犬神スケキヨ~さざれ石

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古事記を摘んで日本を知る37

2016-08-30 13:00:38 | 古事記
古事記です。
前回は遂に国譲りがクライマックスを迎えました。

前回のお話しはここです。

古事記には回りくどい表現があります。

スッキリした話しにならず、あれやこれや事件が起きて、そして結果話がまとまることが多々あります。
しかし全て必要な事で、それらから我が国の国柄や考え方が見えるのです。

丸くおさめる

この古事記、アホな反日の連中は『皇室の正当性を記す為のデタラメな物語だ』とか言ってます。
この時点で如何に反日や左翼がアホかがわかります。

皇室が勝手にデタラメを書いて、皇室の正当性を示す為なら国譲りを書く必要がありません。

邇邇芸命が天孫降臨で降りて来て、立派な国を造りました。

これで良いはず、スッキリしてます。

ワザワザ高千穂に降りたりせずに、三輪に直接降りて来たら良いのです。
これなら大和を神聖化出来ます。

古事記とは国の成り立ちを書く公式な歴史書です。
もしこれを公表したら、九州の人が「なんだ!ふざけるな」とか、出雲の人から「なんだこの歴史書は!事実を書け」とか、文句が出るかもしれません。
人の上げ足ばかり取る、現代社会なら必ず文句が出ますよ。

それで、古事記とは日本の成り立ちを知り国を一つにまとめようとか、皆でこの歴史書を共有しようとするものです。
ですから文句が出るような歴史書はよくない。
国を束ねていかねばならないですからね。

全員が納得出来るものではなくても、七、八割の人々が納得するものになっています。
出雲の人も「まぁ、そんな変なことは書いてないね」とか、九州の人も大和の人も「ふむふむなるほど」と思える。

もし天照大御神が他人の国を横取りしり、ぶん取ったりしたみたいな書き方をしていたら出雲の人は「そうだよ!昔は酷い目にあったんだ」とか言って1000年恨むとか言われますよ。

大和の人は「なんだ!どっかの国をぶん取ったりした覚えはないぞ!」とか言って1000年恨むなら一万年断然だ!とかなってしまいます。

双方納得する歴史書を造らねばならない!

国を譲った側、譲られた側、双方納得。

こんな大事業はありませんよ!
出雲も、九州も、熱田も、大和も、みんな「うん、なるほどね」と大方が納得する歴史書というのが古事記の大事業なんですね。

日韓併合の歴史だって、全く歩み寄りなんて出来ませんからね。
併合した方と、併合された方の主張が噛み合うなんてことはないんです。

それをやってのけた、これが古事記なんですね。

古事記編纂に寄与した稗田阿礼(ひえだのあれ)も太安万侶(おおのやすまろ)も天才です。
言葉の一つ一つを丁寧に神経を使って表現している。状況や設定も事細かに書いています。
ですから「地上世界は騒がしい」とか、何だかよくわからない表現になっていて、大方の人が読んで「まぁ、さもありなん」と納得できるバランスを取っているのです。

これこそが日本人の精神と言うことでしょう。
「俺たちの正義」を押し付けたりしない。
の精神がそこにあるのです。

どうしたら皆の納得する歴史書を書くことが出来るだろう…
それを探求して探求して、古事記を編纂したのですね。
そこに日本人の和を以て尊しの精神を盛り込んでいるのです。

無血国譲り

「なんだ、出雲の国譲りって事実だったのか」

これが現在の考古学の成果です。

ほんの何十年か前には出雲の国譲りはフィクションだ!とか言ってたんですよ。

しかし、フィクションだとしたらこれは、かなり危なげな話しです。
わざわざフィクションを入れる必要がありませんね?
先に話した通り『三輪に天孫降臨』すればいいのですからね。
それでもフィクションだと言われ続けました。

出雲大社はあるけれど、周辺に国家が存在していた証拠がなかったのです。
だからフィクションだとされて来ました。

世界の歴史に例がないからです。
戦争もしないで、話し合いで国譲りなんてあるわけない
それがフィクションの根拠でした。

どこが、荒神谷遺跡(こうじんだにいせき)から色々出てきてしまいました。
それにより出雲の国は独立した軍事力を持つ宗教国家であった事が確認されてしまいました。
更に大和政権と並行していた事も確認され、更に併合された事も確認されました。
更に…

戦争の跡がない!

