中村です。
先の衆議院選で小池百合子率いる希望の党惨敗。出張先パリで
の小池百合子の発言で、久しぶりにガラスの天井と言う言葉
を耳にした。
ガラスの天井とは、職場などでの昇進を阻む目に見えない制
限のことを指し、主に組織内で「男性が優遇され、能力のある女
性が要職に就けない」状態を表現する際に用いられる。
※最近は「女性」だけでなく社会的マイノリティの立場にある人に対象が広がっているようです。
男女雇用機会均等法が施行された頃社会人となった私は、若か
りし頃、よくこの(ガラスの天井という)フレーズを耳にしていた。
ガラスの天井はあるのか
企業における管理職や役員、閣僚における女性比率の低さを考
えると、
そらあるやろ
でも、
本当に女性だからということだけで要職につけないのか
私は女性という属性も含めて自分の特性であり価値だと認識し
ている。
当然属性の持つ強みもあれば、企業が採用し要職に任命する
際には(特有の)リスクも伴う。
たとえば、女性が働き続けることを阻む要因となる出産や育児
というライフイベントがある。それらに直面した際、産休・育休制
度を活用して職場復帰しようとしても、
「休職前のの業務に戻れない」
「『子供が小さい』という理由で昇進を見送られる」
などはよく耳にすること。
当事者としては、
「休みたくて休むのではない」
「休む権利がある
と納得いかないところ。
とは言え、
企業側の立場で考えると、休職中の人の手配や復帰後の急な欠
勤のリスクがあり、昇進や昇格に対しては慎重にならざるを得ない
(以降は批判覚悟でコメントします・・・)
出産や子育てで職場を離れる可能性があることを認識した上で
どのように働くのか(業態や企業)選択するのは自分。
また、勤務時間の制限や欠勤のリスクなどがあってもキャリアア
ップを応援してくれる会社や人と出会えるのはその人の能力で
あって、
「制度がある」「義務や権利だから」当たり前に得られるもの
ではない。
実際、子育てと両立しながら要職について頑張っている女性は
大勢いるし、男の仕事と言われる現場で認められている女性達
もたくさんいる。多くの場合、彼女達にはプライベートや勤務先
に良き理解者、協力者がいる。しかもある程度権限を持った理
解者がいる。だからこそ存在しているし、活かされている。
「★★ちゃんはええなぁ旦那さんが協力的で」
「△△ちゃんの会社は社長が理解あってええね」
という声を聞くことも多いが、それらの人達は、偶然そこにいた
のではなく、初めから理解があったわけでも協力的であったわ
けでもない。
当事者である女性の頑張りが理解者、協力者足らしめたと考
えると、人の気持ちを動かす能力があったと考えるのが妥当。
良き理解者、協力者に出会えた人の多くは、自分が要職につ
けたのは周りのお蔭と感謝の言葉を口にする。そしてガラスの
天井が確かに存在し、それを自分が打ち破ったという認識はな
いことが多い。
小池百合子の件に戻ると、
これは私見だが、小池百合子がここまで上り詰めたのは、女性
という属性も含めた小池百合子の能力であり、今回の様々な失
策も、女性という属性も含めた政治家小池百合子の技量や能力
の問題。
属性である女性や環境の問題ではない。
全ては自らの選択、自らの能力や器の問題と自責で捉えてい
きたい。それが、「女を捨てず・甘えず・らしさを活かして」凛と
して全うしたい自分自身のあり方。でもそれを貫くのは決して
楽ではない。と改めて考えさせられた。