最近、アタマが疲れた時にリピートで読んでいるのが「イナカ川柳~農作業 しなくてよいはウソだった」(TVBros.編集部編 1,200円)。
イナカをネタにした読者投稿の川柳を集めたものだ。
それぞれの川柳には投稿者名とコメントが添えられていて、これがまた面白い!
サブタイトルになっている一句には、「ーこんな嫁がごろごろいるらしいです(投稿者)」とあり、農家の嫁問題をそれとなく物語っているし、
「商店街 シャッター、シャッター 店、シャッター」には、「ーそして駅前ヨーカドー」と編集部のコメント。
「だいたいの 事件はイオンで 起きている(DiE!さん)ーそこにだいたいの人が居るわけですから・・・(編)」
これ読んだすぐ後に、北海道のイオンで殺傷事件が合ったというニュース(イオンだよ~!)
私が好きな句は、
「猪は 速い硬い 止まらない(ICHIMIさん)ー峠で猪にぶつかられた,自転車通学の生徒の発言です」
「道ゆかば ネギネギネギネギ たまにイモ(ほげりーぬさん)」
「里子おめ 何やってんだ キャバクラで!(キャシーさん)」
「800円!? み、み、み、水が 800円!?(ヒロータ教授さん)」 等々
どれもこれも、読んで思わず吹き出した!
そして
「ラブホテル 潰れた後に ケアハウス(お散歩さん)ー序章から一気に最終章へ」
「青年が 一人もいない 青年団(ICHIMIさん)」
「コンビニが 潰れたときの 終わった感(ヤタベリュウタ)ーあるといいなが、ない」
とくると、何かしらもの悲しい気配が。。
ここに載っている川柳を読んでいると、実はイナカが一番時代の先端を行ってるような気がしてくる。
私が住むここ横浜でも、鳴り物入りで開店した本牧のマイカルはサティになり、やがてイオンになって、小港のヨーカドーは閉店した。。。
ショッピングモールがいつの間にか名前を変え、閑散としているのは、実は、地方のイナカばかりじゃないのだ!
近未来の少子高齢化社会の光景は、すでにイナカに現れているようだ。
それにしても、OL川柳とか、会社川柳とか、実社会を読んだ川柳はただただ可笑しいのだが、このイナカ川柳は、悲哀の中にもたくましさと明るさがある。
私にとっては、ほとんど「まんが日本昔話」みたいな癒やし効果があるのでした。