話し合いの統一

普通は、国が統合する時は戦争の跡が出土したりするもんなんです。
時代が古いから見つからないだけじゃ?
とか、言う人もいるんですけどね。
しかし、違います。

それより以前の時代には戦争の跡があるんです。

例えば弥生時代は戦争があった事がわかっています。吉野ケ里遺跡なんか環濠集落とか言ってますけど、堀を巡らせて防備をしてあって。
それは凄い堀を巡らせてます。
一大国家事業ですよ。
それを見ればこれは何か、よほどの軍事的対立があったんだろうと理解出来ます。

西日本でも高地集落という軍事攻撃を想定した集落作りがされたりしてます。
実際に鏃(ヤジリ)の刺さった跡のある人骨が出たりして、戦傷例がいっぱいあるんです。

ところが古墳時代になると戦争がなかった様です。
戦争を表す出土物が出ないのです。

そしてどうやら、その時代に国家統一が成されているのです。
四世紀から五世紀にかけて、この時代に統一王権が出来ています。

これは凄いことなんですよ!

戦争がないのに統一王権が出来てる!

こんな事は世界で例がない!

例えば支那なんて、酷い殺し合いを経て秦の始皇帝が即位したのです。

世界は戦争や、酷い殺し合いを勝ち上がった者が王国を築きます。
言い方を変えれば戦争がなければ国が統一されないのです。

アメリカも米英戦争を経て独立しました。
支那も国民党と共産党が争って共産党政権が出来ています。

世界は争って統一を果たしているのに、我が国は争わず話し合いで統一王権を成し遂げてしまったのです。

恐らくは、当時の日本は出雲みたいな国がいっぱいあって、しかし一々書いてたら大変ですから中でも大きな出雲の話しを代表的に書いたのではないでしょうか。

その無血統一にはキモとなる我が国の根っこがあったのですが…
それは次回のお楽しみ。

その御存在こそが重要

2016-08-28 11:00:33 | 草莽崛起
我が国を考える時、絶対に避けて通れないのが
我々の心の拠り所。

それは『天皇陛下』と御皇室です。

我らが天皇陛下は日本の象徴です。

これは、まぁ、占領憲法に書かれた言葉ではありますが…
私個人としては『上手い事つけた』と考えます。

それまでは天皇陛下を国家元首とか統治者としていましたね。
当然ながら、そうなんです。
しかし、ただそれだけの御存在ではない。
それが象徴ではないか?
そう考えます。

天皇陛下のお気持ち

先ごろ、天皇陛下がご自分のお気持ちを話されましたね。

これは勅語であって、決してビデオメッセージなるアホなものではありません。

また、我々民は「気持ち」ですが、陛下におかれては大御心です。

また『御譲位』が日本国民の関心事でもあります。

マスコミなどは、ハッキリ言えばカスのNHKが訳のわからん『生前退位』などと、日本語にない言葉を使うカス振りを発揮しましたね。
カス以外の何物でもない、全く不敬な言葉です。
国民から金を頂き、クソ報道しかしません。

我々の天皇陛下への不敬は、それそのまま天皇を戴く日本国民への愚弄です。
国民から金を巻き上げながら、その国民を愚弄しているのですね。
NHKは何様のつもりでしょうか?

このクソ報道のおかげで、日本全国が『生前退位』などと不敬な表現が蔓延してしまっています。全く、なんということでしょうか…

先だっての勅語には、実は譲位について陛下は発してはおられません。

しかし、そのお言葉を国民の一人として忖度するならば、それそのままを受け止めたいと考えます。

それは、陛下におかれてはお年を召され、御公務の段取りを忘れることもある。
大病もなさり、体力の衰えを感じもされている。
その中で敗戦後の憲法を守り『象徴天皇』としての役割を果たすことの、体力的な難しさ。

そのお気持ちを話され「国民みんなで考えて欲しい」と仰った訳です。

この勅語を見て解ることがあります。

それは天皇の存在です。

左曲がりの連中が言う様な『天皇主権』などと言うものは、あり得ないという事です。

天皇陛下は「国民みんなで考えて欲しい」と仰ったのです。
つまり、陛下におかれては自分では決めない、国民の決定に従うと仰ったのです。

つまり、天皇と言う存在は勝手に存在してるのでもなく、更に絶対王政でもなく、主権者でもない。

天皇の存在は我々日本国民が育んできた

そういう事です。

ですから陛下は「譲位」については、発言なさっていません。
恐らく、陛下ご自身のお気持ちとしては「譲位」について考えておられ、それを側近や或いは皇太子殿下など身近な方々と話されたと思います。

しかし、陛下ご自身がそれを決めるなんて事はありません。

存在の価値

そもそも天皇とは?

