眞子さまPTSD公表が誘発した3つの危機、宮内庁「亡国の危機管理」とは
● 宮内庁の発表は「火に油を注いだ」どころではない理由
10月1日、宮内庁は、秋篠宮家の長女、眞子さまが「複雑性PTSD」(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断される状況だということを公表した。
小室圭さんと今月26日に結婚することを明かし、「なぜこのタイミングに結婚するのか」という説明の中で、心の病について言及されたのである。
小室家の金銭トラブル問題もあって、結婚の時期はこれまで慎重に検討されてきた。しかし、眞子さまが、ご自身や家族らに向けられる誹謗中傷にもはや耐えられないというところまで追いつめられ、「本人の好きなようにやらせてあげる」ということが最善の治療ということで、今回の結婚が決定したという。
しかし、このPTSD公表は批判も受けている。
『眞子さまの複雑性PTSD公表、狙いが『批判封殺」なら逆効果に(JBプレス)』では、体のいい言論封殺ではないかと言っているし、『宮内庁の策は、火に油を注いでしまった」眞子さまの結婚と「複雑性PTSD」公表の全内幕(アエラdot.)』でも反発する意見を紹介している。
確かに、結婚のタイミングについては、小室さんの就職が決まったからなど、いくらでも説明できたはずで、病を持ち出す理由はない。宮内庁は「明かす必要のない事実をわざわざ言って事態を悪化させる」という危機管理のミスを犯した、という指摘も多いのだ。
ただ、今回の宮内庁がやったことは「火に油」や「逆効果」程度で片付けられるような失態ではない。
おめでたい話にみそを付けただけではなく、アメリカで新生活を送る「小室眞子さん」という一般女性の幸せと穏やかな日常を危険に晒してしまった。そして何よりも、皇室の信用を大きく失墜させるなど、日本を危機に晒した。 これは「亡国の危機管理」といってもいいほど罪深いものなのだ。
● PTSD公表が誘発した3つの危機
「ずいぶん厳しいじゃないか」と驚く方もいるだろうが、筆者の説明を聞けばそれが大げさではないことがわかっていただけるはずだ。実は眞子さまのPTSD公表は、次の3つの「危機」を新たに誘発したのだ。
(1)世界中のメディア・諜報機関に眞子さまを「協力者」に仕立てる方法を教えた
(2)来月から一般人として生活する女性の「病歴」を世界に公表した
(3)「皇族もメンタルヘルスに問題を抱えたら自由を得られる」という前例を世に示した
まず、(1)について説明しよう。
『眞子さま、小室圭さんと「年内結婚」で日本人が覚悟すべき3つのリスク』で詳しく解説したが、これからアメリカで暮らす眞子さまは、さまざまな国の諜報機関から標的にされる可能性が高い。
海外ではロイヤルファミリー、特に王室から離脱した人は国家間の諜報戦に巻き込まれるケースが多い。その国の「弱み」を握るために、表に出ない国の体制や王室メンバーの情報を吸い上げるための「協力者」とされるのが一般的なのだ。
例えば、チャールズ皇太子と離婚したダイアナ妃や、クアラルンプール国際空港で暗殺された金正男氏の周囲に、米NSA(アメリカ国家安全保障局)やCIA(中央情報局)が暗躍していたと言われる。
● 元ロイヤルファミリーが機密情報を漏らしてしまう理由
ではなぜ元ロイヤルファミリーが、自国の秘密を漏らすようなことをしてしまうのかというと、ほとんどのケースでご本人たちには悪気はない。スキャンダルを握って脅迫されるというようなケースもなくはないが、多くの元ロイヤルファミリーは諜報機関の人間を心から信頼して、自ら進んで機密情報を流すのだ。
「そんなことができるのか」と思うかもしれないが、これは諜報機関のみならず、メディアでもよく使う極めてポピュラーな情報入手テクニックである。
例えば、英大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」が、英国王室関係者を盗聴するという事件が起きた。では、なぜそんな重要人物の電話番号が入手できたのかというと、同紙の記者が裁判で明かしたことによれば、故ダイアナ元妃が王族やスタッフの部外秘の電話番号が載っている通称「グリーンブック」という機密情報を流していたからだ。報道によると、被告は法廷でこう証言したという。
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