izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

「ウエス・アンダーソンすぎる風景画展」は、ポップでハッピー!

2023-12-13 14:28:01 | アート・文化

渋谷ヒカリエホールで開催中の「ウエス・アンダーソンすぎる風景画展」。

ウエス・アンダーソン監督の人気インスタグラム&コミュニティ、Accidentally Wes Andersonに投稿された世界中を旅して撮られた写真ーーーつまりは、監督が”撮りそうな風景写真”をたっぷり集めた「ウエス・アンダーソンすぎる風景画展」。そのどれもがポップでどこかノスタルジック、見終わった頃は気持ちがふんわり包まれるような楽しい気分いっぱい!

 

A.W.Aに投稿された写真は、A.W.Aのフォロワー達がそれぞれ世界中を旅して各地で見つけたちょっとノスタルジックでスィート&ポップな風景の数々・・・イギリス、フランス、アメリカ、中東や北欧、インドやアジア各地・・・イギリスの伝統的なホテルや図書館、フランスの1950年代のアメリカの劇場や工場や、インド、アジア、ヨーロッパ各地。スイスの山中にあるホテルやマイアミの劇場、チョコレート工場の煙突(ピンクの煙突にガッツリした黒ゴチック文字で、材料であるSUGAR、MILK、ココアと書いてある!インパクト大!!)。50年代頃に流行ったピンク、グリーン、黒の色合わせやシンプルなフォント文字が懐かしさを感じさせる。

あるいは、北欧のフィヨルド観光船や、列車の窓から見える風景を撮った写真の数々は、もちろん、そのまんまではなく、完璧にトリミングされ色が調整され、まさに「ウエス・アンダーソンすぎる風景画」になっている😊そこにあるがままの風景や光、自然を映し出すのが写真、とはいえ、ここでは(おそらく)写真は再構成され色は調整され、あるがままの風景にちょっぴりスィートな思い出やユーモアなどを魔法のように振りかけて、新しい感覚で風景を魅せてくれる。

展覧会に合わせて、ウエス・アンダーソン監督の作品も上映されていたが、12月1日から7日までの一日1回上映と期間も短くて観ることができなかったのが残念💦 ブルース・ウィリス他の俳優陣も魅力的。見たかったな〜。。再上映してくれないかなあぁ〜😅

詳しい情報は、https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_AWAwinter/

このチケット画像で行く気満々に!

 

展示の一部。色はもっとクリアーで綺麗😊

 

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ソール・ライター展で。静謐でクールな空気感に満ちた作品に、暑さを忘れる

2023-08-12 14:37:03 | アート・文化

渋谷ヒカリエで開催中の「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」展を観る。

前2回は、渋谷 Bunkamura ザミュージアムであったが、Bunkamura全館リニューアル工事に伴い、今回は渋谷ヒカリエホールにての開催。今年は生誕100年にあたるというソール・ライターの原点が見える展覧会だった。

1950年代後半〜1960年代に「ハーパーズバザー誌」で多くのファッション写真を撮っていた彼の作品は、エレガントでクール。ファッション(文化)の潮流がフランスからアメリカに移りつつあるちょうどその時代に、N.Yソーホー地区に住み、アンディ・ウォーホールやジョン・ケージ、マース・カニングハムといった、まさに新しいアメリカ文化を創造しつつあるアーティスト達と交流し、60年代のアメリカンスタイルを体現していたことが(その時代背景と流れが)分かる作品展となっていた。

 

”富にも名声にも関心を示さず淡々と自らの美意識に忠実に生きていたソール・ライター”の目線は、自分の身近にあるもの、人、風景など、そこにあるものを切り取り、写真に撮る。絵画であれ写真であれ、構図は大胆、色合いは上品でシック。ひっそりと覗き見しているような、静謐な趣を醸し出している。ハーパーズバザー誌では、流行の先端を行くファッションを身につけたモデルが自然にニューヨークの街に立ち、風景に溶け込むことなくクッキリと存在を際立たせている。何気ないけれどメチャクチャお洒落!なのだ。

 

2017年に開催された日本初の回顧展で買った「ソール・ライターのすべて」という写真集のページの所々に、彼の言葉が小さく添えられている。それを拾い読みするだけでも、ソール・ライターがなんだかとっても身近に感じられるのであった。

「写真はしばしば重要な瞬間を切り取るものとして扱われたりするが、

本当は終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ。」

あるいは、

「私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。

神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。

なにも、世界の裏側まで行く必要はないんだ。」

ちょっと偏屈(?)、でも美意識が高くて、人の評価は気にしない。淡々と我が道を行く。。。。作品はもちろん、その生活スタイルが好きだな〜😊

 

今回の展示では、大きなカラースライド・プロジェクションで大量のカラーポジを観ることができたり、ハーパーズバザー誌のページや、モノクロ写真、多くの絵画などを観ることができて、絵画でも写真でも、その色彩感覚の美しさと大胆な構図にあらためて感嘆するのでありました。

「ソール・ライターの原点〜ニューヨークの色」会期は8月23日まで。急いで行ってね〜😊\(^O^)/

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/ 

  

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国立新美術館で「蔡 國強展 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を観る。現代アートの意味と力強さを堪能!