民の幸福を願い祈る存在

それが我が国の皇帝の意味です。

公務をしたり、それは本来の姿ではないのではないか?
ましてや、政治などはしない。
私はそう考えます。

ただただ『私事』を脱し『民こそが大事』と祈り続ける存在こそが天皇陛下だと思います。

我々が日本を見る時、間違いなく『天皇と皇室』を通し見ています。

日本とは何ですか?
そう外国から問われた時にどう応えるか?

日本という国柄を表現する時、色や形や物がある訳ではない。

日本を紹介する時『日の丸』や『君が代』を紹介します。
そして我が国の皇帝『天皇陛下』を紹介する。

そして、問いかけた者は「あぁ、これが日本か」と理解する事が出来る。
それが象徴と言うものです。

同盟国アメリカで、安倍晋三総理が訪米しようとアメリカのマスコミはあまり報道しません。
テキサスの田舎へ言って話しても、日本の総理が誰であるかなんて、ほとんど知りません。

しかし、天皇陛下をはじめ皇室となると、各紙トップ記事で扱います。
その御存在の価値は、我々日本人が考える以上のものであるのは間違いないのです。

世界で、これ以上の存在はないのです。
世界で天皇陛下より上座へ座る者はいません。
世界で民の幸福だけを祈る存在は天皇陛下以外ないのです。
ハッキリ言えば、イギリスのエリザベス女王も、ローマ法王も天皇陛下には平伏し上座を譲らなければならないのです。

これが我々日本人が2000年を超え育んだ『皇帝』であるのは間違いありません。

そして天皇が天皇である最も重要な事は、それは『血統』です。

人柄がどうとか、功績がどうとか、そんなことではありません。
血統が重要なんです。
だから、皇室に生まれた男子は幼少より『天皇』の地位を担う為の教育を受けるのです。

それは、我々民には出来ない生き方をする為です。


アホの左翼は、先だっての勅語を歪曲して「陛下は憲法守れと言っている」とか、全くアホな発言をしています。
こんなものは天皇の政治利用であって、アホな論理そのものです。
天皇不親政の原則すら知らんのでしょう。

天皇陛下は、それは先の大戦前の明治憲法であろうと、現憲法であろうと守られます。
昭和天皇陛下にしても、大戦前の明治憲法つまり大日本帝国憲法を遵守されました。
敗戦後には現憲法を遵守されました。

つまり、現憲法なら現憲法、改正したなら改正憲法を遵守される
そういう事です。

天皇陛下はその時の憲法を遵守されるのであって、敗戦後に出来た憲法を遵守せずに、明治憲法を遵守されることはありませんでした。
憲法が変われば、変わった憲法を遵守される。

そんな事は当たり前で「朕はこの憲法は嫌いだ」なんて言い出したら、それは絶対王政と言うもので、我が国の理念にありません。
この辺りの論理性の無さこそが左翼が如何にアホで、文脈の摘み食いをしているかの際たるものです。

また「陛下も人間だから、ご自分で決める権利がある。陛下のお気持ちを汲み上げなければいけない」とか、よく聞きます。

これも完全な間違いです。

天皇陛下をはじめ皇室の方々には、我々平民の様に人権はありません。
だから尊い後存在なのです。

天皇陛下に職業選択の自由はありません。
居住の自由もない。
食事を選ぶ自由もありません。
何よりも言論の自由はありません。

選挙権も被選挙権もありません。

生きる以外の自由は、ほぼありません。

その生きる事も民の為に祈り生きるのです。

その生き方を育んできたのは、何より我々日本の民なのです。

ではどうするのか?

そこで、陛下のお気持ちを忖度して我々国民はどうするのか?
陛下のお気持ちをどう考えるのか?

