女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

蕎麦屋のコロッケとぬる燗一本!

2010-12-13 | インポート

 昨日ウォーキングをするために訪れた大阪城公園で偶然幼なじみと出会った

    「何してんの?」

相手   「散歩」

私    「・・・。」

相手   「桂ちゃんは?」

私    「ウォーキング」

相手   「・・・。」

このほとんど意味のない会話の後、流れで遅めのランチ(2時ごろ)をするために入った蕎麦屋でのこと。

 私達が注文し終わったのとほぼ同時に60代後半とおぼしきおじいさんが独りで店に入ってきた。白髪。上までしっかりとボタンを留めたシャツはズボンに「イン」。背筋をピンと伸ばしてとても姿勢のよいそのおじいさんは、あたかもそこが自分の指定席であるかのように自然に入口近くの席についた。

そして席につくなり

「蕎麦屋のコロッケとぬる燗一本下さい」 

と、厨房近くにいる店員の女性に「大きく」「通る声」でオーダーした。

しばらくして、ぬる燗が運ばれてきた。おじいさんは「ちゅるちゅる」と音をさせながらおいしそうにお酒を呑みだした。さらにコロッケが運ばれてきた際に、

「ぬる燗もう一本下さい

追加のお酒が運ばれてきた際に、

「鳥のから揚げと白ご飯下さい

メニューを見ずに注文していることや店員とのやりとりから、常連であることがわかる。食事中も背筋はピ~ンと伸ばしたまま。新聞や雑誌を見ることもなく、自分のペースで食べ、呑む。

きっとあのおじいさんは、休日にあの店でぬる燗を呑みながらゆっくり食事するのが日課になっていて、おそらくいつもあの時間帯にあの店に来て、あの場所に座り、同じものをオーダーするのだろう。(間違っていたらごめんなさい) 年齢的には定年を迎えてビジネス社会はリタイアしているように見えるが、実直で几帳面そうなその立ち居振る舞いから、会社勤めの頃は真面目に勤めていたんだろうなぁということが予測できる。一度身についた態度や習慣はリタイアした後ももとには戻らないのだろう。休日とは言え、「きちんと身だしなみを整え」「背筋を伸ばし」「~しながらものを食べない」「オーダーは、~下さいと丁寧に伝える」など全てがきちんとしている。

自分のスタイルを貫く。自分のお気に入りの場所でゆっくりと時間を過ごす・・・。共感できるところもあるが、ただ一点。

独りは寂しい。

ここまで考えてフッと顔を上げた時、食後のデザートと称して「甘いもの」を食べている幼なじみと目が合った

「独りじゃないって~」「素敵なことねぇ~」

ホッとした・・・。


言い訳は成長の妨げ

2010-12-11 | インポート

 前回からの続き・・・

研修で使用するワークブックの内容や研修で話をすることは、自分自身の反省から得た「教訓」がほとんど。小生意気な女子学生だった自分が現在の自分に至るまでの過程で

「あの時こうしとけばよかったなぁ・・・(なんであんなことしたんやろ???)

「なんであの時、あの人の言うこと聞かへんかったんやろ?⇒聞いておけばもっと早く一人前になれたのに

と思うことが起点。残念ながら私は「気づかなかった」いや「気づけなかった」からいっぱい頭をうち、回り道をした。気づかないよりは、気づいたほうがいい。たとえ、時間がかかってでも気づきさえすれば行動を変えられる。行動が変わればその後の人生の選択肢も増える。

でも、気づいた時には遅いことも多い。

大切なものや大切な人を失ってから、「もっと大切にしておけばよかった」「なんで大切にしなかったんだろう」と反省したり後悔したりしても、それらは戻ってこない。手元にある(いる)うちに大切にしなければ意味がない。

だから、女子学生たちの中に当時の自分と同じような思考や態度が見えたときに伝えたい。

「気ぃつけや!!私みたいに回り道するでぇ!!」

特に

「言い訳は成長の妨げ」

と、言い訳についてくる悪しき行動に対する

「逃げるな(自分から・苦手な人や課題から)」

そして何よりその根底にある「女であることに対する甘え」「ビジネス社会には必要ない」ということ

これらを伝えるのが自分の役割だと思う。

さらに・・・

小生意気だった自分が「周りの人の話しを素直に聞かなかった」理由。

「こんなやつの言うこと、なんで聞かなあかんねん

この素直でない気持ち(=本音)が、表面上聞いている振りをして聞き流すという行動につながっていた。

根拠のない自信?驕り?・・・・。自分の未熟さでありそのことが自分の成長を妨げたのは事実。「素直な気持ちを持つこと」がいかに大切か・・・。

ただ、今の自分にとっては

目の前にいる女子学生に「あんたの言うことなんか聞いてもしゃあないわ」ではなく「この人が言うこと(だから)やってみようという気にさせることが大切。

現在の自分が当時の自分に語りかけた時、当時の自分は現在の自分の話を素直に聞けるのだろうか?

いくつになっても自分磨きも実感する今日この頃

 


頑張れ!小生意気な女子達!

2010-12-07 | インポート

 今年も自社主催の内定者研修で大切なクライアントで働くことを決めたたくさんの女子学生と出会った。「素直な子」「笑顔の素敵な子]「女性らしい気遣いのできる子」「頭はいいが小生意気な子」などなど。さまざまなタイプがいる。

 こんな仕事をしていながら、私は大勢の人の前で話をするのはあまり好きではない。心配性だし恥ずかしがりだし・・・。だからいまだに研修を担当する日はちょっと気持ちが落ち着かない。よって、たとえそのプログラムが何度も何度も繰り返し行って完全にこなれたものであったとしても、早めに起きて、90分ほどかけてゆっくりとイメージトレーニングをしないと落ち着いて受講者の前に立てない。

 それでも、講師を17年近く続けてこられたのはなぜか?

 それは、「仕事」だから。というのが一番。                                                                                

 仕事である以上、これは好き(な仕事だからやる)!これは嫌い(な仕事だからやらない)!!なんてあり得ない。請け負った仕事は「精一杯おこなって喜んでもらう」のは当たり前。

 でも、ただ「仕事だから」だけではない「何か」がある。その「何か」の大きな一つが、前述の女子学生達、厳密に言えば学生だけではない。学生を含む社会に出ようとしている、あるいは出たばかりの若い女性達全般。

 その中でも、特に「そこそこのレベルの大学を出て」「そこそこ積極的で」「ちょっと小生意気で鼻っ柱の強い」女性達・・・。彼女たちに伝えたいメッセージがあるから。それを伝えるために続けてきたように思う。

 そこには、20数年前のいけてない自分、いけてないことに気づいていない自分、いや気づこうともしない自分 がいる。

                                                           次回に続く・・・