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PCR検査「陽性率」出せず 阻む2つの壁

2020年05月02日 13時45分30秒 | 医療のこと

PCR検査「陽性率」出せず 阻む2つの壁

毎日発表される新型コロナウイルスの感染者数。一方で、そもそもどのくらいの人が検査を受けているのかがあまり伝えられていないのはどうしてなのでしょうか?


■緊急事態宣言は「全国一律延長へ」

政府は5月6日に期限を迎える緊急事態宣言について、全国一律で延長する方向で調整をしています。安倍首相は国会でこう述べました。

「5月6日までの緊急事態宣言の期間について、その後どうすべきかということにつきましては、専門家の皆様に今、分析をしていただいているところでございます」

国会では明言しませんでしたが、政府は5月1日、専門家会議の意見を聞いた上で対策本部を開き、何らかの方向性を示すとみられます。政府関係者によると、1か月程度の延長となる見通しで、5月いっぱいまでとするか6月上旬までとするかなどが検討されているといいます。

また、外出自粛をどこまで求めるのか、学校再開はどうするかなどについてもぎりぎりまで検討し、5月4日にも正式決定する見通しです。

■PCR検査数 目標の半分にも満たず

緊急事態宣言を解除するか、延長するかを判断する上でカギとなるのが、感染者数。それを把握するために行われるのがPCR検査です。

政府は検査数について「1日2万件」を目指していますが、実際は、一番多くても9369件(4月17日)。目標の半分にも満たない状況です。

どうしてこうなっているのか。検査を受けたくてもなかなか受けられない背景があるからです。厚労省が公表したデータによると、相談センターに症状を訴えて相談した人のうち、実際にPCR検査を受けられたのは平均して9.6%。1割にも満たない状況です。

■陽性率出せない 阻むのは「2つの壁」

また、感染状況を知るのに必要な、何人検査してそのうち何人が陽性だったかという「陽性率」。それが伝えられていないのには2つの大きな壁があるからです。


1つめの壁は「集計の難しさ」。

例えば、東京都のHPには検査実施件数がありますが、毎日最新の数字が出ているわけではありません。4月30日のHP画面をみると「4/27の合計」との記述があり、検査実施件数は3日前の数字となっています。

さらに、医療機関が保険適用で行った検査は、4月30日時点で4月22日分までしか反映されていません。

検査結果がタイムリーに更新されない理由は、検査数の集計に時間かかるからです。PCR検査には公的な医療機関で行う検査と、民間の医療機関で行う検査があります。

どちらのケースでも、まずは各医療機関が検査結果を集計し、各地の保健所に報告。それを保健所がとりまとめて東京都に報告するシステムで、報告までに段階を踏んでいるので、どうしてもタイムラグが生じてしまうといいます。

2つ目の壁は「検査数の内訳」。

都が公表している「検査実施件数」には、新規の感染者を調べる検査に加え、一度感染した人が退院する前、陰性になっているか確認するために受けるものも含まれています。つまり、新たな陽性率を知るための分母にはなっていないということです。

この2つの検査結果を分けて公表できないかと聞いたところ、そこまで分類が追いついていないということでした。

各医療機関や保健所など現場の負担を増やさないため、まずは優先順位が高い「陽性者」の数を早く正確に集計することに力を注いでいて、分母となる「検査数」の集計は後回しになっているのが現状です。

一方で、例えば大阪府などのように民間も含めて検査実施数を毎日集計、公表している自治体もあります。東京都の場合は全国でダントツに検査数も感染者数も多いので、どうしても手が回らないのが実状だということです。

今後、緊急事態宣言の延長や解除を判断するためには、国民の間にどれくらい感染が広がっているのか、その実態を正確に把握することが何よりも重要なカギとなります。少しでも不安のある人は全員が検査を受けられるよう検査態勢を拡充して、その情報をいち早く公開することが一層求められています。
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ベジタリアンで

2020年05月02日 12時15分53秒 | 社会のことなど
野菜中心のヘルシーメニューでした☺
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なぜ安倍首相夫妻は国民の痛みが分からないのか

2020年05月02日 11時45分47秒 | 社会のことなど
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言は、期限である5月6日を延長して「第2クール」に突入することが濃厚となった。政府は補正予算成立を受けて緊急経済対策を実行に移すが、期限延長となれば「1回限りの給付」で耐えられるのか不安を抱く人々は多いだろう。