それを議論せねばなりません。

確かに80歳を超えられて、殆ど休みすらない御公務と祭祀が年間に数多あるのです。
あまりにも忙しいですね。

だからと言って、単純に『譲位』を考えて良いのか?という疑問が私にはあります。

例えば摂政の宮を置く事も一つでしょう。
しかし、これには問題もあります。
皇室典範には摂政は、天皇が重篤な状態でなければ置く事は出来ません。
ならば、皇室典範を改正するのか?

これは大正天皇陛下がご健康を損なわれ、当時の皇太子殿下、後の昭和天皇が摂政となられた、けれど実は大正天皇におかれては『公務』を果す御意志がおありになったのです。
その為に、親子の確執が少なからずあり、昭和天皇も随分悩まれたようです。

その為に、昭和天皇が癌により病床に伏せられても摂政を置かなかったとも言われています。

更に今上陛下におかれては、昭和天皇が病床に伏せられていた時期、更に御崩御なされた時には社会的停滞を生んでしまったことへの懸念も御示しになられました。

そこで、我々国民は陛下にどうして頂くかを考えねばなりません。

現在、皇太子殿下に御譲位なさると、次の皇太子がいなくなります。
皇室典範では、天皇の子と決まりがあります。
皇太子殿下には男子がおりませんから、皇太子がいない状態になります。
それをどうするのか?
これは、新たに『皇太弟』というものを設ける事で、皇太子不在は避けられるかもしれません。
弟君であらせられる秋篠宮殿下に『皇太弟』という御立場を引き受けて頂くことになります。

しかし、御譲位をするとなると憲法も皇室典範も改正しなければなりません。

これは「陛下が仰るから…」と、憲法や法改正をすることになります。
それは絶対王政となり天皇不親政の原則を破る事になります。

我々は違う議論もせねばなりません。

譲位をしない

その選択です。

私個人の考えは『譲位』しないという考えです。

例えば、陛下は象徴天皇としての在り方について話されてていました。
体の衰えから、公務に支障をきたし象徴天皇としての仕事が出来なくなると。

例えば、ご健康を損なわれて病床に伏せられたら公務が出来なくなる。
その様なご心配がお有りになる訳です。

しかし、そもそも、ワザワザ陛下のお出ましを仰がねばならん『御公務』がどれだけあるのか?
と、いうことです。
よくよく精査し、本当に必要なものだけに絞り込む事で御負担を減らす事も出来ます。

更に、例え病床に伏せられていたからとて、公務が出来なくなったからとて天皇の価値が変わるのでしょうか?

例えば、病床に伏せられておられた昭和天皇陛下は長雨を見て「米は大丈夫か?」と仰られた。
病の床にあっても、私を脱し民の食を心配されるのです。
その様なお方の価値が、一体何で変わるのか?

常に私を脱し『民の為』に祈り生き『あなたが大事』という生き方を御示しになり、民の様な人権を持たずに生きる御存在が、公務が出来ぬからとその価値が変わる筈はありません。

我々が議論すべきこと、それは

「陛下はあの様に仰られているが、さてどうするべきか」

そこが議論のスタートです。

御譲位頂くことと、この御存在のまま居て頂くことを同じテーブルで議論しなければなりません。

古事記を摘んで日本を知る36

2016-08-26 09:00:43 | 古事記
これまた随分と久しぶりになりました。

我が国を取り巻く状況、つまり時代が変わろうとしている中で考える事が多過ぎです。

しかし、古事記は続けますよ。

物語りへ戻ります。
先ずはおさらいはこちら

力比べ

大国主神の息子の一人八重言代主神(やえことしろぬしのかみ)は国を譲る事を承諾しました。

ところがここでもう一人の息子が反抗します。

建御名方神(たけみなかたのかみ)です。

「ガタガタ言ってるのは誰じゃ!」とか言いながら現れます。
「俺が相手してやる!」
とか言いながら登場します。

千人がかりで引く程の大きな岩を手の先で弄び…
巨大な岩をクルクル回したり、潰したり。
と、無茶苦茶です。
大胆というか、ド派手というか…

これが戦いの始まりです。

「手を取ってやろ!」と、天界より遣わされた建御雷神が手を取らせてやります。
すると、その手が氷の柱に変わります。
それが更に襲いかかってきます。

「なんじゃこりゃぁ!」

建御名方神はびっくり!

