気になる住宅見学会が、近頃良く開催されている。アンテナ広場で好印象を持った、高知の工務店の建てた住宅を見に行った。はいって見ると、何と壁はベニヤにペンキを塗った物と、クロスの家。床だけが無垢の木だったが、一階は輸入物。展示場へ行くと、変なにおいが、4スターのベニヤから出るガスだろうか、余り長居したくない気になる。建具はフラッシュの軽い物。重量がなく、狂いも少ない。ベニヤも、木だと言う事だろうか、知識のない方には、木の家と言う事になり、骨組みは地場産材を使っているから、県の補助も受けられるのだろうが、何か矛盾を感じた。期待していただけに、ペテンにあったような気がして残念だ。こんな事だとハウスメーカーにやられてしまうんじゃないかと思う。値段を聞くと、アイビーログ工房の建てる家と変わらない。商売がうまいな~と感心した。そのあと土佐派の設計士の西森啓史さんの見学会にも行った。さすがに部屋に入っても変な匂いもせず、快適で木の匂いもして落ち着く。地元の素材を使い、地元の職人で作る家、アイビーログの考え方とダブル。設計が入らない分、洗練度はさすがにかなわないが、民家に設計は必要だろうか?なんて考えるが、予算があるのであれば、より良い物を作りたいと思うのであれば、OKだ。然し土佐派に負けていない事もある。当たり前だが、自然の形のまま組んでいるので木の存在感。使用している木材の量。職人の手間。リーズナブルな値段。軒の出。手摺、階段の遊び等・・・。しかし良い物を見た後は気持ちも良い。安芸の左官、現代の名工松本さんの塗った壁。、下地に砂と、土佐漆喰と土を少し混ぜる話を聞く。まだ若いので話が合った。仕事に対しての情熱、若い人を育てないといけない等、話が尽きない。アイビーログの壁も施主の要望があれば、彼にお願いする事も出来る。現代の名工に塗って貰った壁。少し良いよね。山本長水さんも来ていたので、西森さんと話をした。きちっと木の事を話す事が大切。木は動く、本当の事を話し、それ以上に木の良さを伝えて行く事が大切な事だと言う話になり、後10年後には職人がいなくなる、今のうちに育てなければ間に合わないという話にやはりなった。失ってから後悔しても何にもならない。でも真面目だけでは家は売れないなー。仕事が無くては人も育てられない。アイビーログ工房も、土佐派も。誰か良いキャッチコピーでも考えてくれない。
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写真は農業高校での授業風景。若い人が目指したい職業にしたい。
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写真は農業高校での授業風景。若い人が目指したい職業にしたい。