土佐の民家風ログハウス、アイビーログ工房 

http://ivy-log.com/住みたい!!高知が元気になる家。アイビーログ工房の木の家には物語が生まれます。

究極の家。

2009年05月13日 17時49分54秒 | Weblog
S邸の階段下の収納倉庫。一段上がった部分は丁度一人、横になるとぴったりのスペース。杉の壁板張りは、甲斐君の担当。昼食後、見当たらなくなったと思ったら、こっそり熟睡中でした。記念写真を一枚撮ったら、目が覚めて一言。「狭さが丁度で、落ち着きますね。上等の子供部屋になりますよ。」との事。仕上げ素材は自然の物だけなので、狭くて新築でも、変な臭いもしないので、落ち着くのでしょう。子供部屋はこのくらいで十分と思います。でも、あれもこれもとするうちに、大きくなって行くのです。旅をするとき、持って行く物を、厳選して行くのに似ています。達人は、最低限の物を持っていき、身軽に旅をするのです。凡人はあれも、これもと、持って行き、結局荷物の運搬に疲れて、楽しめない事に似ています。有名な建築家が、晩年、本当に小さな小屋を立て、住んでいる事が多いのは、結局茶室とかと同じで、究極の家は本当は、質素なものなのかも知れません。しかし、その境地に達するには、贅沢な家も建て、経験しないと、分からない物かも知れません。三回家を建てなければ、満足な家に、ならない。とは結局こういう事なのでしょう。