中村です。
先日就職活動中の学生向けのイベントで講演する機会があった。
テーマは「総合職・営業職の仕事とそのやりがい」。
対象は、総合職・営業職を希望する女子学生
その2日後、今度は自社の会社説明会で「会社のビジョンや求める人材像」
について30名ほどの女子学生の前で話した。採用職種は「総合職」
総合職と一般職って何が違うんだろう?
調べてみる=「総合職は基幹業務を行い、一般職は補助業務を行う」
うぅ~ん。。。わかったようなわからんような表現。
で、学生たちに聞いてみる。
と、
「総合職=営業=しんどい」「一般職=事務職=しんどくない」
総合職は転勤がある。給料が高い。
一般職は転勤がない。給料が安い。
などなど・・・。
しかし、これらの回答はどれも根本的な問題には答えていない。
なぜ、給料が高いのか(安いのか)?が問題だし、事務系の総合職もいるから、
一般職=事務職という図式も成り立たない。
私はこう思う
総合職=仕事という『枠』をつくる。広げる。与える(与えてやらせる)。
場を仕切るのが役割。
⇒言いだしっぺとして自らその場を仕切り、仕切った以上、その結果に対して
責任をとる。自由裁量度は高くやりがいも大きいが、それに伴う責任など精
神的な負荷も大きい職種。
一般職=与えられた仕事(=業務)という『枠』を満たす。仕切られた場で
仕事をするのが役割。
⇒仕事を与えてくれる人(メイン)が存在し、その人の仕切りの下(サブとして
の)役割を果たす。与えられた枠の中で仕事をするので自由裁量度は低い
が、責任はメインの人がとる。精神的な負荷は小さい職種。
仕事である以上任された仕事を責任を持ってやり遂げるのは一般職も総合職も同じ。
当たり前!
自分の適性やキャリアプランと照らし合わせて選択すればいい。
「一般職(総合職)でなければならない」理由もなければ「総合職のほうが優秀」
と言うわけでもない。近々結婚の予定がある。仕事とプライベートを両立したい
と考えている人は、迷うことなく一般職につくべき。
とは言え、圧倒的な「一般職」人気。
女子学生にとっては限られた椅子を目指して争奪戦を行う狭き門
ただ、気になるのが
採用時の面接や、入社後のヒアリングや研修で聞こえてくるこんな声。
※以下すべて一般職希望、あるいは実際に一般職に就いている女性の声
「やりがいはほしいけど、責任はとりたくないんです」
「自分にしかできない仕事がしたいんですけどなかなか見つからないんです」
「定時に仕事が終わって習い事にいけるのはいいんですけど、仕事が単調で
つまんないんです」
などなど。結構多い
言わせてもらうけど、
「やりがいがあって責任とらんでいい仕事なんかあるわけないやん」
「プライベートと両立したいんやったら単調な仕事で我慢しぃ」
苦労した分だけやりがい。それに伴うもっと面白い仕事、報酬、ポジションが得られ
るし、大した努力も苦労もしなくてできる仕事はそれなりにしか面白みや報酬が得ら
れないのは当たり前。
残念ながらええとこどりはできない。できへんよ
楽をとるか?やりがいをとるか?どちらか
自分が「ええとこどり」をしていると自覚していない女性は案外多い。
現状に不満があるなら、ひょっとしたらええとこどりしようとしてるかも?いう視点で
自分の意識や仕事を棚卸することをお薦めする。