建御名方神は引き下がります。

今度は建御雷神の攻撃です。

建御名方神の手を掴んだ!と思ったら、その手を葦の如く握りつぶして「おりゃ!」と投げとばしてしまいます。

建御名方神は「ひゃ〜」
逃げ出してしまいました。

なんと長野の諏訪湖まで逃げ出してしまいます。
出雲から諏訪湖て、結構な距離ですよ!
よほど怖かったのでしょうか?
ビビッて逃げたら諏訪湖だった。

建御雷神もトドメを刺そうとします。
と、いうことは建御雷神も諏訪湖まで追いかけたんですね。

すると建御名方神は「ちょっ、ちょっとタンマ」と、「参りました」。

「もう私は、この諏訪の地から出ません。お父さんの言うことにも兄さんの言うことにも背きません。どうぞ、国は差し上げますから」と頭を下げます。

これにて息子二人は国譲りを認めました。

破格です。

息子二人は納得しました。

今度は親父と話さねばなりません。
親父とは大国主神ですね。

親父さんは条件付きで『国譲り』を認めました。

立派な宮殿を建てて、そこに私が住むことを許して欲しい

そい言うのです。

どんな宮殿かと言うと、天皇の御殿と同じような光り輝く宮殿を建てて欲しい。
それさえ認めてくれたら、自分はそこから出ません。
ウチの関係者も反乱しないように、息子に統率させるんで…

これは最終的に認められるのです。

今なら、誰がどこに立派な家を建てて住もうが咎められたりはしません。

しかしこの大国主神のお願い事は凄い事なんですよ。

当時は天皇みたいな立派な宮殿に住もうものなら、直ぐに攻め滅ぼされたもんです。
「なんだ!お前、服属しないつもりだな!」
そんなことになります。

天皇より立派な宮殿なんか許されません。
そんな立派なものに民間人だろうが誰であろうが住んだりする事があってはならんのです。

それを、大国主神は国を引き渡す条件にしました。

これは一種の講和というものではありませんかね。
条件を認めてくれたら国譲りをします。

ともかく平和裏に国譲りが行われました。

それで作られた立派な宮殿は地盤に届くほど深く宮柱を掘り立てて、天界高天原に届くほどに千木(ちぎ)を高く立てた。
この壮大な宮殿がのちの
出雲大社と呼ばれる大国主神の御殿です。

史実

古事記『上つ巻』は国譲り天孫降臨をしっかり述べることこそが重要なんだと解ります。

初代天皇・神武天皇のご先祖様がどの様な経緯で地上世界に降り立つのか?
それを重要視しているのですね。

つまりクライマックスは天孫降臨ということになります。

天孫降臨の直接的な原因が、この国譲りとなります。

国譲りによって、天孫降臨が起きます。

この古事記が、例えばアホの反日左翼が主張する様な『皇室が皇室の正当性を記す為』に、有る事無い事デタラメな物語を書くならば『国譲り』なんか必要ありません。

こんな長い物語など書かずに邇邇芸命が天孫降臨で降りて来て、立派な国を作られたで良いですね。

この方がスッキリしてます。

天孫降臨も、何も高千穂でなくてよいのです。
いきなり大和の三輪に降りたらいい。

ワザワザ南九州に降りて、大国主神から天照大御神が国を譲り受けるなんて、手間のかかる話しをしたのか?

それはこれが何らかの史実に基づいて書かれたからだと思います。

それは次回のお楽しみに!

恐怖の心3

2016-08-25 10:02:09 | 草莽崛起
アメリカは自分自身の行為に恐怖しているのではないでしょうか?

上手く戦後を乗り切ってしまい、結果として世界のイニシアティブを取ってしまい、基軸通貨にすらなってしまいました。

自らが日本の戦争を糾弾すれば、それはそのまま自身に返って来る事を知っているのです。
その為に『日本悪』を刷り込みました。

その日本悪論の刷り込み、そのままなのが『反日日本人』ではないでしょうか。

戦争とは一つ一つをぶつ切りに考えていては理解出来ません。
我が国は先の大戦だけを取り上げて日本は間違った戦争をしたと言って日本の戦争を『特殊な戦争』として議論を避けています。
それでは何も理解出来ません。

先の大戦はむしろ、その前の第一次大戦の処理の失敗、国際連盟なる意味のない組織、それらが重なり第二次世界大戦へと繋がっているのです。

いわゆる日本のリベラルというのは、米国の刷り込みそのままで、リベラルとは言えません。
アメリカの嘘を覆い隠す為の日本悪論に乗っかるだけ、つまりアメリカの『恐怖心』による反日を声高に主張しているだけです。

私には、それは白人の大虐殺の歴史への恐怖心があるのではないだろうか?
そう思えて仕方ありません。

抗えば白人の大虐殺に会うから、日本は何もするな

そう聞こえてしまいます。

それは世界の平和には『大虐殺』が必要で、それが正しいのだ!
非人道的手段もアメリカが行えば正しい!

