前回からまたしても3ヶ月近く間が空いてしまった💦
これ以降は、ワープロ打ちでなく手書きの翻訳コピーが始まる。。ということは、文字が薄くなり。。。読み取りにくくなり。。。😅 だが一方で、原著が載っている本が出て来たので(手元にあったのだった!)、付け合わせることは可能(中国語はひと囓り程度)。頑張ろうっ!
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第四勢
この項では、第2の金刚捣碓であるが、拳の次序では第4勢となる。
正身法
拳中ではこの姿勢と「単鞭」のみが膝を屈し、歩を曲げ、野庭がたてがみを立てるように肱(腕)を上げて七星捶くような歩をとる。此れは総て東西南北の正身法であある。「第二金刚捣碓」は顔を西に向け、全身を旋回させ、手足は揃え虚実をはっきり分ける。この際、馬蹄を乱すことのないよう気をつけねばならない。
左虚右実は白鳥が翼を広げて飛び立つ準備の姿勢で、この際神気を絶やさないこと。神気が絶えなければ、血脈は自然に流通する。
第一勢の「金剛臼捣き」は、顔を北に向けるが、北に向かっているのを西に向かせるには上勢の単鞭の通り左手を西に、右手を東に置き、中気が十分に行き渡った後、停止するようにして、実は停止せず、左手からリードし、上に上げるような心持ちで運行する。右手もリードを始め、下に向けるような心持ちで行き、中間の両肩を下に下げて力を落とし、左足指は北に向ける。
上勢の足指は正北に向け、本勢の足指は正西に向ける。
図解では解説しにくいので言葉で説明する。
左右の脚はもともと八の字に開かせないが、この時には指をやや上に上げ、踵は地に着けたまま本位を離れないで、西に向かって大きくひとねじりして、右足指を回して西に向かせ、左足を外から内側に引き寄せ、同時に左足を下に向け、外から内側に向かって一回りし、胸の前に落とした手は臼の様に囲み、手首を上に向け、左足を捻らせている時、左手は先に内側に向け、右手も同時にスタートするが、右手は下に向け、身体の右側を通り、下から上へ持ち上げる様な気持ちで左手首労宮処へ落とす。左足の踵が西に向かっている時、顔と身体は同じように西に向ける。これで北に向かっていた顔が西に向かう。これは、金刚捣碓で人は窮すると反して元に戻る原理で、即ち、第一勢の金刚捣碓太極の現象というもの。単鞭に窮して元の姿勢に帰り、次の体勢の準備に取りかかるわけだが、この際には金刚捣碓で次を続ける。
七言俚語=既に金剛姿勢を立てれば、再びこれを繰り返さずに、顔を北に向け、即ち背を東に向け、単鞭に引き続ける。窮すれば反して元に戻る。これも上勢と下勢が脈を行く道理で、次の白鶴の姿勢は特に勇ましく、この転移方を会得すれば理で、次の白鶴の変化はその中に宿る。
第五勢
白鹤亮翅(白い鶴が翼を広げる)
①左手は右手に従って挙げ左足は一回りする(円を描く)。左足は右足に従って右足から三~四寸のところについて置く。右足五本の指を地について置くことは、虚歩と称して下勢の伏脈を助けるためで、両手は一尺一~二寸の距離を保つ。
②頭から首筋を起こし、
③眼は右手を凝視し、それについていく。よそ見をしてはならない。
④同姿勢は右手を基本とする。
⑤まず右手で右足を右側にリードする(即ち北)。一回りして右足を右に開き、四-五寸の間隔にする。
⑥胸間筋を右手に従わせ、右手と左手は先ず右から下に、そして左から下へ、遂に右へ行って大きく一回りする。
⑦左肘を落とし、腰勁をすえる。
⑧右指示を落とし
⑨左膝を三—四寸ほど屈め
⑩右膝も三—四寸屈める
⑪左足を地に着けない間は中道が運行中で、運びながら行くような気持ちで右足の側へ持って行くが、この時右足との間隔は二−三寸から三−四寸とし、右足の五本指を地について置くと姿勢が成り立つ。これを白鶴亮翅といい、膝から上を上半勢といい、膝から下を下半勢という。両勢が和合して一勢となす。
⑫右足は右側に踏む。足がまだ地につかない前は手に従って一回りさせる。
引勁
①停止しているようで停止しない。②左手からスタートする。③両手を開いて二寸の間隔を保つ。④止まるが如く、しかし止まらない。
⑤右手からスタート ⑥左手は右手に従ってスタートし、停止する。右手が右手がスタートすれば左手も開始し、右手が円を描けば左手もまた円を描く。右手が停止すれば左手も停止し、ちょうど夫唱婦随のそれの如きである。
右手は右乳前から七−八寸のところから下に向かい、左に向かい、上に行く時は左から右へ行く。この際右足の開きの大きさによって始めたり止まったりする。上下一斉に運行するため互いに顧みながら進める。
⑦A心気は右から下降しB左にきて上行する。C再びまわり右へ行く。
⑧中間一画で陰陽二気が合一し、これが中気である。即ち、右からスタートして下から左、上から右、そして右頸対頭の点で止まる。勁は右手のスタートと停止による。これは太和の元気が絶えず流れる姿で、図を見れば内勁が運行している有様が理解できる。