2023-07-28 15:38:30 | アート・文化

六本木の新国立美術館で開催中の「蔡 國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を鑑賞! 

蔡 國強展(ツァイ・グオチャン)は、中国の現代美術の世界的アーティスト。2008年の北京オリンピックでは芸術監督として開閉会式での視覚特効芸術と花火監督を担当したことでも有名だ。今回の展示では、原点である「花火、火薬」をメインに据え、今現在の蔡 國強の眼と心と感覚にあるものを形にした、ダイナミックで力強いパワーあふれる作品に(大袈裟でなく)魂を揺さぶられる思い。チマチマした疲れやら心労やら、ぶっ飛びます。

 

初めて蔡 國強の作品を観たのは、2015年の横浜美術館での個展「帰去来」。横浜美術館エントランスロビーの壁の上から下まで掛かる巨大な火薬ドローイングは、一時期横浜に住んで活動をしていた蔡 國強が、藝大横浜校の学生達も参加して制作したもの(これは制作過程の動画もあって、面白かった)。壁一面に人生の春夏秋冬を表現した中国絵画も、唐子(からこ)の絵が衝撃的に美しかった(15歳以下は入場禁止の部屋だった)。あるいは、オオカミの剥製が数十頭、アクリル板の壁に向かって列を作って歩き、見えない壁にぶつかってひっくり返される立体インスタレーション。。。。どれもこれも、それまで観たことのない現代アート!であった。

 

「宇宙と見えない世界との対話を主軸に、作家として歩み始めた中国時代、芸術家としての重要な形成期である日本時代、そしてアメリカや世界を舞台に活躍する現在までの創作活動と思考を遡る本展覧会は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の活動をたどる壮大な旅路のような個展です。

広場のような悠々とした空間で、一方には、歴史的なインスタレーション〈原初火球〉が再現され、その中には、ガラスと鏡を使った新作の火薬絵画3作品も含まれます。隣り合ったもうひとつの核は、LEDを使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション《未知との遭遇》であり、観客は作品の中を自由に歩きながら体感することができます。」解説より。

現代アートが、とても原初的で、東洋古来の思想や風水、占星術など、宇宙や目に見えない世界への興味が、壮大な屋外爆発イベントや火薬ドローイングやインスタレーションという形をとって、強く観るものに訴えかけてくる。同時にそこには、現代の社会問題への感受性と省察が確かに存在するから、観る者にとっては心を動かされるのだ。

 

メインとなる会場の裏手の部屋で、彼が以前住んだことのある福島県いわき市への復興支援活動の動画が見られる。原発事故後も定期的に現地に赴き、いわきの人たちと共同で活動する様子はとても親しみのあるものである。

特に、「いわきに桜を咲かせるプロジェクト」では、海岸に沿って発射台を並べ、次々と点火されて見事な花火による桜並木を表現したものは感動的。招待された地元の小学生達の表情も映し出されていたが、こんな素晴らしい体験をした彼らは、この先もずっとこの光景を忘れないだろう。

” 最近では、昼花火の新たな可能性を探求している”と解説にあったが、まさにこれぞ昼花火!

 

「〈原初火球〉—それは私の思想とビジョンに基づく出発であり、今日まで私に付き添ってきた。」────────蔡國強

火薬の発明は、6〜7世紀、中国・宋の時代というが、まさに原初中国の火の球が、20〜21世紀の中国から再び発し、宇宙へと繋がっていく様を眼に見える形で表現してくれているようだ。

会期:2023年6月29日(木) ~ 2023年8月21日(月)火曜日休館

時間:10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで

会場:国立新美術館 企画展示室1E

主催:国立新美術館、サンローラン

 

https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/cai/index.html 

いわき市での昼花火。いわきに桜を咲かせるプロジェクト。

フロア中央には、点滅するライトが宇宙への広がりを思わせる立体作品が。

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久し振りの銀座ーシャネル・ネクサス・ホールで「マベル ポブレット展」を観て、ギャラリーナユタの佐藤希展「山はア深く、眠り。」を堪能

2023-04-02 16:47:33 | アート・文化

希さんの通所リハビリが始まって、一週間のうちまったく空いているのは月曜日だけになってしまった(^_^;)

週に2回の訪問看護の入浴介助とリハビリ、週に2回は太極拳と経絡ストレッチの指導教室。これに週1回の通所リハビリが入って、空いている時間に日々の買い物をしなくちゃ(^_^;)。他に月1回は整形外科と循環器の検査で通院。病院通いが減ったとはいえ、アップアップ状態は変らず。。😅