【写真】安倍よ、ただで済むと思うな…菅官房長官「最後の逆襲」が始まった

 「1カ月間は凌げるが、その先は無理」「お金をもう借りられない」といった声が漏れ、休業や営業時間短縮に踏み切った飲食店からは「売上減で家賃すら払えない」「もう倒産するしかない」などの悲鳴が響き渡る。

 だが、こうした人々の「痛み」に寄り添うようなメッセージは安倍晋三政権からは聞こえてこない。むしろ、「王様」「貴族」とも揶揄される首相周辺から飛び出すのは、国民感情を逆撫でする言動の数々だ。終息が見通せぬ中、ほとんど「丸腰」で第2クールに入ることを余儀なくされる国民の我慢は限界に近づいている。 「1人10万円」の趣旨に疑問の声も
 
 「僕のところには90万円くるんです。おかしいじゃないですか」

 元大阪府知事の橋下徹氏は4月26日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、政府の緊急経済対策に盛り込まれた「1人10万円の一律給付」の趣旨に疑問を投げかけた。安倍首相は当初、「減収世帯に30万円」を給付すると決めたが、公明党が「全国民に10万円」にこだわり、閣議決定後の補正予算案を組み替える異例のドタバタ劇を繰り広げた。

  橋下氏は「元々の目的は生活に困っている人にお金を届けるのが大原則」とした上で、「僕のように仕事をしている人が受け取らないで、本当に困っている人に2回目、3回目の給付をやりましょうっていうルールを定めるのが政治家の責任だ」と指摘した。

麻生太郎〔PHOTO〕Gettyimages        
 


まるで自分たちのお金のよう
 
 首相の「ちゃぶ台返し」で割を食ったのは、生活困窮世帯だ。受け取れるはずだった「30万円」は補正予算案の組み替えに伴い取りやめとなり、「1人10万円」に受取額は減った。加えて、「手をあげた方に10万円ということになる」と麻生太郎財務相が発言し、「受け取る人=卑しい」とのイメージもつきまとうことにつながった。

 財務省を担当する全国紙経済部記者は次のように解説する。

  「首相や麻生財務相らは2009年に実施した『定額給付金』の効果が思うようになく、今回はなるべくなら『給付金』を配りたくなかったというのが本音。しかし、元々は国民が納めた税金なわけで、まるで自分たちのお金と思っているかのように聞こえてしまう。そういう点が『王様』『貴族』のつもりか、と批判されているのではないか」

昭恵夫人に向けられる冷たい視線
 
 コロナ危機で各国のリーダーたちが指導力を発揮し、米国や英国、韓国などでは政権支持率が上昇する中、安倍内閣の支持率が低下しているのは「1世帯に布マスク2枚配布」「優雅にくつろぐ首相動画の投稿」などを例に挙げるまでもなく、国民目線に立てない言動が相次いでいることと無縁ではないだろう。

 新型コロナ関連の経営破綻が全国で約100件に上り、国民生活も厳しさを増す中で、冷たい視線は安倍首相の昭恵夫人にも向けられている。

 浮世離れしていると指摘される昭恵夫人への批判は「モリカケ問題」でも見られていたが、今回の行動は火に油を注いでいると全国紙政治部デスクは話す。

 「首相が外出自粛や在宅勤務などをお願いして国民は我慢を強いられている中で、昭恵夫人はいつもと変わらないような行動をしている。あまりにも『KY=空気を読めない』だ」

 コロナ危機まで国会で不透明な招待基準が追及されていた首相主催の公的行事「桜を見る会」には、昭恵夫人の出身校の関係者とみられる参加者が招かれていた疑惑が発覚。最近でも、3月に旅行に行ったことや芸能人との食事会を開催していたことが週刊誌などで批判されている。

  連日更新される感染者数や国民生活の困窮ぶり、閉塞感を強める飲食店の様子などが報道される中で、首相夫人の「自由奔放」さには芸能界も厳しい。元宮崎県知事の東国原英夫氏は、「『森友』なんかでもこの方が震源地だったわけじゃないですか。その辺の反省とかなんもない」(3月27日放送のフジテレビ系「バイキング」)と呆れ、お笑いコンビ「ハイヒール」のリンゴは「奥さんすらうまくドライビングできないのに、国民の心わかるわけないやんと思ってしまう」(4月18日の読売テレビ「あさパラ!」)と批判した。
     