私は日本が全て正しいとは申しません。
そんなつもりは夢ありません。

しかし、必ず光の部分はあるのです。

戦後、世界の植民地支配はなくなり人権について世界は考える様になりました。

我が国が解放した訳ではない。
我が国は、その機運を作ったに過ぎません。
しかし、アジアやアフリカでの植民地支配、奴隷解放に寄与した事は間違いありません。

そして女性の参政権も戦後出来たものです。
民主主義を標榜するアメリカですら、女性参政権は戦後の事です。

原爆や都市空爆を非人道的と指摘される事は、米国としては何としても避けなければならない。
邪悪で野蛮な非人道国家日本を降伏に追い込んだという大義名分がある。
民間人虐殺はその大義名分に矛盾してしまいます。
連合国からすれば『非人道』の日本に『非人道』で糾弾されれば日本が被害者になりアメリカが加害者になるのです。

アメリカにとって何十万人もの民間人を殺害した以上は、それを正義と言い切るならば、それなりの仕組みが必要だ。

その為に必要な仕組みこそが、日本を悪とし戦争に纏わる全ての被害は日本の責任で、世界は日本の行いの被害者だとし、だからこそ日本は間違った戦争をやった。
日本の戦争は世界に特殊な戦争を仕掛けた。
それをすり込む為に、日本人に自由な言論を認める訳にはいかず、アメリカ批判、日本擁護を検閲によって徹底的に排除したのです。

日本に蔓延る反日はアメリカの刷り込みそのままで、歴史の真実を直視しない、直視しないのは大虐殺への恐れであって論理的な主張ではありません。

その根底には「私だけは死にたくない」と言う論理があり戦前に白人が行ってきた植民地支配の「お前達、死ぬよりはマシだろう」と言って命だけは助けてやるから言う事を聞けという行為を肯定してしまうことになります。

つまり都市空爆や原爆で殺されるくらいなら支配されても生きていたい!

そう言っているのです。

ですから、僅か13歳の少女が拉致されても自分は拉致もされず、命の危険もない。
だから、あまり波風立てずにいよう!
「抗えば私の命が危なくなる」
だから見て見ぬふりをしておこう。

民族の誇りや自決権を棄てても生きていたい。
その考えは個別主義であって、先の大戦は世界が個別主義であったからこそ激突したのは明白です。

そこを考えれば大東亜共栄圏大東亜会議の考え、更に我が国が突入した戦争の、我が国の光が見えてくるものです。

先の大戦後、東と西に世界は割れて冷戦と呼ばれる冷たい時代と新たな戦争を始めました。
我が日本もその中に巻き込まれ『西側』、つまりアメリカサイドとして戦ったのです。

東西冷戦期ならば、西側リーダーのアメリカに任せておけば良かったのです。
だから、日本は何もしなくて良かった。

しかし、その東西冷戦がソ連崩壊と共に終結すると勝ったはずの西側も壊れ始め、新たな勢力が勃興を始めます。それが支那です。

支那の恐れは、常に他民族に侵され続け一環した民族がない。
今ある民族は、明日には他民族にとって代わる。
そんな歴史を繰り返しているからこそです。
今ある中華人民共和国と言う国も、いずれ誰かにとって代わられるのではないか?
その恐怖心が、外へ外へと向かわせているのです。

周りに支配地域を作り、自らを滅ぼす恐れのある民族を支配しておこう、かつて自国を支配していた民族を取り込んでおこうとしているのです。

反日の根幹は恐怖心から来るもの

韓国の反日も、自らの足で歩いた事がない経験不足から来る不安感で、その恐怖心の根底には『誰か支えて欲しい』と言うものではないか?

