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【タイタンの悲劇】米潜水艇事故の背景に深海ツアービジネスの過熱 求められる世界基準のルール作り

2023年07月05日 21時03分32秒 | 天候のこと

【タイタンの悲劇】米潜水艇事故の背景に深海ツアービジネスの過熱 求められる世界基準のルール作り(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース 


水圧によって潜水艇は一瞬で潰され、この際に起きる「断熱圧縮」と呼ばれる働きで船内は6000~8000℃近くまで上昇したとの見方もある。乗組員は自身の死に気付いてすらいなかったのかもしれない。

【タイタンの悲劇】米潜水艇事故の背景に深海ツアービジネスの過熱 求められる世界基準のルール作り
6/30(金) 16:15配信
9コメント9件

潜水艇「タイタン」の事故は防げなかったのか(AbacaPress/時事)

 暗闇に閉ざされた深海3800mで何があったのか──潜水艇「タイタン」の事故はいまだ不明な点が多い。専門家に取材すると、“その時”船体と乗組員を襲った光景は、想像を絶するものだったようだ。 



 大西洋に沈むタイタニック号の見学ツアー中に潜水艇「タイタン」が消息を絶った事故で、米沿岸警備隊は6月25日、船体と乗組員の捜索を終了すると発表した。

  乗船していた5人は全員死亡と発表され、遺体の回収も断念。最悪の結果となった。  

米軍の探知システムには、潜水を開始した6月18日時点でタイタンの「破裂音」が捉えられていたという。船体の破片が発見されたのは深海3800mの海底で、タイタニック号の船首から約490m離れた場所だった。

  潜水艇に何が起きたのか。長岡技術科学大学教授で水難学会理事の斎藤秀俊氏はこう語る。

 「原因は推測するしかないですが、深海の水圧によって引き起こされた事故だと考えられます。観測窓の継ぎ目のネジが外れる、もしくは隙間が生じるといったトラブルがあり、緊急浮上しようとして水圧に急激な変化が起きたのか、最初から船体に小さな亀裂が入っていたのか。いずれにせよ水圧で船体が壊滅したのでしょう。

 爆発的な力で圧縮され、破壊されたことから“爆縮”と報じたメディアもありますが、圧力による破壊なので“圧壊”という言葉が適切です」 

 水圧は10m深くなるごとに1気圧ずつ高くなるため、水深3800mでは約380気圧。1cm四方に380キロの重さがかかるというから想像を絶する圧力だ。 「圧壊する前段階では、船体はピキピキと悲鳴を上げていたことでしょう。専門家はこれを“金属の叫び声”と呼びます」(斎藤氏)  


水圧によって潜水艇は一瞬で潰され、この際に起きる「断熱圧縮」と呼ばれる働きで船内は6000~8000℃近くまで上昇したとの見方もある。乗組員は自身の死に気付いてすらいなかったのかもしれない。

  この悲惨な海難事故に被害者の友人は「彼らが苦しまなかったのであれば、せめてもの救いだ」とメディアにコメントを残した。

「壊滅的な問題につながる」と警告も

 以前、タイタニック号見学ツアーに参加した女性の体験記を6月23日付の毎日新聞が掲載していた。 

〈海面から差し込む光は、水深100メートルを過ぎたあたりから届かなくなり、周囲は暗闇に包まれた。

(中略)操縦士と整備士に命を託していました。生きるか死ぬか。鋭い緊張感があり、1秒を長く感じた〉  

前出の斎藤氏がいう。

 「沈没船を救った実績のある日本の『潜水艦救難艦』でも救出できるのはせいぜい水深数百メートルまで。それ以上の深さに沈んでしまったら、手の打ちようがない」 

 深海への潜水艇ツアーでは、乗組員は「死のリスクを承知で参加する」という誓約書に事前にサインするのが通例だという。今回の事故でも、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどはタイタンの運営会社が乗船客に対して、

