犬神スケキヨ~さざれ石

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恐怖の心2

2016-08-25 10:01:29 | 草莽崛起
前項の通り、石原莞爾はその自論を展開してみせました。

占領下の日本にありながら『正論』とも言える、自論を展開しインタビューをした記者をも納得させてしまいます。

帰り際にこの記者は「炎天に冷水を浴びたような気持ちです」と言い丁寧に礼をして帰りました。

私は必ずしも石原莞爾を評価するものではありません。
しかし歴史に持ち出してはいけないifを考えてしまいます。

「もし戦争が下手な東条英機ではなく石原莞爾ならば…」

日本を否定する

タイトルにある恐怖の心とは、我が国を否定する『反日』の根っこを示している。

反日に根底にあるのは『恐怖心』ではないか?

私はその様に考えています。

敗戦後、日本を占領したGHQは徹底的に日本の言論を検閲しました。
その為の施策の一つがWGIPと呼ばれるもので、これが話題になって来たのは、この2〜3年の事ではないでしょうか?

私が若い頃には、その存在すら知りませんでした。



面白い事に敗戦後、最初の検閲処分を受けた新聞は『朝日新聞』だったのです。
昭和20年9月15日、後の内閣総理大臣になる鳩山一郎が寄稿した記事が原因でした。

「正義はちからなり!を標榜する米国である以上、原子爆弾の使用や無辜の国民殺傷が病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪である事を否むことは出来ぬであろう」

敗戦から僅か一か月でのこの記事。
アメリカの戦争犯罪や国際法違反を断言する記事を掲載するとは驚きです。

しかしこれが発行禁止にされます。

以降、我が国のマスメディアは『米国批判』を自粛してしまいます。
マスメディアのみならず、あらゆる媒体は自粛を始めてしまいます。

GHQのやり方は、事前に検閲するのではなく事後検閲するというやり方で検閲をするのです。
取材をし、発行をしてから検閲し、気に入らなければ『発禁』そして『回収』を命じるのです。
これをやられては、たまりません。
既に経費を使い発行した物が『発禁回収』とれば大損失を被ります。
それを避ける為に、あらゆる媒体は萎縮してしまい自主規制をかけてしまったのです。

そして『米国は正義』と言う記事を書き『日本悪』と言う記事を展開する様になります。

これが現在まで続いているのです。

これを、よくよく見てみると、そこに米国の抱える闇が見えて来ます。
そこに米国の『恐怖心』が見えて来ます。

それは自らが犯した『罪』を知っているからです。

世界の戦争は、相手国の人間を無差別に殺すことが当たり前であったのです。
その戦争相手を完全に支配しする事を戦争の勝利としていたのです。

しかし、戦とは戦闘員同士が戦うもので、無辜の民まで無差別に殺してはいけない。
それに世界が気づいたのは僅か100年前です。

我が国は既に気付いていました。
応仁の乱以降、民を巻き込む様な戦は幕末までありませんでした。
幕末でも、結果として蛤御門の変で京都が丸焼けになってしまったけれど、民を狙ったものではありません。

ですから、例えば大阪夏の陣でも民は戦を見物していました。
出店は出るわ、もうある種『お祭り』として民は見ていました。
命の危険があるなら、屋台が出たりするはずはありません。

ですから、世界は、いや白人は力を正義としてアフリカやアジアの有色人種を支配していた。
世界で『人種差別撤廃』を謳ったのは日本だけです。

その根底に人種差別の意識があったのは間違いない。米国はその差別意識からアジアを理解しようともせずに、虫ケラぐらいにしか考えていなかった。
だからこそ米国自身が行なった国際法違反を正当化しなければならない。

そもそも日本を戦争に引きずり込んだのは米国自身です。

自分達より劣る『有色人種』である日本は、他のアジアの民族とかわりはない。
すぐに倒せると考えてもいたでしょう。

ところが、大戦初期には全く歯が立たない。
さらに劣勢に立たされてもギブアップしない。
最後の一人になっても、弾が付きても最後には抜刀して襲ってくる。

そんな民族相手に勝つには国際法違反をしても大虐殺を展開するしかないでしょう。
勝てば正当化出来ると考えていたのかもしれません。

とにかく原子爆弾を使用した事を始め、無辜の民を無差別に大虐殺した事を正当化しなければならない。
先の石原莞爾の発言にある様に「米国が敗戦していたら、その罪は免れ得ない」ものです。

この原爆投下にまつわる話しに関しては、拙いながらも、この地味ブログにていずれ取り上げます。目下鋭意調査中です。

そして検閲に検閲を重ね、戦争擁護、神国日本、軍国主義、ナショナリズム、大東亜共栄圏などの喧伝、戦犯に対する擁護や正当化、日本擁護の言論を禁止しました。

「大戦を通じ日本中にもたらされた全ての惨事は、それが深刻なものであろうと邪悪な戦争をした日本が自ら招いたものだ」

日本『悪』アメリカ『善』という立場を徹底的に植え付けるものです。

原爆投下の正当性を『日本による数々の国際法違反』に対する制裁と『戦争の早期終結』による人命の節約を主張しています。
しかしこれは当初の主張で、後には『日本の国際法違反』に関しては主張しなくなりました。

アメリカは国内外でもやり過ぎました。
日本を戦争に引きずりこみ『真珠湾攻撃』に踏み込ませた。
『真珠湾攻撃は不意打ちだ』として、日本への憎悪を国内で煽りまくった。
その為にアメリカ国民は日本に対する完全勝利を望む様になった。完全勝利とは日本民族がこれ以上ない程に打ちのめされ、民族消滅に準じる程の敗北を喫し、国そのものが『無条件降伏』することです。
そして、アメリカ国内では移民した日本人を強制収容もしました。

同じ枢軸国側のイタリア人やドイツ人移民達は強制収容されていません。

更にアメリカは、最前線に黒人達を立たせ、激戦地に日系人部隊を送り込みました。
死ねば補充を繰り返した為に、日系人部隊の死亡率は部隊数を上回る300%という数字。

これはアメリカ、いや白人が有色人種を差別していた、人種差別の実態です。

日本に対する戦争の根底に人種差別があった

そう受け取れるのです。

日本人への人種差別が無差別な都市空爆や原爆投下、サイパンでの民間人への残虐な行為に繋がっているのは明らかです。

つまり、日本へのWGIPなどの施策や徹底的な検閲による言論弾圧、東京裁判でのリンチ。
これらはアメリカ自身が自分達の犯罪を覆い隠し、その行為を正当化するが為のものであるのは明白なのです。

同盟国
友好国

我々のアメリカに対する認識はこの様なものです。しかし、先の大戦の責任を免れ続けるアメリカは実は『反日国家』であると理解できます。

その反日である理由は自らの行為を指摘されてしまえば、その正当性が簡単に崩れてしまうことへの「恐れ」です。

それを隠す為に『全ては日本の責任だ』としたのです。

日本の指導者達を事後法で裁かねばならない程に自らの行為が『犯罪』であると知っているのです。

その行為を正当化して、その時をうまく乗り切ってしまった。
その為にアメリカは戦争を止めることが出来なくなったのです。
先の大戦に勝利し、世界を手中にしたけど自らがついた『嘘』に潰されているのです。

3へ続く

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