支那にしても、朝鮮にしても、米国にしても自らの足で歩き、2000年を超える文化や伝統を築き無闇に殺し合いをせず、他者を尊重して生きる民族が極東にある。
ふと、考えると自分達には歴史もない、民族も一環しない、利己的で民は支え合うこともしない。

そして極東の民族は、人は皆平等だと言ってはばからない。
そんな民族が世界を席捲したなら、自らの存在意義を見失うのではないか?

かつて、薩摩藩と英国が起こした薩英戦争は、我々日本人は近代的な英国に薩摩藩がコテンパンにやられた!
そう教えられたけど、実は世界の評価は違います。

たとえ瀕死でも、抜刀して襲いかかる薩摩武士。
刃が触っただけで切り落とす程の切れ味を持った日本刀。
その武士の精神と、最高の技術で作った刀。
実際の被害は英国の方があった。

世界は恐怖したのです。

薩摩武士の様な人々が、日本全国隅々にまでいて、これを倒さねば日本を支配出来ないのか?

たった3丁、置いて帰った火縄銃を日本人は研究し更に性能が良い銃を何千丁と作ってしまう。

世界は恐怖心を覚えた事でしょう。

世界は日本が本気になる事に未だ恐怖しています。

2000年を超える歴史をもち、民の為に生きる皇帝を戴く日本。

日本は世界を何度も驚かせ、恐怖心を抱かせて来た国

日本は強いのです。

反日の根幹は恐怖心。

恐怖心の根底にあるのは「日本にしかないものへの恐れ」ではないかと私は考えます。


恐怖の心2

2016-08-25 10:01:29 | 草莽崛起
前項の通り、石原莞爾はその自論を展開してみせました。

占領下の日本にありながら『正論』とも言える、自論を展開しインタビューをした記者をも納得させてしまいます。

帰り際にこの記者は「炎天に冷水を浴びたような気持ちです」と言い丁寧に礼をして帰りました。

私は必ずしも石原莞爾を評価するものではありません。
しかし歴史に持ち出してはいけないifを考えてしまいます。

「もし戦争が下手な東条英機ではなく石原莞爾ならば…」

日本を否定する

タイトルにある恐怖の心とは、我が国を否定する『反日』の根っこを示している。

反日に根底にあるのは『恐怖心』ではないか?

私はその様に考えています。

敗戦後、日本を占領したGHQは徹底的に日本の言論を検閲しました。
その為の施策の一つがWGIPと呼ばれるもので、これが話題になって来たのは、この2〜3年の事ではないでしょうか?

私が若い頃には、その存在すら知りませんでした。



面白い事に敗戦後、最初の検閲処分を受けた新聞は『朝日新聞』だったのです。
昭和20年9月15日、後の内閣総理大臣になる鳩山一郎が寄稿した記事が原因でした。

「正義はちからなり!を標榜する米国である以上、原子爆弾の使用や無辜の国民殺傷が病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪である事を否むことは出来ぬであろう」

敗戦から僅か一か月でのこの記事。
アメリカの戦争犯罪や国際法違反を断言する記事を掲載するとは驚きです。

しかしこれが発行禁止にされます。

以降、我が国のマスメディアは『米国批判』を自粛してしまいます。
マスメディアのみならず、あらゆる媒体は自粛を始めてしまいます。

GHQのやり方は、事前に検閲するのではなく事後検閲するというやり方で検閲をするのです。
取材をし、発行をしてから検閲し、気に入らなければ『発禁』そして『回収』を命じるのです。
これをやられては、たまりません。
既に経費を使い発行した物が『発禁回収』とれば大損失を被ります。
それを避ける為に、あらゆる媒体は萎縮してしまい自主規制をかけてしまったのです。

そして『米国は正義』と言う記事を書き『日本悪』と言う記事を展開する様になります。

これが現在まで続いているのです。

これを、よくよく見てみると、そこに米国の抱える闇が見えて来ます。
そこに米国の『恐怖心』が見えて来ます。

それは自らが犯した『罪』を知っているからです。

世界の戦争は、相手国の人間を無差別に殺すことが当たり前であったのです。
その戦争相手を完全に支配しする事を戦争の勝利としていたのです。

しかし、戦とは戦闘員同士が戦うもので、無辜の民まで無差別に殺してはいけない。
それに世界が気づいたのは僅か100年前です。

我が国は既に気付いていました。
応仁の乱以降、民を巻き込む様な戦は幕末までありませんでした。
幕末でも、結果として蛤御門の変で京都が丸焼けになってしまったけれど、民を狙ったものではありません。

