一日中、震災関連のニュースを見ていると、だんだんと落ち込んでくる。自分で何をやっても、ちっぽけな事にしか感じられなくなってしまいがちだ。でも人は、前に進まなくては生きていけない。自分に出来る事は何か?私はログビルダーだから、家を作る事が出来る。未来に希望が持てる、家を作って行く事が力になると、信じて仕事をして行く。津波の威力に無力感を持つより、津波が来るなら、来ても大丈夫な生活スタイルを提案して行こう。日本の家屋は、昔から地震に対して、柳の木のように揺れても倒れない構造だったように、津波が来ても、家族を守れる柔軟な生活スタイルを提案して行こう。その生活スタイルは、今よりもっと豊かな楽しい物になる。そういう物にして行く。住む土地の特性を生かせる物にすれば良い。震災の影響で、断熱材や建材の供給が出来なく成ってきている。資材を入れて来る業者の方が言っていたが、高知で、新たに新築を建てれるのは、アイビーさんと、土佐派の家しかないですよ。と言われた。地元の素材だけで作れる家は、震災にも強く、修理改修も簡単に出来、安全で長持ちする事は、今まで言って来たが、反応は今一つ。人に言わせると、馬鹿正直過ぎるからじゃないの。見せかけの安さや、CMの情報が氾濫する現代。本当に自分に良いのは何か。知識を持ち、自分の価値観を持つ事が、唯一の情報に惑わされない方法だと感じている。写真は須崎の近くの海。透明で美しいが、津波もある命の海。うまく付き合う方法を考えて行くには、昔の知恵も必要だ。