女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

★「じじいキラー」②

2009-10-21 | インポート

前回の話の続き。

前回の私と経営者の会話も、背景を知らない人が見たら、

「中村さん、えらい親しげに話してるなぁ」

         ↓

「経営者と信頼関係を築くためにはなれなれしく会話したらいいんだ」

         ↓

      「簡単じゃん」

と思うかも。

でも、少なくともパートナー企業の経営者が少々きついことを言っても、ニコニコ笑って聞いてくれるのは、女ではなく職業人としての中村を認めてくれているからこそ。仕事をする=成果を出す ことに関して女は不要。だって、職業人である以上仕事を通じて成果を出すことは大前提。ここに男も女も関係ない。その上で、気持ちよく仕事をするための「らしさ」に女ならではのエッセンスが必要になる。ここがしっかりしていたら、女だからと言ってなめられることも、セクハラまがいのトラブルに巻き込まれることも少なくなるのではないかと私は思っている。

ある人にこんなふうに紹介されたことがある

「アイ・プラスの中村さんは見た目は『淑女』中身は『おっさん』。下手に手出したらえらい目にあいますよ」淑女の仮面を被ったおっさん・・・私にとっては最高の褒め言葉だ。

ここを勘違いする女性は少なくない。本来「成果を上げる」ための行動が、いつの間にか「女性として特別に扱われたい」「人からいい人だと思われたい(いやなやつだと思われたくない)」「頑張っている自分を認めてほしい」欲求を満たすための動きにになっていることが・・・。社会は厳しい。そんな「ままごと」気分の職業人もどきを評価するはずがない。

総合職として自立していきたいと考えている女性は、心にとめておいてほしい。

うちの会社にも今一人前のビジネスレディ目指して奮闘中のひよっこがいる。マインドはおっさん、というのはそういうことやでぇ~。


★「じじいキラー」①

2009-10-14 | インポート

「じじいキラー」・・・これは私のあだ名。

一回りも二回りも年上の客先役職者や経営者に自分の主張を通しているように見えるところからついたもの。

実際私は、昔からいわゆる頑固爺タイプの経営者や、お高くとまっている(ように見える)大手企業のエリート幹部の人と接するのが苦手ではない、いやむしろこういうタイプの担当者とは仕事がやりやすかった。

男性担当者が必要以上に気を遣い、言葉を選びながらやんわりと話しを持っていこうとしているのを横目に

私 「社長、人の話し聞いてませんやん!」

 

とストレートに言う。

社長「そうなんや。昔から・・・」

 

すかさず私 「そんなん自慢になりませんって!だから社員も何も言わなくなったんですよ。人の話しは最後まで聞く!社長だって自分の話し聞いてもらわれへんかったらいやでしょ?」と諭すように・・・。

社長 「はいはいわかりました。また、中村さんに怒られたぁ」

と言いながらうれしそう。結果として自分の思い通りにことが運ぶ。ある意味私が「女」だからこその技=中村スタイル。女だから少々きついことを言っても「ははは・・・」と受け入れやすい。

女だから「値引きを強要したらかっこ悪い」と相手が勝手に思ってくれることも多い。もちろん、女だからこそ気をつけておかなければならないこともある。たとえば相手を甘えさせてしまうこと。いい意味での甘えは相手に本音を吐露させ信頼関係を築くことになるが、問題に立ち向かわずに逃げ込むシェルターになってしまう危険性をはらんでいる。

女だからと思われたくないと肩肘をはる女性がいるが、私はそうは思わない。私は女だからこその技をフルに活用してここまでやってきた。ただし、この技が技として通用する(=仕事の成果につながる)のは、男とか女とか関係なく1人のビジネスパーソンとして信頼されているという前提があってこそ!ということを忘れてはならない。

来週へつづく…


★こんな学生と働きたい③

2009-10-07 | インポート

三つ目のキーワード「感謝の気持ち」

最後のキーワード「感謝の気持ち」とは、気持ちを持っているだけではなくそれを行動でナチュラルに表現できること。言行一致が基本原則!

「有難い!」「よくしてもらって感謝!」の気持ちがあれば、その後の行動は、その有難い気持ちや感謝の気持ちに応えるものでなければおかしい!!

先輩から一生懸命仕事を教えてもらって「有難いな~ぁ」という気持ちが(本当に)あるなら必死に頑張って一日も早く一人前になるように努力するのは当然。社長や上司にご飯に連れて行ってもらって「ありがとうございます!うれしいです!!」と言うなら、おいしく残すことなくいただくのが当たり前でしょ!

にも関わらずそうでない人が結構多い。社長や上司、先輩が新入社員や後輩に仕事を教えたりご飯を食べに連れて行ってくれたりするのは、一日も早く一人前になってほしいと願うから。だとしたら、上辺だけの言葉なんて要らない。その気持ちを態度・行動で表現してくれさえすればいい。

だからこそ「○○さんに恥をかかせたらあかんと思って頑張りました」「休みの日にまで僕のために出てきてロープレ付き合ってもらったんで、絶対受注してやろうと思いました」というような社員と一緒に働きたい。