〔PHOTO〕gettyimages        
 


第2次政権から顕著になった「暴走」
 
 そもそも首相夫人、つまり「ファーストレディー」は、ファッションや気品あふれる立ち居振る舞いなどに羨望の眼差しが向けられる存在だった。

 日本では伊藤博文首相以来、ファーストレディーが不在だったのは西園寺公望、岡田啓介、平沼騏一郎、小泉純一郎の4人のみで、中曾根康弘首相の蔦子夫人や福田康夫首相の貴代子夫人らは各国首脳の夫人を堂々ともてなし、円満な外交に寄与した「ファーストレディー」としての識見や力量を兼ね揃えていたことで知られる。

 森永製菓社長を務めた松崎昭雄氏を父に持つ昭恵夫人も2006年からの第1次安倍政権発足当初は「明るく、控えめな印象もある首相夫人にすぎなかった」(自民党閣僚経験者)との印象を持たされていた。

 ただ、その裏側ではもう1つの「顔」をのぞかせていたようだ。昭恵夫人の活動をサポートする首相公邸連絡調整官は第1次政権時に設置された(後に廃止)が、「当時から活発に外出し、夜遅く帰ることもあった」(当時、首相官邸担当だった民放テレビ記者)といい、居酒屋経営や安倍政権に批判的な人々との幅広い交遊も話題になった。第2次政権以降、その「暴走」ぶりは顕著で2013年9月の産経新聞のインタビューでは「首相夫人はこうあるべきだとか、そういうのにはめ込まれるのは嫌なので、外れていきたいですね」とも語っていた。

 世界に目を向ければ、クリントン米大統領の夫人でオバマ政権の国務長官を務めたヒラリー・クリントン氏や大統領にもなったファーストレディーもいる一方で、古くはフランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットのように軽率な言動やわがままを繰り返し、民意が離れることにつながった「ファーストレディー」もいる。今回のコロナ危機で国民の行動が制限される中、「ファーストレディーの型にはめ込まれない昭恵夫人」は人々の目にどのように映っていくのだろうか。

 その産経新聞は2018年3月、安倍首相に近いことで知られる田北真樹子記者の署名入り政治コラムで、昭恵夫人に苦言を呈したことがある。学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決算文書改ざん問題をめぐり、昭恵夫人への風当たりが強まっていた時のものだ。

 昭恵氏の不用意な言動は、政府・与党内だけでなく安倍首相を支持する層にも広げ、政権の足を引っ張りつつある。首相夫人に対して大変僭越ながら、ここは行動を自粛なさってはいかがだろうか。

  自由奔放、天真爛漫、純情……昭恵夫人に対する評価は受け手によって異なる部分があるのかもしれないが、3月14日を最後に更新されていない夫人のフェイスブックには「ちゃんと自粛してください」など批判的なコメントが多く寄せられている。2年前は産経新聞の「警告」を真に受けとめなかった昭恵夫人だが、コロナ危機下で安倍首相は「人と人との接触機会を極力8割削減する」ことを呼び掛け、国民は必死になって国難を乗り越えようとしている。自分だけのためではなく、国民のために今、最も「行動自粛」をすべきなのは首相夫人であることは間違いないだろう。



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金正恩氏、3週間ぶり姿現す 国営通信が報道

2020年05月02日 09時30分10秒 | 国際情勢のことなど
金正恩氏、3週間ぶり姿現す 国営通信が報道

AFP=時事】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は2日、同国の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が肥料工場の竣工式に出席したと報じた。金氏が公の場で活動した様子を国営メディアが報じたのは約3週間ぶり。金氏についてはその間、健康状態をめぐる臆測が飛び交っていた。

【写真特集】視察する北朝鮮の指導者、金正恩氏

 同通信は、金氏が1日の竣工式に出席し、テープカットを行ったと報道。全参加者から喝采を受けたと伝えた。金氏は工場の視察も行い、製造過程について説明を受けたという。

 金氏は「深い感情」をもって、祖父の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席と父の故金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が「現代的な肥料工場が建設されたことを知ったら非常に喜ぶだろう」と語ったとされる。

 竣工式には金氏の妹で最も親しい助言者でもある金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-Jong)氏ら幹部も出席した。北朝鮮の労働新聞(Rodong Sinmun)は、式典に出席した金正恩氏の写真を掲載した。

 金氏は4月11日の朝鮮労働党政治局会議を最後に公の場に姿を現していなかった。国営メディアは翌12日、金氏が空軍の戦闘機を視察したと報じていた。【翻訳編集】 AFPBB News
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