際、私は彼女が頼んでいたPALE ALEを、彼女は私の飲んでいたWEIZENをオーダーした。

 で、飲んだ感想は?

私   「げっ、苦~い

彼女 「ああ~っ、軽~い。飲みやす~い

 もともとビールは大好きな私。最初「げっ、苦っ」と感じたものの飲みすすめるにつれてその苦味がむしろおいしく感じられ「WEIZENより飲みごたえがあって好き」に至ったが、最初口に入れた瞬間は、「こんな苦いのんあかんわ・・・」「アクセントっていうレベルの苦味ちゃうでぇ」、さらにはWEIZENを「軽~い」と言う彼女に、「うそぉっ、軽いかぁ」(いずれもセルフトーク)。

 そう言えば昔母から「デザート(フルーツなど)は甘いものから先食べたら味がわからんようになる」とよく言われたなぁ・・・。

 軽いものやさしいものに慣れると、ちょっとくせのあるもの困難なものに大きな抵抗感を感じるが、くせのあるもの困難なものを最初に体験すると抵抗感はさほどでもない。

 彼女と別れて、自宅まで15分ぐらいぶらぶらと歩きながら、最近ウチの社長がよく言う「何事も当たり前やと思ったらアカン」とか「2つの道があった時、しんどい方を選択するんや」ということを思い出した。(ビールと一緒にできる次元の問題ではないですね・・・。すいません社長)

 2つ道があったときしんどい方を選択する。そうすると、しんどいがしんどいのと引き換えに「成長」というカタチでご褒美が返ってくる。楽な方を選択すると、目の前の不快な状態を回避できる(マイナスを回避する)というメリットだけでご褒美はなし。自分の中のルーズで弱気な自分に負けないようにしよう!と心を新たにしたところで自宅に帰りついた。

 ビールから自律的生活態度までいろんなことを考えた一日だった。

 

 


何があってもそれでも私は産みたいのです・・・

2010-08-27 | インポート

 ええっ?中村妊娠?と思われたかもしれないが、これは私の発言ではなく、野田聖子議員の発言。49歳で妊娠。しかも、米国で第三者から卵子の提供を受け、体外受精した受精卵を子宮に移植し2月に出産すると言う。 以前から積極的に不妊治療を行い、子供がほしいと公言していたが、今回の妊娠報道を聞いて彼女の「子供がほしい」という想いがそれほどまでに強かったのか・・・ということを思い知らされた。

 自分の子供を産み育てたい

これは女性に備わっている『母性』から生じる欲求。私には子供がいないので、自分の子供を産み、胸に抱き、育てる感覚は正直わからない。また、振り返ってみると自分の子供がほしいという気持ちもさほど強くなかった。だから、「(彼のことがそれほど好きなわけでもないけど)子供がほしいから」とか、「子供ができちゃったから」結婚するという人の気持ちは理解できないし、周りから「桂ちゃん子供がいなくて可哀相・・・」という言葉や態度を示されたり気を遣われても気にならなかった。そういう意味では母性が強くないのかも・・・。ただ、好きになった男性(ひと)の子供を授かりたいとは思った。「母性」より「女性(女性=おんな)」が強かったのかも まあ、それも30代までのはなし!

 ただ、「教育」という仕事に携わっていて、母親としての経験はできるならした方がよかったと思う。無条件で愛情をふりそそぐ対象・・・それが我が子だとすれば、私にはそれが実感として得にくい。自分達の都合でこの世に生み出した「命」をなんとかする責任。その責任を果たすために本気で育てる。損得感情なしに無条件の愛情をそそぎ、本気で叱り飛ばす・・・。という経験がきっと教育という仕事に活きる。また、そのこと(子供を含めた家庭を守っていくということ)が自分の姿勢を正し困難に立ち向かう勇気を与えてくれるのだとも・・・。

 女子力を発揮してビジネス社会で活躍する女性が増えてきたということを昨日のブログで書いた。願わくば彼女たちが、いわゆる仕事だけではなく母親という女にしかできない大切な仕事もこなしてほしいと思う。この『仕事』は自分だけではできない。パートナーや職場の仲間などたくさんの人の協力がいる。また、いつでもできるわけではない。旬がある。時期を逸して後悔しないようにだけは気をつけて!

 それにしても、親でありながら無責任な大人が多すぎる。子供を虐待したり放置して死に至らしめる親は言うに及ばず、自分の言葉に責任をとらなかったり、ええかげんな言動で周りに迷惑をかけ上司から怒られ続けている社員をいろんな会社で見かける。そんな姿を子供がみてどう思うか?「お父さん(お母さん)カッコイイ」と思うだろうか?何か学ぶところがあるだろうか?

 「親の背中を見て子は育つ」と言うが、会社においては「上司の背中を見て部下は育つ」も真なり。自分自身の言動の責任の重さを実感する。

 

 


女子力を向上する

2010-08-26 | インポート

 最近「女子力(じょしりょく)」という言葉をよく見聞きする。

 女子力とは、女性であることをきちんと受け止め、女性であることを楽しんでいる。しかも、同性である女性から支持されることを指す。先日もあるテレビの特集でこの女子力を取り上げ、大手企業に勤める「女性力が高い」と周りから評判の女性3名の働く姿を紹介していた。

 1人は下着メーカーの販促担当、2人目は百貨店勤務、3人目は航空会社のメニュー開発担当者。それぞれ担当業務や見た目の雰囲気は違うが、共通しているのが「仕事ができる」ことと、自分の仕事に対する信念、こだわりを持っているということ。

 だからこそ、3人ともキリッとした雰囲気でカッコイイ!

 一昔前よく言われていたのが「モテ力」。見た目も含めて可愛らしく、女性であることを最大限アピールして異性に支持されること。雑誌の特集も「ふんわりシルエットでモテ力アップ!」など男性の目を意識したファッションやライフスタイルの特集が組まれていた。

 就職に関してもそうだった。一番人気は総合商社の一般職。自分の能力を活かしてどのように働くか?ではなく、いかにいい(ここで言うところの『いい』とは、条件がいいということ)パートナーを見つけて結婚するか?が関心事だった。

  「自分がどうするか」と言うよりは、「どうしてもらうか」主体的と言うよりは、受身という意識が強かった。いいとか悪いとかではなく、ビジネス社会において「主」というよりは「従」という意識。これは女性たちだけではなく社会が女性を見る目もそうだった。

 もちろん以前からキャリア志向の女子はいたし、いいパートナーを見つけるのもその人の持っている魅力も含めた能力だとは思う。でも「自分の力でビジネス社会で活躍してやる!」という意識はうすかったったし、頑張って働く女性も「女性を楽しむ」と言うよりは、髪振り乱してがむしゃらに働くイメージが強く、同性の支持も得にくかったのは事実。

 時代は変わった!? 

 今は「カツマー」なるコンサルタント勝間和代の信者も出現する時代。これらが単なるトレンドではなく、職業意識をしっかり持った「女子力の高い」仲間達がビジネス社会で活躍することを楽しみにしている。

 負けないように頑張らねば