久しぶりに銀座にお出かけ。
歌舞伎座では終了間近の「四月大歌舞伎」がかかっていて、入場前の観客で賑わっていた。それを横目に、ワタシは三原橋を越えて東劇に。上映中のシネマ歌舞伎「桜姫東文章 上の巻」がお目当てである。板東玉三郎と片岡仁左衛門が36年ぶりに演じた演目のシネマ版である。
シネマ歌舞伎はこれまで何度か観たことがある。舞台上の歌舞伎を映像に、さらにそれに纏わる背景や舞台裏の解説などを編集してあるのでとても分かりやすいし、台詞も聴きやすい、細かい表情や所作もアップで観られるので内容や筋が理解できるし、これはこれでワタシは大好き!桜姫と清玄、それに桜姫と権助の関係性が(やっと)分かりました
映画が終わって次は、シャネル・ネクサス・ホールで開催中の「soul jane evelyn atwood」展。5月9日までの展示だから、なんとか会期中に間に合った。
銀座通りに面したCNANELの角を曲がって横の入り口からエレベーターで4階に。これまで何度か来たことがあるが、いつも、ドアマンに迎えられて正面入り口から店内に入ったのだが、今回は横の入り口からだ🥺束の間のシャネル店内の雰囲気に触れられなくて残念(>_<)
jane evelyn atwood(ジェーン エヴリン アトウッド)は、1970年代からパリを拠点に活動する写真家。”社会の周縁に生きる人々の姿を収めた作品で、第1回ユージン・スミス賞や、ライカ社のオスカー バルナック賞、他、権威ある賞を受賞”。はじめての作品は1976年、パリの娼婦たちの姿を撮影したもの。以来、女性服役囚、地雷の犠牲者など、直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人々の姿を捉えたプロジェクトを数多く手掛けている。2001年同時多発テロや1995年阪神淡路大震災なども取材しているという。
以来、女性服役囚、地雷の犠牲者など、直面する苦難に向き合い、生き抜いていく人々の姿を捉えたプロジェクトを数多く手掛けている。
1976年、パリの娼婦たちの姿を撮影したはじめての作品からは、パリの街角に佇む娼婦たちの真っ直ぐにこちらを見つめる視線の強さとその背景にあるまだ暗闇の残るパリの街。。。
あるいは、手錠をかけられたまま出産する女性服役囚の様子、あるいは、アフガニスタン(戦闘?地雷?)で手足を失い義手をつけてリハビリする男性(兵士なのか民間人なのか)、あるいは収容所で入浴する女性たち。。。。どれも衝撃を感じる映像なのだが、彼らに寄せる写真家の目は、困難の中にある彼らに寄り添い、支えているような大きな温かさを感じる。
展示されている作品のほとんどはモノクロ写真で、それだけに背景や時代の空気、その場の匂いまでもが思われる。年代順に並べる展示ではないのだが、時代に関わらず人間は今も同じようなことをやっているのだなぁ〜という痛みを感じずにはいられない。どれも心を揺さぶり、深く染み入る写真の数々であった。
シャネル・ネクサス・ホールは、日本ではほとんど知られていないアーティストの作品展や、日本の若手音楽家のコンサートなどを開催している。時々チェックしてみると思いもかけない素晴らしい作品に出会うことがある(*^_^*)
↓かつては、こんなボヘミアンな夜があったのだ。
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