「死亡しても責任は負わない」という免責の書類に署名させていたと報じた。 

 だとしても、運営会社の過失は問われるべきだ。タイタンの危険性については、2018年に海洋専門家が「壊滅的な問題につながる」と警告していたことが報じられている。潜水艇による深海調査に詳しい名古屋大学の道林克禎教授も構造上の問題を指摘する。 

「タイタンの『耐圧殻』は胴長の円筒型で、圧力に耐えられる作りとは考えにくい。潜水艇の耐圧殻は通常10cmほどの厚みがあるチタン合金製で、形状は球体。球体は水圧が均等にかかり一番圧力に耐えられるからです。世界の深海調査研究の中核を担う日本の有人潜水調査船『しんかい6500』の耐圧殻は内径2mほどの球体で3人乗り。タイタンは5人乗れるようにするために前述のような形にしたのかもしれないが、乗組員の安全面が担保されていたのかは甚だ疑問です」 

 耐圧殻に使用されていた素材も、チタン合金ではなく炭素繊維だったと報じられている。 

「実際の原因やきっかけは不明だが、ひと言でいえば“不適合品”ということになる」(道林氏)


 タイタニック号観光のみならず、近年、深海ツアービジネスが過熱している。2020年にはアメリカ企業が、世界で最も深いマリアナ海溝への潜水艇ツアーを宣伝した。道林氏が続ける。 

「日本では厳しい安全比率が求められていて、実際に潜る深さの約1.5倍までは間違いなく耐えられるというテスト結果が出なければ潜水船として認められない。諸外国は1.25倍程度だが、タイタンはそのテストも怠っていたのではないか。世界基準の厳格なルール作りが必要です」  

タイタンの悲劇を繰り返してはならない。 ※週刊ポスト2023年7月14日号



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オアモミジ、梅雨の合間に

2023年07月05日 20時03分35秒 | 日々の出来事
真夏の日差ですが



7/2/2023
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梅雨に咲くオレンジの花ですね❗

2023年07月05日 18時03分29秒 | 日々の出来事
ヤブカンゾウ、藪萱草の花です。
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コロナ第9波にまつわる「4つの勘違い」を冷静に解消しておきたい!

2023年07月05日 10時03分55秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス

コロナ第9波にまつわる「4つの勘違い」を超冷静に解消しておきたい!(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース 





コロナ第9波にまつわる「4つの勘違い」を超冷静に解消しておきたい!
7/4(火) 6:10配信
97コメント97件

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏は6月26日に「第9波が始まった可能性がある」と発言した

3年以上、われわれの生活を縛ってきた新型コロナ。今年5月8日に5類に移行したあたりからは日常の風景がなんとなく戻りつつあったが、ここに第9波が来るってぇ!? ......ホント? 第8波の集団免疫は? 重症化はしないんでしょ? 意識に幅がある今、知っておきたいこと全部。


■勘違い①コロナ禍は終わった。第9波はもう来ない 新型コロナが季節性インフルエンザなどと同じ感染症法上の5類に移行してから1ヵ月余り。夏本番を直前に控えて「コロナ第9波」の足音が聞こえ始めている。 

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「全数把握が行なわれていた第8波のときのように『今日の新規感染者数が○万人』という形で連日、メディアが報じるわけでもないので、一般の人たちが感染状況を実感しにくいと思いますが、残念ながら、この夏、日本がコロナ第9波に直面するのは避けられません。一部ではすでに始まっています」

 そう語るのは、東北大学大学院教授で東京都新型コロナ対策アドバイザリーボードのメンバーを務める小坂健氏だ。

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 ■勘違い②第8波の大流行で集団免疫ができた しかし、第9波が来ているとはいっても、そもそも日本が5類移行でいわゆる"ウィズコロナ"の道を選んだのは、ワクチン接種や実際にコロナ感染を経験した人が増えたことで、日本社会に「集団免疫」ができて、コロナ禍を乗り越えたからではなかったの?

