東京に緊急事態宣言、横浜にはまん延防止等重点措置が期間延長されている中ではあるが、昨日は陸 瑤先生の形意拳講習会を受講するために八王子まで。
金曜日から無観客でオリンピックが始まったが、なんだか普通の人たちの生活とオリンピックが別々の次元の出来事のよう。4連休の最後の日、新幹線に乗って出かける(帰る?)人たちで横浜線は新横浜駅まで混雑。バスケットボールの試合でもあるのか、ボールを持った少年たちのグループも乗っているし、家族連れで旅行でしたか(?)と思われる人たちも大勢。(帰りに根岸線に乗って外を見ると、横浜スタジアム周辺には柵が張り巡らされている。試合が終わったのだろうか(ソフトボールと野球の会場なのだ)、選手達を乗せるバスが2〜3台止まっていた。プロ野球の試合があるときは駅もJRも観客でいっぱいなのに、車内も駅もガランと空いていた。。。あ〜あ、なんだろうな〜である)。
昨日の講習会で、陸先生は何度も繰り返し「緩めないッ!!」「ファンソンなしッ!!」と叫んでいた(昨日の参加者はほとんど女性だったしね)😅
形意拳は太極拳と身体の使い方が違う。太極拳でしきりに「力を入れるな」とか「ファンソンして」とか言われ続けてきているから、身体の芯がしっかり定まらない人が多いのだ。でもそれは誤解。太極拳でも力は必要。身体の芯を真っ直ぐ整えて(足の裏とアタマを繋げる、とワタシは理解している)グラグラしない。柔らかさの中に強さがあるのが太極拳。それに対して、形意拳は足から腰から、手を貫いて真っ直ぐに出ていく強さが特徴かな。。。(脇を締める、膝を開かない、足は一線上におく、などは太極拳と大きく違う点)。
練習は、基本の站桩(タントウ)から始まって(最初は両脚そろえて”猿”になるつもり。それから左右の足を踏み出して三体式。各5分ずつ立つから、慣れたとはいえ大腿部はプルプルだ・・。翌日はお尻の筋肉も痛い。お尻は締まってるからね)、その後、五行拳、連環拳、八式の復習と続く。
五行拳は、身体全体を使って手を出すことを繰り返しチェック。中から伝えて手に至るーその力の出し方を細かくチェックされ(「もっと身体を使って〜!!」を身体ごとで指導。女同士だから遠慮なく密着だ。イヤでも”分かりました”)。講習会ごとに、要求はどんどん深く細かくなる。
その五つの基本動作(劈・崩・横・砲・zuan)を組み合わせての連環拳、八式のおさらい。順番に気を取られると足・腰が使われていないことになるので、陸先生から「○○〜っ!どこ見てるっ〜!?」とか「△△〜っ!違〜うっ!!」とか大声が飛んでくる(^_^;) 出来てると思っても、いい加減になってるのだ。言われた通りにやってみて「そうっ!!」となって身体が感覚を覚えてくれればヤッタ!である。(でも、またすぐに忘れる(^_^;)。忘れるー思い出すー少し忘れるーまた思い出す、行きつ戻りつの繰り返し)。
月に一度の形意拳講習会、前回から刀が始まった。
講習会の後半1時間くらいで、毎回少しずつ順番を教わる。後からその日習った動画を見て復習するも、前回と昨日分、ゆっくりやってほんの46秒程度の順番が後から見ると忘れてるところがあるのよ(^_^;)。左足?右足?やら、刀の方向やら、あちらが出来ればこちらが抜けるで、ありゃりゃ?。。。これで最後まで覚えられるのだろうか??である。
ワタシは武器を使った太極拳は大好き!剣、単刀、槍、双刀、大刀。。。これまで陳正雷老師に習った陳式太極拳器械の数々。当時は順番を覚えるのはそれほど難儀なことではなかったけれど、年ごとに記憶力が低下してくるから、今は流れをつかむのに四苦八苦である(よく考えれば、徒手の身法がしっかり出来ていれば、順番は自然に覚えられるのかもしれない)。
何はともあれ、いくつになっても新しいことを覚えること、挑戦しようとすることは大事。教室で指導をする立場であっても自分が一番優れているワケではないし、自分で考えるだけでは得られないことはある。習うことは嬉しい楽しい!太極拳の世界がどんどん広がっていくのは大きな喜びである(時々怒鳴られることがあってもネ)。