昨日日曜日は、一日中大雨だった。
外に出る予定もなく、午後からは先月以来2ヶ月ぶりになる陸 瑤先生のオンラインレッスンで八段錦のお勉強。去年のコロナ感染拡大に伴ってスタートしたYOU TUBE配信とオンラインレッスン。一年前の3月28日に第一回目が始まって、ライブ配信は昨日で76回目であった!!(どんどんエンジンがかかってきてる!!)
今年に入ってからは、導引養生十二法も始まり(これも面白いヨ!)、八段錦・導引養生十二法・呉式太極拳または陳式太極拳の3種類をライブ配信している。オンラインレッスンでは短時間で内容もみっちり凝縮!一回のレッスンでは順番でなくて細かい身法を繰り返しやっているので、それはそれは勉強になりマッス。
昨日は八段錦の8つの動作の内、最初の「両手托天理三焦」と2番目の「左右開弓似射雕」の復習、それに次の「調理脾胃須単挙」の動作の説明と練習。
八段錦は動作を見ると簡単そうに見えるのだが、これは健身気功であるからして正しい方向と正確な動きが要求される。そうでないと経絡に効かない(それぞれの動作は、それぞれ気血の調和、心肺を整える、消化器系を整える、という目的と効果がある)。
手を左右に開いたり上下に分けたりするなんということもない(ように見える)動作も、肩が上がったり、腕全体を動かしたり、肘が突っ張ったり。。。肘は伸ばし切る直前まで伸ばす(ン?)。。。陸先生は大笑いしながら大声でチェックポイントを指摘。
太極拳は各人の練習年数や身体に合わせて(動きに)幅がある。練習を始めてから段階ごとに身体の中の変化によって外形も変化する(その昔、陳正雷老師の指導を受けに訪中していた頃、練習して日本に帰り、少しは出来るようになったかな〜?と思って次に行くと、正雷老師はまた更に進化している!!と毎回思ったのだが、本当に、太極拳を学ぶ途は遥かに遠い。長くて平らな階段を延々歩き続けるようなものである)。それに比べると、八段錦は健身気功なので、正確な動作が要求される。”その人なりの”はない。手の動きの通り道は決まっているのだ。そこが簡単そうに見えて難しい!ところ。
八段錦は古くから続く中国伝統の健身気功であるが、古いままでなく動きは科学的な裏付けのもとに合理的に整理されている。古い動画を見てもそのまま参考にはならない、ということもある。正しいものは何か、を見極める目を持たないと進化も、深化も、どちらもないことになる。
八段錦の説明をしながら、太極拳との共通点や違いを指摘してくれるのもとても参考になる。昨日のレッスンで、”一つの動作だけを繰り返しよく練習すればいい”と語っていたが、これには我が意を得たり!の思い。陸先生は「小学校1年生と6年生にいうことは違う!」と言う通り、太極拳ではそれぞれの段階によってやることは違ってくる。それを「また変わったッ!?」という仲間もいたが、正しくは、”変わった”のではなく”進化する”のだ。
最近、ワタシは教室では基本功で雲手を集中的に練習しているのだが、これはかなり以前に陳正雷老師が書いてくれた「拳研太極晨雲手、気养浩然夜読書」(=昼は雲手、夜読書、といった意味ね)という言葉を読み返して、雲手の練習を続けることで何か気が付くことがあるのかもしれない。。、と思ってのこと。今回の陸先生のライブレッスンで同じことを云われたようで、脳内電気がパッとついたような気分でありました。