中土佐町大野見のログシェルターも、大体形になって来ました。板張りの外観。このままでも良いかと思う程しっとりと感じます。一階と二階の間にセトリングスペースが無ければ、唯の民家。今回はそのセトリングスペースを利用して水切りを兼ねた、小ひさし、を作ります。丸太は川方向だけ見せ後は焼杉を張り、黒いスタイリッシュな家になる予定です。断熱材を買わないが今回のもう一つのテーマ。
土地の素材だけを使って建てる。これを、これからの日本の家の形にしたいと思いますが、それにはやはり多くの人に見て体感して貰うのが一番だと考えています。地震や災害に強く、快適に暮らせ、尚且、地方で循環出来る仕事を作れる家。この循環スタイルを確立すれば、地方も今程疲弊せずに、豊かに暮らせます。新しい素材は良い面もありますが、見えない所が多く、時間をかけ体感しないと安心出来ません。今身近にある素材だけ使い、現代の知恵を駆使して快適に暮らせる家を作って行く事が、これからの最先端の家の方向ではないかと考えています。ログハウス建築の先生、アランマッキーが言っています。コンビニエンスを求め過ぎると、インパクトが起こる。便利さだけが全てではありません。きっと今起こっている世界の争いや公害は、あまりに便利さを求め過ぎた代償なのだと思います。バランスが一番大切なのだと実感しています。