ですから、例えば大阪夏の陣でも民は戦を見物していました。
出店は出るわ、もうある種『お祭り』として民は見ていました。
命の危険があるなら、屋台が出たりするはずはありません。

ですから、世界は、いや白人は力を正義としてアフリカやアジアの有色人種を支配していた。
世界で『人種差別撤廃』を謳ったのは日本だけです。

その根底に人種差別の意識があったのは間違いない。米国はその差別意識からアジアを理解しようともせずに、虫ケラぐらいにしか考えていなかった。
だからこそ米国自身が行なった国際法違反を正当化しなければならない。

そもそも日本を戦争に引きずり込んだのは米国自身です。

自分達より劣る『有色人種』である日本は、他のアジアの民族とかわりはない。
すぐに倒せると考えてもいたでしょう。

ところが、大戦初期には全く歯が立たない。
さらに劣勢に立たされてもギブアップしない。
最後の一人になっても、弾が付きても最後には抜刀して襲ってくる。

そんな民族相手に勝つには国際法違反をしても大虐殺を展開するしかないでしょう。
勝てば正当化出来ると考えていたのかもしれません。

とにかく原子爆弾を使用した事を始め、無辜の民を無差別に大虐殺した事を正当化しなければならない。
先の石原莞爾の発言にある様に「米国が敗戦していたら、その罪は免れ得ない」ものです。

この原爆投下にまつわる話しに関しては、拙いながらも、この地味ブログにていずれ取り上げます。目下鋭意調査中です。

そして検閲に検閲を重ね、戦争擁護、神国日本、軍国主義、ナショナリズム、大東亜共栄圏などの喧伝、戦犯に対する擁護や正当化、日本擁護の言論を禁止しました。

「大戦を通じ日本中にもたらされた全ての惨事は、それが深刻なものであろうと邪悪な戦争をした日本が自ら招いたものだ」

日本『悪』アメリカ『善』という立場を徹底的に植え付けるものです。

原爆投下の正当性を『日本による数々の国際法違反』に対する制裁と『戦争の早期終結』による人命の節約を主張しています。
しかしこれは当初の主張で、後には『日本の国際法違反』に関しては主張しなくなりました。

アメリカは国内外でもやり過ぎました。
日本を戦争に引きずりこみ『真珠湾攻撃』に踏み込ませた。
『真珠湾攻撃は不意打ちだ』として、日本への憎悪を国内で煽りまくった。
その為にアメリカ国民は日本に対する完全勝利を望む様になった。完全勝利とは日本民族がこれ以上ない程に打ちのめされ、民族消滅に準じる程の敗北を喫し、国そのものが『無条件降伏』することです。
そして、アメリカ国内では移民した日本人を強制収容もしました。

同じ枢軸国側のイタリア人やドイツ人移民達は強制収容されていません。

更にアメリカは、最前線に黒人達を立たせ、激戦地に日系人部隊を送り込みました。
死ねば補充を繰り返した為に、日系人部隊の死亡率は部隊数を上回る300%という数字。

これはアメリカ、いや白人が有色人種を差別していた、人種差別の実態です。

日本に対する戦争の根底に人種差別があった

そう受け取れるのです。

日本人への人種差別が無差別な都市空爆や原爆投下、サイパンでの民間人への残虐な行為に繋がっているのは明らかです。

つまり、日本へのWGIPなどの施策や徹底的な検閲による言論弾圧、東京裁判でのリンチ。
これらはアメリカ自身が自分達の犯罪を覆い隠し、その行為を正当化するが為のものであるのは明白なのです。

同盟国
友好国

我々のアメリカに対する認識はこの様なものです。しかし、先の大戦の責任を免れ続けるアメリカは実は『反日国家』であると理解できます。

その反日である理由は自らの行為を指摘されてしまえば、その正当性が簡単に崩れてしまうことへの「恐れ」です。

それを隠す為に『全ては日本の責任だ』としたのです。

日本の指導者達を事後法で裁かねばならない程に自らの行為が『犯罪』であると知っているのです。

その行為を正当化して、その時をうまく乗り切ってしまった。
その為にアメリカは戦争を止めることが出来なくなったのです。
先の大戦に勝利し、世界を手中にしたけど自らがついた『嘘』に潰されているのです。

3へ続く