医療現場に消毒液や防護服がない。今日も新型コロナウイルスの感染者が発見されているし、死者も増えるばかり。まさに今、世の中は新型コロナウイルスで大変なことになっているわけですが、こんな時に安倍政権が一生懸命になっているもの。それが「検察庁法の改正」です。

簡単に言うと、検察幹部の定年を延長しようというものですが、安倍政権は既に法律に違反しながら、東京高検検事長の黒川弘務さんの定年を閣議決定して延長しています。みんなに「法律違反やないか!」と指摘されても、安倍政権は今日の今日まで「べつに違反していませんが?」という態度だったのですが、みんなが新型コロナウイルスで大変なことになっている中、しれっと検察庁法を変えてしまおうと画策しており、これには野党が猛反発。著名字を含めた多くの人が次々と「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけて反対したこともあり、かなりマニアックな法案なのに、国民の関心が一気に広がりました。 みんなが安倍政権の無能さに気づいてしまった
新型コロナウイルスの騒動は、人々にいろいろな価値観の変化をもたらすことになりました。例えば、これまでの商談と言えば、パリッとしたスーツを着て、わざわざ営業先に出向き、商品をプレゼンして、その時に結論が出なければ、お互いに上司を連れてもう一回商談をする、みたいなことが日常的に行われていました。それには当然、多くの時間と交通費がかかっていたわけですが、オンライン会議にすれば、多くの時間と交通費を節約できる。しかも、商品によっては意外とスムーズに話が進むことに気づいてしまいました。これからはオンライン会議が主流になって、本当に大事な商談だけがリアルに行われることになって、大幅に時間と交通費が節約されることになるでしょう。これも一つの価値観の変化です。
あるいは、それまで順調に経営していたはずの飲食店に、さっぱり客が来なくなってしまった時、それでも来てくれる客の「店に対する愛情」を深く感じることもあったかもしれません。世の中では今、気づかなくていいことに気づいてしまったり、気が付かなければならなかったことに気づいたり、いろいろな発見が起こっているのです。
そんな中、後手に回り続ける新型コロナウイルス対策やアベノマスクなどの対応をめぐって、けっこう多くの人がうっかり気づいてしまったのが「安倍政権が無能であること」。
それまではなんとなく「安倍さんは頑張っている」と思ってきた人たちもいたと思いますが、この期に及んでショボい布マスク2枚さえ届かず、給付金をもらうための手続きに関連した問い合わせで、役所に4時間待ちの行列ができて密になっている状況を見せつけられたら、さすがに「安倍さんって、どうなの?」と気づいてしまう人はたくさんいるはずなのです。
しかも、いまだ医療現場には余裕がなく、さまざまな物資が不足しているというのに、今、安倍政権が一生懸命取り組んでいるのは、こうした新型コロナウイルス対策ではなく、検察庁の幹部の定年を延長すること。その理由は、安倍ちゃんや安倍ちゃんの友達が逮捕されないように忖度してくれる、お気に入りの東京地検検事長の黒川弘務さんの定年を延長し、出世させてあげるため。
かつての「ロッキード事件」を見てもらえばわかるように、たとえ総理大臣であっても、悪いことをしていれば逮捕するというのが検察の役目です。そうじゃなければ世の中がおかしくなってしまうわけで、内閣が人事を握ることで、内閣に逮捕されるレベルで悪いことをしている人がいても逮捕されない仕組みができてしまいます。
既に安倍政権は、森友学園問題にしろ、桜を見る会の問題にしろ、次々と逮捕されるレベルの問題が起こっていても、誰も逮捕されていません。現金授受や口利きの事実はあったと検察は認めたのに、不可解な理由で不起訴になった甘利明さんもノコノコと政治家を続けています。そう、この逮捕されない環境をもっと強化しようというのが、今回、安倍政権が新型コロナウイルス対策を差し置いてやろうとしていることなのです。これを知れば、多くの人が「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグの意味を理解できるでしょうし、著名人が次々と危機感を持って発信した理由もわかることでしょう。
そんなわけで、今さらになって安倍晋三総理がヤバい人間であること、巨額の税金を投入して始めた「アベノマスク」がいまだに届かないレベルで無能であることを知ってしまう人が続出。この状況でも安倍政権を擁護している人たちはフォロワー0、フォロワー2みたいな奴ばっかり。うっかりいろんなことに気づいてしまった結果、今さらネトウヨが何を言っても、安倍政権の能力に疑問を持つ人がたくさん生まれてしまったのではないかと考えています。
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