けなげにお座りをしておりますが、我が家のカヌー犬、一週間程前から、まともに食事をしておりません。
さすがにアバラ骨が浮き出るくらいやせ細って、力がありません。病院に連れて行って見ると、腫瘍があちこちにできていると言う診断。延命治療はしない事に決めました。人間の年齢にすると、80歳前後だそうで、長生きしてくれたものだとは思いますが、やはり寂しい物だと感じます。不思議な縁で我が家に来てくれ、幼い子供に責任感を教えてくれ、子供が成人するまで生きてくれ、ありがとうの一言。しかし切ないのは、泣き言一つ言わず、自分の運命を納得したような感じでいる事。私も、こんなにたんたんと死を受け入れられるかと考えてみるが、自信はない。出来るなら、仕事や、好きな事をしている時にあっさり逝けたらとも思うがそうは問屋が卸さないだろう。しかし侍のように、文句も言わず、力無く寝そべる彼を見るにつけ、こうあれればいいかもと、感じる。生命には必ず終わりが来る、出来るならば、安らかに。