禁酒法なら知っているけれど、チョコレート禁止法とは(笑)
イギリスの作家 アレックス・シアラーの『チョコレートアンダーグランド』という小説の中でのこと。
少年少女向けのファンタジー小説を読んでみました。
健全健康党という、国民の幸せは健康第一を掲げる政党が政権をとった某国。
健康に悪いという理由で、チョコレートをはじめ甘いものを禁止したばかりでなく、本、テレビ、ラジオ番組、新聞も、娯楽や笑えるものは禁止された世の中になった。
国民の大多数がバカげていると思っていた健康増進党が、なぜ政権をとることが出来たかというと・・・・「まさか当選するわきゃあるまい」と大多数の国民が甘く見て選挙の投票に行かなかったから。
イギリスでEU離脱を問うた国民投票の結果にも似ている。
チョコレートが食べられなくなって一番つらい思いをするのは子どもなので、主に子どもがレジスタンスになり、大人たちが彼らを助け、政権打倒を図る。
レジスタンス行動のひとつひとつが、子どもだましなんだけど、奮闘する姿を読んでいると、応援する気持ちが前のめりになります。
人の幸せは、自分自身で決めるもの。他人やましてや国家に決められるものではない、というものでしょうか。
映画化したらおもしろいんじゃないかしら?と思ったら・・・・すでにアニメ映画化されていました。
チョコレートがすごく好きというワケじゃないんだけど、読んでいる最中や、読後は、もうすごくチョコレート食べたくなります。それもかなり甘いの。