izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

豪華絢爛、ミステリアスでスリリング、ユーモアに満ちた、これぞ映画の素晴らしさ!ウェス・アンダーソン監

2014-08-14 14:59:46 | 日記・エッセイ・コラム
太極拳の組織では、日々いろいろなところから思いもよらないタマが飛んでくる。。。
一つ解決してやれやれ。。と思ったら、またしても押し寄せる難題!


アタマが痛く(神経性の腹痛まで!)めげそうになったら、即!映画が一番!
横浜黄金町の「シネマ・ジャック&ベティ」で上映中の「グランド・ブタペスト・ホテル」に駆けつけた。


レイフ・ファインズ扮する伝説のコンシエルジュ”グスタヴ"とベルボーイ"ゼロ”(トニー・レヴォリ)、彼を取り巻くホテルのお客達、世界中のコンシエルジュ仲間の秘密結社(!ビル・マーレイ)、刑務所仲間(ハーヴェイ・カイテルが!)、ストーリーテラーである大作家(ジュード・ロウだ!)。。。。
大富豪の伯爵夫人が、グスタヴに貴重な絵画を遺産として残したことから始まる騒動。。。。殺人犯に仕立てられたグスタヴ。。。グスタヴと共にヨーロッパ中を逃避行し、やがて現在の「グランド・ブタペスト・ホテル」のオーナー(?)として歴史を語るムスターファ(F・マーレイ・エイブラハム=かつてのベルボーイ"ゼロ”)。。。グスタヴを亡き者にしようとする冷酷な伯爵夫人の息子ドミトリ(エイドリアン・ブロディ)。。。


一癖も二癖もある登場人物達が、1930年代から60年代、そして現代までの、戦争と独立の歴史を辿りながら,美しい山々に囲まれたヨーロッパの由緒あるホテルを舞台に繰り広げる、懐かしさと愛しさに満ちた映画だ。


冒頭に白とピンクのスイートなデコレーションケーキのように登場する「グランド・ブタペスト・ホテル」は、映画全体を象徴する”可愛らしさ”。
過去にはヨーロッパ中の貴族が煌びやかな社交を繰り広げたホテルも、今は、すっかり人気もなく、そこここに栄光の名残りを見せながらひそかに佇み、一人で訪れる客達は皆、それぞれに過去に寄り添いながら静かに逗留している。。。
ミステリアスでスリリング、ユーモアに満ちた、ワクワク感いっぱいの映画でありました。


豪華な衣装と古くて重厚な建物が醸し出す豪華で慈しみ溢れる映像に、英国・ドイツ合作ならではの奥行きと歴史、文化の豊かさを感じる。
イギリスやドイツのドラマ、映画は、深くて静かな味わいがあるんだな~。。。


どっぷりと映画の世界に浸って、少しばかり気が晴れて、「さあ!明日はお墓参りに行こう!」と思ったお盆の入りでした。

Photo

Grand_bud_apest_hotel_01


コメント
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