 

3月終わりの貴重な月曜日、「絶対に行くぞ!」と固い決心の下(?)、銀座のギャラリー ナユタに。ちょうどすぐ近くのCHANEにあるシャネル・ネクサス・ホールで、キューバの現代アーティスト、マベル ポブレットの日本初の個展「WHERE OCEANS MEET」展が開催中。2カ所を観て回れるのは好都合😊😊

マベル ポブレットの作品は、「海、水」をテーマにした写真、折り紙、鏡のかけらなど断片的な素材を緻密に重ねて創り出された作品は、揺蕩う水の揺らぎや光のきらめきなどを通して、今日の(キューバと)世界について、相反する思考を描き出しているよう。その透明感に満ちた色彩とユラユラの中に身をおくと、自分の存在が限りなく不確かで、同時にきらめいて愛おしい気分になる。

”「WHERE OCEANS MEET」展は、存在の脅威と永遠を表現しています。

それは、私たちの日々に流れる有為無形の水のようです。

この展覧会は、時の”儚さ”へのオマージュなのです。” ーーーマベル ポブレットーーー 

※「マベル ポブレット展」:5月15日(日)まで開催中。京都文化博物館別館でも開催中。 

 

シャネル ネクサス・ホールを出て、銀座松屋の先、名鉄メルサの角に沿って左に曲がると、ギャラリーナユタが入る奥野ビルがある。

(ほとんど1人しか乗れない)手動エレベーターに乗らず、古びた階段を6階までテクテクと。縁がすり減った階段は足に軟らかく、6階まで歩いても疲れない。

階段口のすぐ前にあるギャラリーナユタ(Gallery NAYUTA)は、佐藤香織さんの目に適った作家さんの作品を展示している。偶然会場に来ていた開催中の個展「山は深く、眠り。」展の作家佐藤 希さんは若く、意思のハッキリした静かな佇まいの女性で、静かで内省的な作品のイメージに重なる。

 その昔、実家の居間の壁にかかっていた一枚の横長の額縁に入った風景画があった。

子供の頃なので、それが絵画なのか写真なのかも知らず興味もなかったが、画面の中央を細い川が手前から奥に向かって流れている。両岸の草地の先は林で、川の先に遠く建物が描かれていた。。。年月が経って、実家は母親の引っ越しに伴って取り壊され、その風景画がある居間の様子とそこで暮らした子供時代の何年間の記憶が、時折ふっと思い出されることがある。。。

佐藤希さんの作品を観ていて、どこか懐かしい気持ちが蘇り、まるで作品の中にいるかのようなひんやりした空気や静けさ、水の流れの音、風に揺れる草などを感じた。

マベル ポブレットと、佐藤 希と、奇しくも共に”水”をテーマにした2人の作品に出会って、心が清められたような月曜日だった。

※佐藤 希展「山は深く、眠り。」は終了。

 

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Gallery NAYUTA の佐藤 希展「山は深く、眠り」。に行きた〜い!

2023-03-06 14:13:01 | アート・文化

季節は春〜🌼!梅も水仙も満開!!このところ、ずっと温かい日が続いている。東京・横浜は、雪が降るのは春先が多いけど、今年に入ってまだ雪は降らない。。

希さんが去年10月17日に退院してから、もう、4ヶ月半経った。。

大分元気になりつつあるけど、まだ部屋の中は車椅子移動だし、外にはとうてい出られない(車椅子で外に出られればいいものだが、マンションは坂道の途中だから、右に行っても左にいっても急坂である。ここを車椅子を押して歩くのはムリムリ💦なのだ)。病院に行く時はもっぱら介護タクシー利用である。それでも通院が月1回に減って、追われるような忙しさからは解放された。週2回、訪問看護で入浴介助とリハビリがあるが、その日の時間の使い方にも慣れてきた。

この生活パターンに慣れては来たけれど、このままでいいとも思えない。せめて安定して立つ。歩く。はなんとか取り戻したい!と切実に思う。

 

というわけで、このところすっかりギャラリー・美術館・映画館からは遠のいていたけれど、そろそろ元の生活パターンに戻りたい!というわけで、まずは行きたい場所は銀座のGallery NAYUTAである。3月はDMに惹かれて、「これは絶対に見逃したくないっ」と固く決意(?)の佐藤 希展。心惹かれるテキストにも魅了されている。

■佐藤 希展「山は深く、眠り。」展

会期:3月17日(金)〜31日(金)12:00〜19:00 水曜休廊

  「遠くの空にかすむ声がきこえる。

   冷たい水の中、吹きぬける山のむこう、その場所に原風景を見る。」

詳しくはGallery NAYUTA

 

 

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