3月11日が近づき、いろいろなところで、『あの日』と『いま』の東北が報道されています。
2年前のあの日、私は社用携帯に『これは訓練ではありません!!』という警告文の入った、一斉安否確認メールを受けて、初めて震災をしりました。
我が社はライフライン系なので、すぐに非常事態体制になりました。
『東北支社の機能を全国で分散するから中国支社でも受けて』、と本社の指示があってからは、業務がマルチで切り替わり、それからしばらくは怒涛の日々でした。
3週間後くらいに、東北のお客様と電話で話していたスタッフが、『忙しいところ、ごめんね。調べてもらってありがとうね。』と、気遣いの言葉をいただき『お客様こそ、大変なときに、お電話いただきありがとうございました。どうぞお体を労わってください』と言いながら、電話口で涙していた姿を覚えています。
先日、福島のコシヒカリをみんなで買おう、という斡旋があったので、私も10キロと5キロを計8,000円で購入しました。
普段、コシヒカリなんて食べないので、これが高いのか、安いのか、見当もつきませんが・・・・購入者がいてこその生産だから、流通を支え続けるためのひとつになれば、と思いました。
昨日、届いたお米を開封すると、お手紙が入っていました。それにはこう書いてありました。
『大震災以降、全国からお寄せいただいた、温かい励ましの言葉や働きかけ、そしてなにより、農産物を美味しくお召しあがりいただくことが、我々農家、農業関係者にとって、復興へ向けての『勇気の源』になっております。』
涙なしには、読めませんでした。
元気はもらうことは出来るけど、勇気は自分にしか出せない、ひとからはもらえないものだ、と思っています。
だけど、『勇気の源』は、おすそ分けできるんですね。
米ひつに移すとき、パラパラとこぼれたお米数粒を、ひと粒もムダにしてはいけない、という気持ちになって、拾い上げました。
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