 「一度感染したり、ワクチン接種を受けたりすると、ほぼ一生にわたって免疫が続く『はしか』や『おたふく風邪』などと異なり、新型コロナに対する集団免疫は期待できないということが相変わらず理解されていません」 そう嘆くのは、免疫学者で大阪大学名誉教授の宮坂昌之氏だ。 

「コロナ禍が始まった当初は、『新型コロナは、社会の中にある程度感染が広がれば集団免疫が形成されて、パンデミックはすぐに終わる』と信じていた専門家も多く、イギリスやスウェーデンなど、いくつかの国はそれを信じて、感染対策を十分に行ないませんでした。結果、多くの死者が出た。 

もちろん、実際に感染することで一時的な免疫は獲得されますが、時間の経過とともにかなりの速度で失われていくということがすでにわかっています。

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■勘違い③コロナは怖くない。かかっても大丈夫 何度、コロナの感染拡大を経験しても集団免疫が期待できないとすると、この先もこうした"波"を繰り返すということになる。 

しかし、コロナが5類になったということは、感染症としてインフルエンザと同じ扱いになったということのはず。学級閉鎖や学校閉鎖なんて、インフルエンザの流行でも普通に起きているし、インフルエンザで高齢者や基礎疾患のある人が亡くなることも珍しくない。 

従来のオミクロン対応のワクチンを打っていても、XBB系統の変異株による感染を防ぐことが難しいならば、重症化リスクの低い人は、いっそさっさと感染してハイブリッド免疫を獲得しちゃったほうがいいのでは? 

「残念ながら、必ずともそうとは言い切れません」と語るのは前出の小坂氏だ。 

「日本でのワクチン接種の広がりや、実際に感染を経験した人が増えた今、ほとんどの人たちにとってコロナは、かかってもインフルエンザ並みの病気になったのは事実で、コロナ肺炎などの重症化を引き起こすケースはかなり少なくなっています。

 ただし、コロナとしては軽症や中等症の扱いでも、実際に感染した人の話を聞くと『症状としては重いインフルに近くて、かなりしんどかった』という声も多い。もちろん症状には個人差がありますが、重症化しないならかかっちゃったほうがいいとは、さすがに言えません」

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 ■勘違い④まあ、ワクチンを打てば収まるんでしょ? 第8波の後に感染を収束させたハイブリッド免疫の感染防御効果はほぼ期限切れになり、過去最強の感染力を持った変異株のオミクロンXBB系が急速に拡大中。

 一方で、コロナの5類移行で普通の日常に戻ろうとしている日本では、これまでのような感染対策は行なわれず、保健所による感染者の入院調整も行なわれず、マスク着用も含めた感染対策のほとんどが、基本的に個人の判断へと委ねられることになる。

 インフル並みといっても、実際にかかればけっこうキツそうだし、約10人にひとりの割合で後遺症の心配もあるなら、正直感染したくないが、どうしたらいいのだろう? 

「個人でやれることは、基本的にこれまでの感染対策と同じで、エアロゾル感染を防ぐための換気と、必要に応じてマスク、それから、ちょっと体調が良くないと思ったら迷わずに仕事や学校を休む、帰省の時期をずらす......といったことでいいと思います」(小坂氏、以下同)

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最後に、今年の夏に重要なことは? 

「第8波までとは違って感染対策は個人の判断なので、感染拡大してもブレーキが利かない状況なワケです。『マスクは外してもいい』『いや、つけるべき』といった単純な二項対立ではなく、もう少し柔軟に、例えば重症化リスクの高い高齢者などの前ではマスクをするといった心配りをする人が増えてほしい。ひとりひとりの思いやりが鍵だと思います」




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東京ビッグサイト、出張です

2023年07月05日 09時55分29秒 | 日々の出来事




Interfere Japan 2023. 国内最大級の製薬さんの展示会ですね⭐
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